「感染症対策」タグの記事一覧(2 / 2ページ)

SAカレッジ21年度 コースⅢ第2回月例会 参加者の声

小坂 健 教授「新型コロナウイルス感染症の現状と今すべきこと」

5月26日、SAカレッジ21年度 第2回月例会開催されました。講師は、東北大学 歯学研究科副研究科長、スマート・エイジング学際重点研究センター 予防予測医学研究部門長、厚生労働省新型コロナウイルス対策クラスター対策班、東京都iCDCアドバイザリーボード 小坂 健(おさか けん)教授。講義テーマ「新型コロナウイルス感染症の現状と今すべきこと」でした。

1年以上新型コロナウイルスと付き合って、わかってきたことも多くなりました。クラスター対策班の中ではかなり早くから三密回避が言われてきました。その理由は、このウイルスによる感染が主にマイクロ飛沫によることが念頭にあったためです。今回は我々が今すべき対策の最新情報についてお話いただきました。

SAカレッジ21年度 コースⅢ第1回月例会 参加者の声

押⾕ 仁 教授「感染症共生社会と学際研究の重要性」

4月21日、SAカレッジ21年度 第1回月例会開催されました。講師は、医学系研究科 国際交流支援室室長、感染症共生システムデザイン学際研究重点拠点拠点長 押⾕ 仁(おしたに ひとし)教授。講義テーマは「感染症共生社会と学際研究の重要性」でした。

コースⅢの初回は、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会委員としても著名な押谷教授でした。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる感染者・死亡者数は増加の一途をたどっています。有効性が確認されたワクチンが短期間で開発されました。

しかし、ワクチンによりこのウイルスが短期的に完全に制御できる可能性は限りなく小さく、私たちはこの先このウイルスと共生せざるを得ない、と押谷先生は考えています。

社会経済活動を相当制限すれば、このウイルスの制御ができることは明らかですが、日本だけではなく多くの国が社会経済活動とCOVID-19の制御のバランスをどう取るかで苦慮しています。

また日本においてCOVID-19の制御がより困難になっている大きな理由は、非正規雇用の人たち、貧困にあえぐ若年層、社会の中で行き場を失った中高年、外国人労働者など社会的に弱い立場の人たちの間にこのウイルスが定着してしまったことです。このような人たちと共生する社会を構築することが、感染症にレジリエントな社会を創り出していくことになります。

COVID-19対策で多忙を極めるなか特別にご登壇頂き、感染症対策最前線のお話を直接伺える大変貴重な機会となりました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

押谷 仁 教授

押谷 仁(おしたに ひとし)教授

医学系研究科 微生物学分野
国際交流支援室 室長
感染症共生システムデザイン学際研究重点拠点 拠点長

専門:
ウイルス学、感染症疫学

一言で言えば:
わが国の感染症対策を第一線で担う現場重視の研究者

プロフィール:
87年東北大学医学部卒。国立仙台病院(現、国立病院機構仙台医療センター)を経て91年よりJICA専門家(ザンビア)、95年医学博士、97年テキサス大学公衆衛生修士、98年より新潟大学医学部公衆衛生学助手及び講師、99年WHO西太平洋地域事務局・感染症地域アドバイザー、2005年より現職。フィリピン、モンゴル、インドネシア、カンボジア、ザンビア等のアジア・アフリカを研究フィールドとして感染症研究を行うとともに、国の新型インフルエンザ等対策有識者会議新型コロナウイルス感染症対策分科会の構成員等も務めている

主な著書:
『ウイルスVS人類 』(文春新書)
『パンデミックとたたかう』 (岩波新書)
『 新型インフルエンザはなぜ恐ろしいのか』 (生活人新書)

独自ホームページなど:
東北大学微生物学分野
Response COVID-19

SAカレッジでは、新型コロナウイルス感染症について感染症共生システムデザイン学際研究重点拠点と連携し、ウィズコロナ社会のニューノーマルを先導する研究最前線を学ぶコースⅢを設置しております。新型コロナウイルス感染症との共生(ウィズコロナ)は、医療・看護だけの問題でなく、大学の総合知×異業種企業との共創でデザインすべきと考えています。

SAカレッジの概要はこちら
SAカレッジの詳細資料入手はこちら
月例会質疑セッション 参加者の声はこちら

サブコンテンツ

このページの先頭へ