SAC東京活動(10 / 61ページ)

SAカレッジ21年度 コースⅡ第8回月例会 参加者の声

坂井信之 教授消費者はどのようにしておいしさを感じているのか?

11月10日、SAカレッジ21年度コースⅡ 第8回月例会開催されました。講師は、大学院文学研究科心理学研究室 多感覚情報統合認知システム研究分野 坂井 信之(さかい のぶゆき)教授。講義テーマは「消費者はどのようにしておいしさを感じているのか?」でした。

「おいしい食品」という商品を開発しても、消費者がそのように受け取ってくれるとは限りません。商品提供側の意図と異なる受け取り方をされたが予想以上に売れてしまった、だが、原因がよくわからない、という経験はありませんか?

今回は、これらの見込み違いについて心理学や脳科学の観点から解説いただきました。

結論は「人はおいしさを舌で味わっているわけではない」「食品自体においしさが含まれているのではない」ということでしたが、消費者は商品の何に注目して購入を決定するのかも考察していきました。どのようにその商品を評価するのか。さらに、その商品に対する印象をどのように形成し、次の商品購入の基礎情報とするのか、などについても説明いただきました。

今講義で得た知識は、食品に限らず、日用品やサービス、宣伝広告やマーケティング戦略の計画立案と、幅広い適用が可能でしょう。

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SAカレッジ21年度 コースⅠ第8回月例会 参加者の声

筒井 健一郎 教授脳内の「報酬系」「罰系」は消費行動にどう影響するか?

11月10日、SAカレッジ21年度コースⅠ 第8回月例会開催されました。講師は、大学院生命科学研究科 脳神経システム分野 筒井 健一郎(つつい けんいちろう)教授。講義テーマは「脳内の「報酬系」「罰系」は消費行動にどう影響するか?」でした。

私たちの脳の神経ネットワークには元気ややる気を感じさせる「報酬系」と、恐怖や不安を感じさせる「罰系」があります。また、これらの働きに関わる脳内物質が、ドーパミンセロトニン等のモノアミンと呼ばれる物質です。

近年、これら「報酬系」「罰系」が、人の行動に対して様々な影響を与えていることがわかってきました。ビジネス現場では消費者の潜在的な消費性向を理解し、購買行動を理解することが不可欠です。そのためには脳内の「報酬系」「罰系」の仕組みの理解が極めて有用です。

今講義では、複数の消費行動事例を取り上げ、脳の「報酬系」「罰系」が、どのように働くのかを事例で解説いただき、シニアの消費行動を深く理解したい方には必聴の講義となりました。

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SAカレッジ21年度 コースⅢ第7回月例会 参加者の声

児玉 栄一 教授抗ウイルス剤の開発とその応用

10月27日、SAカレッジ21年度コースⅢ第7回月例会開催されました。講師は、災害科学国際研究所災害感染症学分野、大学院医学系研究科、東北大学病院 内科・総合感染症科感染対策委員長、東北メディカルメガバンク機構 児玉 栄一(こだまえいいち)教授。講義テーマは「抗ウイルス剤の開発とその応用」でした。

新型コロナウイルス対策として抗ウイルス薬が注目を浴びています。

抗ウイルス薬開発は、1980年代に臨床応用された抗ヘルペス薬であるアシクロビルの効果と安全性から急速に加速しました。エイズ治療薬に引き続き、インフルエンザ治療薬が開発され、C型肝炎に至っては治癒、つまりウイルスの完全排除に到達しました。一方で、抗ウイルス薬は治療だけでなく、予防投与という新たな機能も加わりました。

新型コロナウイルス治療においてはドラッグリポジショニング(既存薬再開発)が急速に広まっています。これは、既存の疾患に有効な治療薬から、別の疾患に有効な薬効を見つけ出すことです。

グローバル化が推し進められている現代、これまでの感染対策とワクチンに加えて、3本目の矢としての期待される抗ウイルス薬についての最新動向を解説いただきました。メディア情報では絶対に聴けない新型コロナウイルス関連の有用情報を得ることができました。

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SAカレッジ21年度 コースⅡ第7回月例会 参加者の声

本橋ほづみ 教授酸化ストレス防御と健康

10月13日、SAカレッジ21年度コースⅡ 第7回月例会開催されました。講師は、加齢医学研究所 副所長・加齢制御研究部門遺伝子発現制御分野・スマート・エイジング学際重点研究センター 副センター長 本橋ほづみ(もとはしほづみ)教授。講義テーマは「酸化ストレス防御と健康」でした。

酸化ストレス応答は、酸素呼吸を行う生物にとって生体防御の重要な柱です。

本橋先生は、酸化ストレス応答を担う制御タンパク質NRF2環境ストレスに対する転写因子であることを世界に先駆けて発見した、酸化ストレス応答研究の第一人者です。

最近、NRF2を活性化させる食品中の化学物質の一部に、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス活性の存在が報告されています。

今回の講義では感染症のコントロールを含めて、健康長寿の実現のためにKEAP1-NRF2制御系の適切な利用が有効であること、また体の酸化ストレス応答や炎症の状態を診断する呼気診断システムの開発最前線についてもお話いただきました。この検査方法は多くのテレビ・新聞等のメディアに取り上げられたきわめて注目度の高いものです。

認知症治療から新型コロナ対策までの研究最前線について解説いただきました。

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SAカレッジ21年度 コースⅠ第7回月例会 参加者の声

鈴木 岩弓 総長特命教授・名誉教授日本人の死生観—過去・現在・未来—

10月13日、SAカレッジ21年度コースⅠ 第7回月例会開催されました。講師は、教養教育院 鈴木 岩弓(すずき いわゆみ)総長特命教授・名誉教授。講義テーマは「日本人の死生観—過去・現在・未来—」でした。

超高齢社会における看護・介護やシニアビジネスを行う上で、私たち日本人の「死生観」がどのようなものであるかの理解が不可欠です。「死生観」というのは、観念の問題であるため目で見ることができません。

本月例会では、観念に基づいて執り行われる行為、特に死者に対してなされる「葬送習俗」を次の構成で解説することで死生観のイメージを深めました。

  1. 現代日本の「死」の状況
  2. 「死者」とは誰か?
  3. 「死者」と「生者」の接点
  4. 死後の「死者」—「死者」への“想い”—
  5. 人称からみた「死者」の記憶

超高齢社会のビジネス常識として、絶対に知っておくべき内容となりました。

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SAカレッジ21年度 コースⅢ第6回月例会 参加者の声

石井 直人 教授新型コロナウイルス感染症対策に必要な免疫学

9月22日、SAカレッジ21年度コースⅢ 第6回月例会開催されました。講師は、医学系研究科免疫学分野 医学部医学科長 石井 直人(いしいなおと)教授。講義テーマは「新型コロナウイルス感染症対策に必要な免疫学」でした。

免疫は、T細胞、B細胞、マクロファージなどの多種類の免疫細胞とそれらが起こす免疫応答のネットワークから成り立っており、「良い免疫」とは個々の免疫応答が精妙なバランスで統合されて成立します。逆に、ある特定の免疫細胞や免疫応答が異常(無制御)に活性化することでアレルギーや自己免疫疾患(関節リウマチ等)が起こります。また、新型コロナウイルスの重症化がサイトカインストームで起こることは知られていますが、サイトカインストームとはT細胞とマクロファージの暴走です。

つまり、特定の免疫細胞や免疫応答が強くなることは身体にとって有害であり、適切に制御された免疫応答こそが「良い免疫」に必要です。

月例会では、良い免疫とは何かについて議論すると同時に、新型コロナウイルスワクチンの有用性とワクチン普及によるウィズコロナ社会について議論していきました。

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