SAC東京活動(9 / 61ページ)

SAカレッジ21年度 コースⅡ 第10回月例会 参加者の声

石垣 司 准教授「ビッグデータ&ベイズモデリングで一人一人の消費者を理解する」

2022年1月12日、SAカレッジ21年度コースⅡ第10回月例会開催されました。講師は、経済学研究科 石垣 司(いしがき つかさ)准教授。講義テーマは「ビッグデータ&ベイズモデリングで一人一人の消費者を理解する」でした。

日本政府が世界に先駆けて実現すると宣言した「Society 5.0」。サイバー空間と現実空間を高度に融合させ、あらゆる人が活き活きと快適に暮らせる社会「Society 5.0」を実現するためには、「必要なもの・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供する」ことにより、様々な分野で新たな社会的価値を創造する取り組みが求められます。そのためには、まず、もの・サービスを受容する消費者、ひいては、我々生活者を理解することが必要不可欠となります。

今回の月例会では、ビッグデータやベイズモデリングなどのデータサイエンスに立脚し、一人一人の消費者・生活者を理解するための個別化技術について紹介いただきました。具体的には、小売サービス、医療サポート、マーケティング等におけるデータ駆動型アプローチによる消費者(サービス受容者)理解の研究事例を詳しく解説していただきました。

すでに様々な分野で活用されているIoTやAI、ビッグデータなどの最新ICTですが、参加企業の皆様のビジネスにおいてどのような活用が可能なのか、それによりビジネスはどう変わるのか、皆様のビジネスの先で暮らす一人一人の消費者・生活者を理解することで、どのような価値創出が可能となるのか等々、新たなビジネスを構想するヒントが得られたのではないでしょうか。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

SAカレッジ21年度 コースⅠ 第10回月例会 参加者の声

永富 良一 教授「健康によい、悪いとは? ―何をもって“エビデンス”とするか―」

2022年1月12日、SAカレッジ21年度コースⅠ第10回月例会開催されました。講師は、大学院医工学研究科長、大学院医工学研究科 健康維持増進医工学研究分野、大学院医学系研究科 運動学分野 永富 良一(ながとみ りょういち)教授。講義テーマは「健康によい、悪いとは? ―何をもって“エビデンス”とするか―」でした。

健康に関連する情報はSNSやテレビ・インターネットなどさまざまな情報チャンネルから入手できます。パンデミックは現代社会をゆるがす大きな事件になっていますが、インフォデミックの影響も注目されています。

  • 信頼できる情報とは何か。
  • 論文や、データが提示されていれば信頼できるのか。

皆さんはどのようにお考えでしょうか。永富先生は研究デザインを重視しています。健康の定義、定義に基づいた指標の選択、人の集団から得られたデータをどのように比較し、エビデンスとするのか

本講義では、その基本になる疫学の考え方を事例で紹介健康のためのエビデンスの理解を深めていきました。健康長寿社会に向けて、エビデンスレベルの重要性を学び、その仕組みや取り組みについて知る機会となりました。

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SAカレッジ21年度 コースⅢ 第9回月例会 参加者の声

佐藤 弘夫 教授「感染症と日本人ーなぜ疫病神は「神」だったのか」

12月22日、SAカレッジ21年度コースⅢ第9回月例会開催されました。講師は、大学院文学研究科 佐藤 弘夫(さとう ひろお)教授。講義テーマは「感染症と日本人ーなぜ疫病神は「神」だったのか」でした。

前近代の社会では、人だけでなく、神・仏・死者、動物・植物に至る多様な存在がこの世界を分かち合っていると考えられていました。近代化は人間が唯一の特権的存在へと上昇する一方、他の構成員が排除されていくプロセスでした。かつて「神」として尊重されていた感染症をもたらすウィルスや菌も、この過程で世界の構成員から除外されます。

  • なぜ、病気や死をもたらすものたちが神とされたのか。
  • その後、どのようなプロセスを経て、邪悪な存在へと変貌していったのか。
  • 背景にはどのような世界観の変容があったのか。

講義では、こうした問題を掘り下げることで、今わたしたちが立っている地平を照らし出すとともに、近未来の社会の在り方を考えていきました。

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SAカレッジ21年度 コースⅡ 第9回月例会 参加者の声

山本 雅之 教授「東北メディカル・メガバンク計画とゲノム医療」

12月8日、SAカレッジ21年度コースⅡ 第9回月例会開催されました。講師は、東北メディカル・メガバンク機構長、東北大学医学系研究科 教授(医化学分野) 山本 雅之(やまもと まさゆき)教授。講義テーマは「東北メディカル・メガバンク計画とゲノム医療」でした。

ゲノム医療という言葉をメディアで見かけない日はありません。ゲノムとはDNAに含まれる遺伝情報全体を指します。ゲノム情報は体をつくるための設計図のようなものです。それらを網羅的に調べた結果をもとにより効率的・効果的に病気の診断と治療などを行うのがゲノム医療です。

山本先生が機構長である東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は、東日本大震災で大きなダメージを受けた東北地方の創造的復興の実現に向けて2012年2月に設立、日本人15万人以上からなる世界最先端のゲノムコホートを構築し、それを基盤とした新しい個別化予防・個別化医療の創出を目指しています。

本講義では、ToMMoの設立についてや複合バイオバンクとして価値、ゲノムコホート由来データが集まる総合データベースdbTMM、全ゲノム解析を実施する重要性などなど、熱くご講義いただきました。

また、今回は「東北メディカル・メガバンクの新しい挑戦」という、宇宙マウスを利用した加齢研究についてもお話いただきました。「きぼう」を健康⻑寿研究⽀援プラットフォームとして活⽤されての研究成果は、メディアにもリリースされていました。

どのお話も非常に興味深く、楽しく、ためになる講義でした。
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SAカレッジ21年度 コースⅠ第9回月例会 参加者の声

松宮 一道 教授「実験心理学で人間の行動を理解する」

12月8日、SAカレッジ21年度コースⅠ 第9回月例会開催されました。講師は、大学院情報科学研究科 応用情報科学専攻 認知情報学分野 松宮 一道(まつみや かずみち)教授。講義テーマは「実験心理学で人間の行動を理解する」でした。

本講義では、人間の行動を調べるための実験心理学的手法の概要についてと、その手法を使うことで明らかになってきた身体認知について解説していただきました。

現在注目を集めている身体認知研究の歴史的経緯に触れつつ、最先端の研究までを以下の4つのテーマに分けて紹介していただきました。

  1. 行動の基礎となる知覚の計測手法
  2. 身体認知に関する錯覚
  3. 身体認知の障害
  4. 身体認知の脳内処理過程

ポイントは、私たちが普段の生活で意識することのない「心の中の身体」の存在です。

  • なぜ、加齢によって転倒が増えるのか?
  • なぜ、リハビリテーションの効果が持続しないのか?

「心の中の身体」と「物理的な身体」の関係を紐解くさまざまな実験例を紹介しながら、人間行動の基礎にある仕組みを考察していきました。

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SAカレッジ21年度 コースⅢ第8回月例会 参加者の声

木村 敏明 教授感染症と死をめぐる習俗

11月24日、SAカレッジ21年度コースⅢ 第8回月例会開催されました。講師は、文学研究科副研究科長、災害科学世界トップレベル学際研究拠点兼務教員 木村 敏明(きむら としあき)教授。講義テーマは「感染症と死をめぐる習俗」でした。

「葬儀」などの習俗は、遺族の悲嘆を分かち合い、社会秩序・価値秩序を維持するための不可欠な営みとして広く人類に継承されてきた文化です。

しかし近年、そのような習俗が大きな曲がり角を迎えています。生活様式の変化コミュニティや親族関係の希薄化が進む中、日本では戦後の高度経済成長期に急速に葬儀の「産業化」が進められてきました。一方、20世紀の終りころから、「終活」ブームなどを背景に伝統的葬儀のあり方を見直そうとする動きも現れています。

今講義では、日本の葬送をめぐる習俗が経験してきたこのような変化をたどった上で、COVID-19がこれらの動向に与えた影響について考えていきました。

葬儀のかたちが変化していく中、故人を想う家族・親族に対して企業はどのようなサービスが提供できるのか。超高齢社会の必須テーマでした

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