SAC東京6期コースⅠ第2回月例会 参加者の声

5月20日、SAC東京コースⅠ第2回月例会 参加者の声

5月20日、SAC東京6期 第2回月例会開催されました。

講師は、東北大学経済学研究科 加齢経済学・高齢経済社会研究センター、スマート・エイジング学際重点研究センター加齢経済社会研究部門長の吉田 浩教授。講義テーマは「人口高齢化の社会・経済に及ぼす影響」でした。

本講義では、次の3つを柱に行われました。

  1. 少子・高齢社会はなぜ起こるのか、何が問題なのか、何を解決するべきかを知ること
  2. 高齢化が進行すると「市場」はどのように変化するのか
  3. 超高齢社会での人工知能(AI)の問題の考え方を理解すること

加齢医学やコンピュータ工学からのアプローチではなく、社会科学(文系)と市場経済学の視点で高齢社会の問題を考えていきました。以上を通して、本講義はシニアビジネスを考えるうえで不可欠な経済学的な知見を習得する絶好の機会となりました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 高齢化の実態についてよく理解することができた。
  • 少子高齢化の社会・経済に及ぼす影響や、現在起きている事象などが、改めてクリアに整理され、課題を再認識することができた。
  • 健康診断受診率を上げることが国の医療費削減に繋がる可能性が有るという点は新しい気付きとなった。
  • 国によるシステムの構築の重要性を感じると共に、それらと連動した或いはそれらに働きかけるサービス提供の可能性を感じました。
  • 超高齢社会の問題点とこれから30年がとてもすっきり整理されました。三顧の礼を尽くしても選ばれない日本、過去に胡坐をかいてないで現実を見て手を打たないと受けないといけないという危機意識を強く感じました。
  • 高齢社会が経済・社会に与える影響について、豊富なデータに基づき整理して頂けた。出生率低下の問題解決のために、よく「女性の社会進出」が重要視されるが、その裏側にある「男性の育児参加」も重要だということが分かった。
  • 人口高齢化にともない、高齢者をターゲットとしたビジネス機会、労働人口が減って生産性を高めるためのビジネス機会があり、その方向性をご提示いただき、大変参考になりました。
  • 未知の知識を習得できたこと。
  • 高齢者向け健康増進施策を検討しております。ポストコロナ時代を踏まえ、オンラインの試作検討の際には「繋がり」「伴走者」というKWが今後の展開を考えるうえで、良いヒントになりそうです。
  • 少子高齢社会の現状とこれからの課題がよくわかりました。弊社が取り組むべき方向が少し見えた気がします。
  • 人口問題、社会的な課題についてよくわかりました。
  • 高齢化社会で課題とその解決の考え方のヒントが得られた
  • 人口の減少、高齢化は現実であり健康でいられるための予防や、労働生産人口を増やすための取り組みが急務であるとを再認識できました。
  • 社内の新入社員研修においても、「高齢社会と医療介護政策」の講師を務めており、それに+できる内容が得られたため。高齢社会と経済との関係性について、しっかりとした講義を受けたことがないので、今後のための知識として役立ったため。
  • 高齢化に関するメカニズム、AI、介護、女性の社会進出など、社会を取り巻く問題を包括的に解説をいただき、内容をよく理解できました。
  • 高齢者の諸事情を調査から検証することと、コロナ禍で生まれた、予想だにしなかったような対応やサービスがあること、そこにビジネスのチャンスがあることを理解した。先生からご提示された資料がとても参考になった。調査から見えてくる思考が見て取れました。その中でも、「その人の伴走者である」というフレーズは、弊社の事業と高齢者を繋ぐヒントになった。弊社は台風で大きな水害に遭い、モノの価値観も変化しています。何度も読み返したい。人のお役に立てるようなビジネスを考えて事業にしていこうと思います。
  • 少子、高齢化についての論点整理があらためて行えたことがよかった。世の中もコロナの問題が一つの契機となってオンライン化への道筋を考えるいい機会になり、企業は、どんなことをやれば価値があるのか、デバイスはどんな仕様にしたらいいのか、などなどこれから積極的に考えることが必要だと認識できました。
  • 労働力の量だけでなく、質の観点が参考になりました。また、どんなサービスがよいか考えがちですが、どうやったら続けて使ってもらえるかも含めて考えることが課題の一つとわかりました。
  • 出生率や人口動態統計の話、家計調査の年代比較から見えてくること、など吉田先生の明朗な示唆で理解を深められた点が多かったです。10年後になくなる仕事の話や、AIに何をさせるかを考えられる人材がこれからは必要という話も興味深く拝聴しました。また、コロナを受けて、これからの世の中、人と人との接触をどうしても減らしていかないとウィルスとの共存は難しいので、あらゆることをどうやったら在宅で、オンラインで、出来るかというようにビジネスを考えていかないといけないということを改めて理解できましたので、そういった視点で弊社でも何に経営資源を投入して取り組みを進めるのか検討していきたいと思います。
  • 1番印象に残っているのは、「日本経済を昔のように戻すためには出生率:4.0ポイントを目標にしなくてはいけないが、非現実的。高齢者に生産させることが現実解。」という講義。社会保障費用の1番が年金であり、ここの発生を如何に抑えるかも医療費や介護費と同じくらい大切な課題であると発見できたことが評価理由。
  • 少子高齢化解決のキーが、女性の社会進出だという事実が衝撃だった。また、他国と比べた我が国の現状など、比較をしたことでかなりわかりやすかった。
  • 国家予算について、ない袖は振れぬなので、医療サービスが縮退して行く、すなわち診療報酬および対象が減っていく、さらに年金も減っていくとなると、自分の身は自分で守らないといけないという意識が高まると思うので、病気の予防と高齢者に仕事を与えるビジネスがこれからの有望なビジネスになると感じられたから。
  • 超超高齢社会の問題がヒトが長生きし、子供が減ることにあるわけではなく、この人口動態に社会の体制が対応しきれていないことであること、唯一の対応策は高齢者に社会を支える側にできるだけ回ってもらうこと、それが結果的に社会保障の支出を減らすことにもつながり、ビジネスチャンスがあることが理解できた。
  • シニアをターゲットにしたビジネスをするにあたり、高齢者の人口がどうなっていくかを見ていくことの重要性を改めて実感することができました。少子化と高齢化が密接につながっているという事実も指摘されると当たり前だと思ったのですが、実は気づいていなかったな、と思いました。当社は小売業の為非常に参考になることが多く、有意義に聞くことができました。
  • 少人数でいかに生産性を上げるかという、これからの課題を改めて確認できました。特に、コロナによって様々な分野でオンライン化が身近に感じられるようになった現在だからこそ、従来のビジネスの何に価値を見出すかをしっかり考えなくてはと気づかされました。
  • 超高齢化を越えた現状について、考える視点が深まりました
  • 昨今の高齢社会について、このような状況になった流れ、現在の状況を改めて再認識することができた。また、その中で今後のチャンスになるヒントを学ぶことができて、非常に勉強になりました。
  • 少子高齢化問題は経済学的な視点で見るとあくまでマクロの話題になることが多い印象ですが、先生の講義では具体的な方策までヒントをいただくことができ、大変勉強になりました。つい社会保障的に弱者救済の方策に目が行ってしまいがちですが、あくまで競争のベースを整えて成長を促すことを、今後は年齢・性別にとらわれず行ってゆくべき、と理解しました。
  • 日本が高齢社会を通り越して、すでに超高齢社会になっているとは知らなかった。高齢化によって医療や経済がどのようになっていくと予想されるかを、データをもとに示していただき大変勉強になった。
  • 当社の業界でも高齢化は課題となっているが、高齢化という現象そのものについての理解が深まったため。
  • 以前から、楽しみにしていた講座でした。最新の情報も交え、引き出しの多さも感じられ
    いくつかの気づきもえられました。
  • 吉田先生が、エビデンスに基づいた解釈での説明だったので、とてもわかりやすくて、興味深い内容でした。特に、健診によって医療費を削減できることなど、勉強になりました。
  • 高齢化社会が進むことの問題(財源逼迫など)や解決策などを具体的に知ることができたから。またビジネスチャンスが見込まれる市場についても言及していただき大変勉強になりました。
  • 社会科学メインの視点で少子高齢化課題を協議させていただくことは、新たな視座の認識またそこから生まれるビジネス機会の創造に役立つと確認できました。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • 知識の理解度を整理できた
  • 出生率回復に関しての海外での背景など、深い理解を得られた。
  • スウェーデンにおいて、特別の少子化対策の実施ではなく、男性と女性が平等に働く制度を整えたら出生率が回復した点が興味深かったです。
  • 私とは着眼点が違うので刺激になります。
  • 資料p22に関しまして、医療費抑制のために誰をターゲットとするといいのかとの村田先生のご質問で、狙うべき層を考えるきっかけとなりました。
  • 講義内容の理解が深まった。
  • スウェーデンの施策について踏み込んだ質問をしてくださり、個人的に大変興味がある内容でした。
  • 講義のポイントを簡潔にまとめていただけ、整理しやすくなりました。
  • 全体を代表する質問をしていただくことは理解を深めるうえでも有用だと思う
  • 先進国の出生率の傾向が同様だと思ってりましたが、スウェーデンのV回復したところなど自分では気づかないところをフォローして頂き理解度が高まりました。
  • まとめてやるのと、小まめにやるのとで変わるかと思いましたが全く支障なく聴くことができました。疑義も解消できて良かったです。
  • アイスブレイクのご質問によって、より深いインサイトを得ることができたとともに、理解が一層進みました。
    前回もそうですが、村田先生がフェーズごとまとめてくださいます。また質問の視点が違いますのでありがたいです。聴きたいことの幅が広がります。
  • 全体の流れをまとめていただき「そうだったのか!」と再認識できた。質問の出し具合を実演していただき、その後の流れをスムーズに進行できてとてもよかった。
  • ずっと講義を聞くより、一旦休憩になるため
  • ただ一方的に講義をオンラインで聞くのは、多少疲労度が高くなるのと、対話があった方が聞き手はより面白く話を聞けるという面がありましたので、アイスブレイクは良かったと感じます。
  • 講義を聴きながら疑問に思ったこと(スウェーデンの出生率が復活した理由)や、新たな気づき(アジア圏から労働者が行くのは日本ではなく欧州)が得られたこと。
  • 日本男性の育児休暇について、制度はあっても実際に長期間取得するのは現実的に感じられないので、法律で強制力を持たせてほしいと思った。
  • 今回は比較的わかりやすいお話だったので、アイスブレイクによって理解が深まるということを特別感じなかった。
  • 受講者が気になる点を質問していただけました。
  • 思考のきっかけや気づきを与えるためになったため。
  • 前回同様15分ごとに区切っていただけるので不明な点が少ないまま次の話にいけてよかったです。
  • 誰もが気になることを、アイスブレイクを通じて明らかにしていただいたため。
  • 一気に最後まで講義を聞くようりも、途中でブレイクを挟むことによって、全体を通して集中して受講できたと思います。
  • 各国の変化の違いについて取り上げていただけた点
  • 合間合間で、内容を深堀、整理してもらえたおかげで、全体通して内容をしっかりと理解することができた。
  • スピーディに一般的なQAを織り交ぜていただいた感覚で、非常に理解が進みました。
  • 今回は講義の途中のいいタイミングのブレイクであり、小括のようになっていてわかりやすかった。
  • 途中で質問が入ることで、より理解が深まりました。
  • この講座は、村田特任教授の専門分野でもあるのでもっと補足でお話ししたかったことと思いました。時間があれば、村田先生の意見も深く聞きたかったです。
  • さらっと聞いて終わりになりつつありますが、ツボのような視点を聞いてくださるので、とても助かります。
  • オンラインでその都度設けられるスタイルは講義の理解に有効かと思います。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • 新たなビジネスにつながる検討の幅が広がった。健診受診率向上の重要性や設備修繕が伸びているなどの観点。
  • 社内的意思決定システムを変える製品に対するアイデアがとても興味深かったです。
  • 先生が考えるスマートハウスの深掘りとその事業案が大変興味深かった。
  • 女性の社会進出がなぜ出生率低下につながるか、など、疑問に思ったロジックを共有し、質問につなげることができた。
  • 例えば、人口高齢化の社会・経済におけるビジネスに関する質問をグループで考えていく際、グループのみなさんがその理由として、ある特定の人の利益だけでなく、「関与者(三者)がWin‐Winになるために」「ITリテラシーの低い方に価値あるものにするために」等、社会全体をよくしようとする視点から考えておられたのが、いい気づきとなりました。
  • 業界による興味ある視点の相違を認識できた。
  • 毎回異なる視座からの指摘や、質問が非常に面白く視野が広がる想いです。今回はオンラインでグループリーダを務めさせていただきましたが「その場でメモした内容の共有が難しいこと」「マイクが機能しない参加者がいたこと」で時間管理に追われ、グループトークの記憶があまりありません。
  • それぞれの方で視点が違ったり、視点は違えども気になった点は共通している部分があったりと、参考になりました。
  • 前回と同じですが、小グループで色々な方とお話できて大変有意義です。
  • いろいろな立場の人の考えに触れることが出来る
  • 参加者のメンバとの交流を図りながら、それぞれの業種、業界の視点で質疑、話し合で気付きがあったこと。
  • やはりMeetでのディスカッションは慣れないせいか難しいですね。声もしっかり聞き取れなかったですし、集中していたはずなのに、不思議と内容が頭に入ってこなかったです。
  • その時には思いつかなかったが、聞きたかったことを別の方が聞いていただけたので、参考になりました。
  • 今回は、時間がさほどなかったようで、皆様との会話も少なかったような気がしております。1回目がインパクトあったので、今回は少し薄くなってしまったと感じました。
  • 自分の質問したいこと、気が付かなかったことの気づきがあり意義があった。
  • 他業種の人との交流と違う視点が見れたため
  • ご担当業務によって、気になる点が様々なので、より色々な話を先生から引き出すことにつながったかなとは思います。
  • 皆さん質問ポイントが似ていたことが評価の理由。1名、「価値ある高齢者になるために、どのようなスキルを身につけた方がよいか?」という質問を挙げられている方がいて、その目の付け所は面白かった。
  • グループ内でポストコロナについても話し合うことができた。異なる業種でも同じような質問が出て、大変興味深かった。
  • 人は面倒くさがりなので日常空間で検診を提供できること、一人では飽きるので伴奏人が必要というヒントを得られた。
  • 気になる視点の違いを今回も感じられた
  • 東北地方特有の事情などがお伺いできてためになりました。
  • 人口問題や地域社会の将来を変えるような、生活習慣の変化をもたらすビジネスに役立つ具体的なシーズについて、質疑ができなかったため。
  • 今回グループが7名いたのでたくさん色々な意見が聞けて面白かったです。ただその分時間内にまとめるのが難しかったです。
  • 自分と違う皆さんの質問によって講義がより深まるのはもちろん、なぜそう思うかの理由についてお聞きすることで、違った視点や考え方に気づくことができて参考になります。
  • 自身もそうですが、身近な家族に置き換えて高齢者という定義や「労働の質」への「質」とはなにかというディスカッションをする機会が生まれました
  • 他業種の方の考え方、意見を聞くことができて、非常に有意義な時間でした。
  • シニアのQOLについて「フレイル」が共通認識になっているなど、本講義に参加されるだけあり皆様知識が深く、具体的に深いディスカッションができました。各業界の現況もうかがい知ることができ、大変参考になりました。
  • 立場の違うメンバーで話すことは非常に重要。
  • 前回と同じ回答ですが、他業種の方とお話ができたのが良かったです。
  • 今回は、グループでの質問が偏ってしまい、もっと幅を広げたり、他のメンバーの話を聞く時間が欲しかった。
  • グループメンバーに、積極的に発言してくださる女性の方がいらっしゃったので、議論がとても盛り上がり、内容が深まりました。
  • オンラインでは、結構サクサク意見出し合って内容的にも時間的にもストレスなくすすみました。

過去のSAC東京月例会 事務局レポートはこちら
過去のSAC東京月例会 参加者の声はこちら

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