「超高齢社会」タグの記事一覧
SAカレッジ22年度 コースⅢ第11回月例会は、木村 敏明 教授です!
人間や人間社会にとって宗教文化のもつ意味について考えています
SAカレッジ22年度 コースⅢ 第11回月例会は、 文学研究科副研究科長、災害科学世界トップレベル学際研究拠点兼務教員、木村 敏明 教授 「感染症と死をめぐる習俗」です。
「葬儀」などの習俗は、遺族の悲嘆を分かち合い、社会秩序・価値秩序を維持するための不可欠な営みとして広く人類に継承されてきた文化です。
しかし近年、そのような習俗が大きな曲がり角を迎えています。
生活様式の変化、コミュニティや親族関係の希薄化が進む中、日本では戦後の高度経済成長期に急速に葬儀の「産業化」が進められてきました。一方、20世紀の終りころから、「終活」ブームなどを背景に伝統的葬儀のあり方を見直そうとする動きも現れています。
木村先生の講義では日本の葬送をめぐる習俗が経験してきたこのような変化をたどった上で、COVID-19がこれらの動向に与えた影響について考えていきます。
葬儀のかたちが変化していく中、故人を想う家族・親族に対して企業はどのようなサービスが提供できるのか。超高齢社会の必須テーマとなってます。
SAカレッジ22年度 コースⅠ第9回月例会は、戸田 雅子 教授です!
食品の免疫機能性解析における第一人者
SAカレッジ22年度 コースⅠ第9回月例会は、大学院農学研究科食品化学分野、未来科学技術共同研究センター、戸田 雅子 教授「食品成分によるスマ-ト・エイジング ~プロバイオティクスやプレバイオティクスの可能性~」です。
健康志向の高まりを背景に、プロバイオティクスやプレバイオティクス製品の市場は、世界各国で拡大を続けています。
プロバイオティクスは、「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」で、乳酸菌やビフィズス菌がその代表格です。整腸作用だけでなく、免疫機能性や脂質代謝改善、ストレス緩和などの様々な機能が期待されています。プレバイオティクスは、「腸内細菌の増殖や活性を選択的に変化させることより、宿主の健康を改善する食品成分」です。オリゴ糖や食物繊維が、その代表格です。
本講義では、プロバイオティクスやプレバイオティクスがもつポテンシャルと、その利用を介した高齢化社会における健康維持の可能性について、最新の研究成果をもとに、わかりやすく解説しています。
SAカレッジ21年度 コースⅡ 第11回月例会 参加者の声
中瀬 泰然 講師「認知症の詳しい病態とその予防策」
2022年2月9日、SAカレッジ21年度コースⅡ第11回月例会開催されました。講師は、スマート・エイジング学際重点研究センター 講師、東北大学病院 加齢・老年病科 副科長 中瀬 泰然(なかせ たいぜん)講師。講義テーマは「認知症の詳しい病態とその予防策」でした。
超高齢社会で認知症の患者数は増え続け、社会医療的な問題となっています。認知症の症状や病態を理解することは、認知症の診療のみならず日常生活でケアを行う上でも重要です。
本月例会ではアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症など代表的な認知症の病理学的背景の知見を深めました。また、若年性アルツハイマー病症例の経過・検査所見より若年性アルツハイマー病の原因を解説していただきました。
さらに、最近注目されているアルツハイマー病の発症要因や悪化要因を提示、これからの対策について考えていきました。
多数の臨床研究を通じて、新たな治療方法の開発や病態の解明に挑んでいる中瀬先生のお話を聞ける貴重な機会となりました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。