SAカレッジ21年度 コースⅡ第7回月例会 参加者の声

本橋ほづみ 教授酸化ストレス防御と健康

10月13日、SAカレッジ21年度コースⅡ 第7回月例会開催されました。講師は、加齢医学研究所 副所長・加齢制御研究部門遺伝子発現制御分野・スマート・エイジング学際重点研究センター 副センター長 本橋ほづみ(もとはしほづみ)教授。講義テーマは「酸化ストレス防御と健康」でした。

酸化ストレス応答は、酸素呼吸を行う生物にとって生体防御の重要な柱です。

本橋先生は、酸化ストレス応答を担う制御タンパク質NRF2環境ストレスに対する転写因子であることを世界に先駆けて発見した、酸化ストレス応答研究の第一人者です。

最近、NRF2を活性化させる食品中の化学物質の一部に、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス活性の存在が報告されています。

今回の講義では感染症のコントロールを含めて、健康長寿の実現のためにKEAP1-NRF2制御系の適切な利用が有効であること、また体の酸化ストレス応答や炎症の状態を診断する呼気診断システムの開発最前線についてもお話いただきました。この検査方法は多くのテレビ・新聞等のメディアに取り上げられたきわめて注目度の高いものです。

認知症治療から新型コロナ対策までの研究最前線について解説いただきました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 身体にとって還元作用が重要であることを理解できた。
  • NRF2の有用性と課題の両面についてお伺いできたため。
  • 抗酸化のメカニズムや現在進行している研究から日々の生活で接種可能な食材など、自身の生活や私が経営している介護事業でも役立てる内容でした。
  • 抗酸化のシステム、効果について学べたため。また、呼気医療について知り得たため。
  • 一個人として、NRF2を増やす効果のある食材を積極的に取り入れたいと感じました。(ワサビが大好きというのは多少影響しているかもしれませんが・・・!)先生も過剰摂取を避けるために食品から取る事を勧められており、デメリットも癌への作用ということで、30代の今から意識して接種することでアルツハイマーや難聴の予防につながるととても嬉しいなと思っています。
  • 食物やサプリメントなどが健康に良いことは漠然と知っていましたが、老化とそこに至る原因についてメカニズムから理解することで、酸化ストレスとその与える影響、またその対策の有用性を根本から理解することができました。NRF2の話は初めて聞きましたが、体のあらゆる部分に有効そうなので、今後の研究の進捗と一般への展開が楽しみです。
  • 抗酸化物質、老化原因は表面的な知識のもと、食生活にて配慮してきたが、一段、知識が高まった。本業では生命保険会社さまへのシステムを提供しているが、ここ4-5年、健康増進型保険(健診結果によって保険料が可変)やヘルスケア系の付加サービスのニーズが高まっており、何か提案できるものはないかと考えさせられた。
  • NRF2の活性化は、ガン以外の場面で、酸化ストレス軽減できること、素晴らしいと思いました。酸素が毒なのも、知らなかったので、勉強になりました。
  • 抗酸化の仕組みが遺伝子レベルで理解でき、有用な植物の知識も得られたから。
  • 老化防止や病気予防に役立てることができる、身近な食品で健康になれることがわかり面白いなと思いました。呼気で病気がわかる時代になれば体への負担も軽減され多くの人が健康で長生きできるのではと感じた。
  • 身近な食材が老化防止に効くと知り、家族内でも積極的に摂取しようと考えられました。
  • 分子生物学的なものと応用ヘルスケアの繋がり方が見えた気がした
  • 新しい知識であり、実際の食生活にも活かせる内容で興味深かった。
  • 昨年も講義をお聞きしましたが、最後の呼気に関する項目は非常に興味がありました。大変貴重な講義をありがとうございました。

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