SAカレッジ22年度 コースⅠ第9回月例会は、戸田 雅子 教授です!

食品の免疫機能性解析における第一人者

prof.masako todaSAカレッジ22年度 コースⅠ第9回月例会は、大学院農学研究科食品化学分野、未来科学技術共同研究センター、戸田 雅子 教授「食品成分によるスマ-ト・エイジング ~プロバイオティクスやプレバイオティクスの可能性~」です。

健康志向の高まりを背景に、プロバイオティクスプレバイオティクス製品の市場は、世界各国で拡大を続けています。

プロバイオティクスは、「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」で、乳酸菌やビフィズス菌がその代表格です。整腸作用だけでなく、免疫機能性や脂質代謝改善、ストレス緩和などの様々な機能が期待されています。プレバイオティクスは、「腸内細菌の増殖や活性を選択的に変化させることより、宿主の健康を改善する食品成分」です。オリゴ糖や食物繊維が、その代表格です。
本講義では、プロバイオティクスやプレバイオティクスがもつポテンシャルと、その利用を介した高齢化社会における健康維持の可能性について、最新の研究成果をもとに、わかりやすく解説しています。

東北大学 大学院農学研究科 生命化学コース 食品化学分野について

大学院農学研究科 生命化学コースは、9研究室より成り、主に化学的方法を使って食糧や生体分子の構造と機能の関係について教育と研究を行っています。
大学院農学研究科 HPより抜粋)

食品化学分野 研究内容
現在、日本人の平均寿命は世界一長くなっていますが、生活習慣病に罹っている人が増加しています。また、食物アレルギ-などの、アレルギ-の発症率も増加しています。アレルギ-や生活習慣病を予防するという観点から、食品の健康機能の重要性が認識されるようになりました。食品の機能研究において、一次機能として栄養機能、二次機能として嗜好性、三次機能として生体調節機能、あるいは安全性を無視することはできません。

近年、食品に含まれる非栄養性成分に特異的な生理作用が次々と見い出され、疫学的研究の裏づけもありその潜在的な健康維持、疾病予防機能が指摘されてきました。そのような背景を踏まえ、我々は食品と生命機能に関連したアレルギ-や生活習慣病誘発の分子メカニズムの解明、およびその予防を研究ターゲットとしています。研究には、実験動物(マウス)、培養細胞、臨床サンプル(血液)などを用いています。主な研究テーマは以下のようになっています。

1.食品成分の免疫系に及ぼす機能解析
2.食物アレルゲンの同定および免疫化学特性の解析そして食物アレルギ-発症機構の解明
3.動脈硬化症、心筋梗塞、がん、老化の原因解明やそれを予防する天然成分の機能解析
4. 脂質や脂溶性ビタミンの消化吸収や機能解析
5.肥満や脂質代謝異常の原因解明やそれを予防・改善する天然成分の機構解析

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