「2020年6月」の記事一覧

SAC東京6期コースⅢ第1回月例会 事務局レポート

超臨界で天然物がお宝に~新しい食品加工と廃棄物処理技術~

コースⅢ第1回月例会は東北大学環境保全センター 化学工学専攻の渡邉賢教授による「超臨界で天然物がお宝に~新しい食品加工と廃棄物処理技術~」が講義テーマです。

渡邉教授は東北大学にしかない超臨界を専門とする超臨界溶媒工学研究センターで、天然物(水、二酸化炭素など)や廃棄物、身近にあって捨てているものを超臨界流体によって利用可能な媒体に変化させる研究開発を行っています。人間が生活しやすい環境や社会づくりがエンジニアの果たす役割であるとする「Human-Friendly」が研究室のコンセプトであり、バイオマス資源循環やバイオ分子によるグリーンプロセスの開発、コーヒーからカフェインを溶かす研究の紹介から講義が始まりました。

本日の講義は以下の4つの項目となっています。

    1. 超臨界流体プロセス
    2. 物質の三態と超臨界
    3. 私の研究紹介:デカフェ+水熱反応による資源変換
    4. 課題は何か?

SAC東京6期コースⅢ第1回月例会 参加者の声

5月27日、SAC東京コースⅢ第1回月例会 参加者の声

5月27日、SAC東京6期 第1回月例会開催されました。

講師は、東北大学大学院工学研究科化学工学専攻 渡邉 賢教授。講義テーマは「超臨界で天然物がお宝に?~新しい食品加工と廃棄物処理技術~」でした。

超臨界流体は、固体、液体、気体に加えて発現する、第4の状態です。

この状態ならびにその過程も含め、特に二酸化炭素と水の超臨界状態(およびその周辺の亜臨界状態)を利用したプロセスが、衣(+医)食住環境の分野で実用化されており、さらなる用途展開も期待されています。

今回は、超臨界流体を次の4つのパートに分けて解説頂きました。

  1. 実用事例を通して、超臨界流体を用いることの利点を理解する
  2. 超臨界流体とは何かを、物性の観点から理解する
  3. 講師の研究内容を紹介し、特に資源活用の観点での超臨界利用を理解する
  4. 超臨界流体普及の課題を挙げ、日本での状況を他国と比較することで、その解決策を考える

超臨界流体は主に溶媒です。それがより広く利用されることで二酸化炭素排出や廃棄物問題のいくつかを解決できる可能性があること、そして天然物をお宝にできる可能性があることをお話頂きました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

SAC東京6期コースⅠ第2回月例会 参加者の声

5月20日、SAC東京コースⅠ第2回月例会 参加者の声

5月20日、SAC東京6期 第2回月例会開催されました。

講師は、東北大学経済学研究科 加齢経済学・高齢経済社会研究センター、スマート・エイジング学際重点研究センター加齢経済社会研究部門長の吉田 浩教授。講義テーマは「人口高齢化の社会・経済に及ぼす影響」でした。

本講義では、次の3つを柱に行われました。

  1. 少子・高齢社会はなぜ起こるのか、何が問題なのか、何を解決するべきかを知ること
  2. 高齢化が進行すると「市場」はどのように変化するのか
  3. 超高齢社会での人工知能(AI)の問題の考え方を理解すること

加齢医学やコンピュータ工学からのアプローチではなく、社会科学(文系)と市場経済学の視点で高齢社会の問題を考えていきました。以上を通して、本講義はシニアビジネスを考えるうえで不可欠な経済学的な知見を習得する絶好の機会となりました。

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SAC東京6期コースⅡ第2回月例会 参加者の声

カメラによる健康センシング~身体映像からの生体情報抽出~

コースⅡ第2回月例会は、東北大学 サイバーサイエンスセンター 先端情報技術研究部スマート・エイジング学際重点研究センター 人間福祉工学研究部門長である吉澤 誠 教授「カメラによる健康センシング~身体映像からの生体情報抽出~」でした

循環系(心臓血管系)は、心拍数を操作して血圧を調整するようなフィードバック(出力が入力に戻る仕組み)に基づく制御をしています。一方、出力結果を用いずに操作量を決めるフィードフォワード制御を行う場合もあります。これは、立ちくらみで失神しないように末梢血管が収縮したり、恐怖を感じたときに急に心拍数が上がったり、などの自律神経による反射が起こる場合に対応します。

今回の月例会では、このような循環制御系の巧妙な仕組みを説明していただき、ビデオカメラの映像信号から遠隔非接触的に血圧変動を推定する方法やその健康モニタリングへの応用について解説いただきました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

SAC東京6期コースⅠ第2回月例会 事務局レポート

人口高齢化の社会・経済に及ぼす影響

コースⅠ第2回月例会は経済学研究科、加齢経済学・高齢経済社会研究センター、スマート・エイジング学際重点研究センター 加齢経済学社会研究部門長の吉田浩教授による「人口高齢化の社会・経済に及ぼす影響」が講義テーマです。

少子・高齢化はなぜ起こり何が問題で何を解決すべきなのか、そのとき市場はどう変化するのか、超高齢社会におけるAIの活用法とは何かを理解することを趣旨とし、社会科学と市場経済学の視点で高齢化社会の問題を考えるという説明がありました。

本講義は以下の5つの項目となっています。

  1. 高齢化とは何か(人口学的内容)
  2. 高齢化とは何か(経済・社会的内容)、社会的側面(労働力・企業)
  3. ICT、AIの進展とその影響
  4. 高齢化とマーケット
  5. (臨)新型コロナウイルスへの対応

SAC東京6期コースⅡ第2回月例会 事務局レポート

カメラによる健康センシング~身体映像からの生体情報抽出~

コースⅡ第2回月例会は、サイバーサイエンスセンター先端情報技術研究部、スマート・エイジング学際重点研究センター人間福祉工学研究部門長 吉澤誠教授による「カメラによる健康センシング~身体映像からの生体情報抽出~」です。

吉澤教授は情報通信技術を用いていつでも健康をモニタリングするためのシステム「魔法の鏡」を開発しています。このシステムでは遠隔・非接触で得られる映像信号に基づき、鏡の前に立つだけで血圧反射系に関係する自律神経機能を手軽にチェックすることができます。現在、実証実験を進めており、血圧変動推定や運動の効果の判定など、その有効性が確かめられつつあります。

本講義は以下の5つの項目となっています。

  1. 少子高齢化と医療問題
  2. 心電図を使わず脈波だけで健康をモニタリングしたい!
  3. 非接触で脈波を計測したい!
  4. 心拍数ではなく血圧を測定したい!
  5. クラウド版 魔法の鏡
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