「山本雅之」タグの記事一覧
SAカレッジ22年度 コースⅡ第7回月例会は、山本 雅之 教授です!
未来型の地域医療体制で復興支援する、東北メディカルメガバンク機構の提唱者
SAカレッジ22年度 コースⅡ第7回月例会は、東北メディカル・メガバンク機構長、東北大学医学系研究科 教授(医化学分野)、山本 雅之 教授「東北メディカル・メガバンク計画とゲノム医療」です。
ゲノムとはDNAに含まれる遺伝情報全体を指します。ゲノム情報は体をつくるための設計図のようなものです。それらを網羅的に調べた結果をもとに、より効率的・効果的に病気の診断と治療などを行うのがゲノム医療です。
山本先生が機構長をされている東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は、東日本大震災で大きなダメージを受けた東北地方の創造的復興の実現に向けて2012年2月に設立、日本人15万人以上からなる世界最先端のゲノムコホートを構築し、それを基盤とした新しい個別化予防・個別化医療の創出を目指しています。
近未来の医療はどのようなものになるのか。知的存在感のある科学技術立国の実施を目指されている先生の、健康寿命延伸に直結する最先端の講義は、必聴です。
SAカレッジ21年度 コースⅡ 第9回月例会 参加者の声
山本 雅之 教授「東北メディカル・メガバンク計画とゲノム医療」
12月8日、SAカレッジ21年度コースⅡ 第9回月例会開催されました。講師は、東北メディカル・メガバンク機構長、東北大学医学系研究科 教授(医化学分野) 山本 雅之(やまもと まさゆき)教授。講義テーマは「東北メディカル・メガバンク計画とゲノム医療」でした。
ゲノム医療という言葉をメディアで見かけない日はありません。ゲノムとはDNAに含まれる遺伝情報全体を指します。ゲノム情報は体をつくるための設計図のようなものです。それらを網羅的に調べた結果をもとにより効率的・効果的に病気の診断と治療などを行うのがゲノム医療です。
山本先生が機構長である東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は、東日本大震災で大きなダメージを受けた東北地方の創造的復興の実現に向けて2012年2月に設立、日本人15万人以上からなる世界最先端のゲノムコホートを構築し、それを基盤とした新しい個別化予防・個別化医療の創出を目指しています。
本講義では、ToMMoの設立についてや複合バイオバンクとして価値、ゲノムコホート由来データが集まる総合データベースdbTMM、全ゲノム解析を実施する重要性などなど、熱くご講義いただきました。
また、今回は「東北メディカル・メガバンクの新しい挑戦」という、宇宙マウスを利用した加齢研究についてもお話いただきました。「きぼう」を健康⻑寿研究⽀援プラットフォームとして活⽤されての研究成果は、メディアにもリリースされていました。
どのお話も非常に興味深く、楽しく、ためになる講義でした。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ストレス対応で宇宙環境に身体をアジャスト! 〜ストレス応答性転写因子Nrf2の宇宙における脂質代謝調節〜
12月8日開催コースⅡ第9回月例会にご登壇された山本雅之教授の研究「ストレス対応で宇宙環境に身体をアジャスト! 〜ストレス応答性転写因子Nrf2の宇宙における脂質代謝調節〜」について、講義中にもお話ありましたが、下記をポイントとして発表がありました。(以下、抜粋)
- 国際宇宙ステーション(ISS)に約1ヶ月間滞在したマウスから微量の採血を行い、血液成分の網羅的な解析を行ったところ、血液中のリン脂質やコレステロールが上昇し、中性脂肪が低下していました。
- 各種組織の遺伝子発現量の検討では、白色脂肪組織で中性脂肪を貯蔵させる変化が、また、肝臓では血中リン脂質を増加させる変化が生じていました。
- これらの代謝の制御に働くNrf2の遺伝子ノックアウトマウス※1ではこういった変化は見られず、転写因子※2Nrf2が宇宙環境における代謝変化に重要な役割を果たしていることが明らかになりました。