トピックス

未来の幸福な健康社会をともにデザインし、その課題と解決のアプローチを学び、
求められるビジネスの方向性と可能性を探る
2024年5月より『東北大学ヘルステックカレッジ』第2期が開講!
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SAカレッジ22年度がスタートしました!

2022年4月1日、SAカレッジ22年度が始まりました。SAサイトの情報も新しくなっております。

改めて、SAカレッジとは?

  1. SAカレッジは、企業の皆様の「事業支援カレッジ」です
  2. 東北大学の生命科学・スマート・エイジング分野の精鋭教授陣が最先端の研究シーズ情報を提供し、意見交換できます
  3. 生命科学、スマート・エイジング・ビジネスに必要な知識と知恵を包括的・網羅的に得られます

SAカレッジ参加の魅力は、東北大学全体のライフサイエンス分野の研究シーズ情報が「ワンストップ」で得られます。また、「脳科学」だけでなく「SAビジネス」の知見が得られ、マーケティングにも応用できる「認知行動科学」も学ぶことができます。さらに、多種多様な「異業種企業との協働機会」の場にもなっております。
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SAカレッジ21年度 コースⅢ 第12回月例会 参加者の声

飯島 淳子 教授「パンデミックをめぐる公共政策」

2022年3月23日、SAカレッジ21年度コースⅢ第12回月例会開催されました。講師は、東北大学法学研究科・法学部、公共政策大学院長 飯島 淳子(いいじま じゅんこ)教授。講義テーマは「パンデミックをめぐる公共政策」でした。

今年度最後の月例会には行政法、地方自治法が専門の飯島先生をお迎えし、新型コロナウイルス感染症対策を根拠づけている法的枠組みについて解説していただきました。

講義は次の3部構成でした。

  1. 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」や「新型インフルエンザ等対策特別措置法」等の現行法制度の要点
  2. 特に地方自治の観点から具体的事例に即して現状の課題と対策
  3. 情報の流れ情報管理のあり方をめぐる諸課題

パンデミックが起こる際に、事業者は、国・地方公共団体による経済的支援の対象となるだけではなく、「公私(民)協働」の観点から一定の役割を果たすことも期待されています。今後も続くと予想される感染症対策を法的側面から整理する絶好の機会となりました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
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SAカレッジ21年度 コースⅡ 第12回月例会 参加者の声

薮上 信 教授「磁気工学と高周波技術のヘルスケアサービスへの応用」

2022年3月9日、SAカレッジ21年度コースⅡ第12回月例会開催されました。講師は、医工学研究科、生体電磁エネルギー医工学分野  信(やぶかみ しん)教授。講義テーマは「磁気工学と高周波技術のヘルスケアサービスへの応用」でした。

薮上先生は高周波電磁材料の性能評価装置の開発に成功し、自らその事業化にも取り組まれています。さらに、それらの磁気計測で培った技術を細菌やウイルスを検出する新しいバイオ計測へ展開すべく研究開発に取り組まれています。

新しい磁性材料である磁性ナノ粒子バクテリア・ウイルス等の微生物を簡易・手軽に評価し、その場でリアルタイムに評価できるIoT技術による微生物磁気センサを開発し、人が集まるさまざまな場所やヘルスケアの現場で微生物検査の低コスト化、迅速化を実現すべく実証試験を進めています。

講義は、磁気や高周波技術を用いた計測・評価の専門家である先生による磁気についての一般的な話からはじまり、磁気センシング技術による医療への応用など最先端技術について解説いただき、大変貴重な機会となりました。

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SAカレッジ21年度 コースⅠ 第12回月例会 参加者の声

小笠原 康悦 教授「免疫機能を活用して健康支援産業を創出する」

2022年3月9日、SAカレッジ21年度コースⅠ第12回月例会開催されました。講師は、加齢医学研究所 生体防御学分野、スマート・エイジング学際重点研究センター 生体防御システム研究部門長 小笠原 康悦(おがさわら こうえつ)教授。講義テーマは「免疫機能を活用して健康支援産業を創出する」でした。

免疫とは、からだを守るしくみです。今、新型コロナウイルスの蔓延で免疫に注目が集まっています。

免疫には、「自然免疫」と「獲得免疫」と呼ばれるしくみがあり、自然免疫から獲得免疫への連続的な反応によって、からだを守っています。これまで免疫を利用した事業では抗体医薬が有名でしたが、新型コロナウイルス蔓延により、抗体検査や抗原検査、ワクチンなど、免疫を応用した診断・予防法の有用性が着目されています。

免疫には

  • 多様性(どんな物質でも反応できる)
  • 特異性(一つの物質にだけ反応できる)
  • 記憶(過去に出会った物質に反応できる)

といった特徴があるため、これら特徴を利用した事業の展開が考えられます。

本講義では、抗体T細胞受容体の説明をもとに、先生の開発した免疫受容体解析法とその応用について紹介していただきました。さらに、withコロナ時代に向けて、先生の研究技術を活用した健康支援の方策などについて議論し、共同研究、事業化についてお話いただきました。

感染症や加齢に伴う免疫異常を考える上で免疫システムの知見は必須です。今年度最後の講義はコロナ対策を考える上でも大変ためになりました。

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SAカレッジ21年度 コースⅢ 第11回月例会 参加者の声

⾚池 孝章 教授「新興再興感染症と呼気先制医療」

2022年2月24日、SAカレッジ21年度コースⅢ第11回月例会開催されました。講師は、東北大学大学院医学系研究科 副研究科長、環境医学分野 教授、日本細菌学会理事長 ⾚池 孝章(あかいけ たかあき)教授。講義テーマは「新興再興感染症と呼気先制医療」でした。

呼気オミックスは、質量分析装置を用いた呼気エアロゾルのオミックス解析であり、先生はミトコンドリアの硫黄呼吸の代謝機構に関わるオミックス研究に取組まれています。

硫黄は自然環境に普遍的に存在し、酸素が生物界に出現する以前から生命進化に貢献しています。しかしながら、生体内の硫黄代謝系については不明な点が多くありました。先生の研究チームは、解析を進めるなかで硫黄がミトコンドリアにおいてエネルギー代謝を営むことを見出しました。この研究結果は英国科学誌「Nature Communications」にも掲載されました。(参考:東北大学 2017年 | プレスリリース・研究成果 | 世界初:哺乳類における「硫黄呼吸」を発見 – 酸素に依存しないエネルギー代謝のメカニズムを解明 –

現在、この様な革新的な硫黄研究を「超硫黄オミックス」と呼んで、その未来型医療への応用展開と社会実装に向けた先端医療技術の開発を進めています。例えば、呼気エアロゾルを用いた硫黄代謝解析・呼気オミックスによる非接触・無侵襲生体情報モニタリング法を確立しつつあります。さらに、呼気オミックスによる先制医療をヒューマンエアローム事業として東北大学から導出する方向で検討しています。

本月例会では未来型呼気医療の開発の現状を紹介することで、ポストコロナ時代の新しい医療のかたちを俯瞰していきました。島津製作所と呼気オミックス開発事業を展開している赤池先生の貴重な講義は、非常に興味深いものでありました。

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SAカレッジ21年度 コースⅡ 第11回月例会 参加者の声

中瀬 泰然 講師「認知症の詳しい病態とその予防策」

2022年2月9日、SAカレッジ21年度コースⅡ第11回月例会開催されました。講師は、スマート・エイジング学際重点研究センター 講師、東北大学病院 加齢・老年病科 副科長 中瀬 泰然(なかせ たいぜん)講師。講義テーマは「認知症の詳しい病態とその予防策」でした。

超高齢社会で認知症の患者数は増え続け、社会医療的な問題となっています。認知症の症状や病態を理解することは、認知症の診療のみならず日常生活でケアを行う上でも重要です。

本月例会ではアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症など代表的な認知症の病理学的背景の知見を深めました。また、若年性アルツハイマー病症例の経過・検査所見より若年性アルツハイマー病の原因を解説していただきました。
さらに、最近注目されているアルツハイマー病の発症要因や悪化要因を提示、これからの対策について考えていきました。

多数の臨床研究を通じて、新たな治療方法の開発や病態の解明に挑んでいる中瀬先生のお話を聞ける貴重な機会となりました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

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