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未来の幸福な健康社会をともにデザインし、その課題と解決のアプローチを学び、
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2024年5月より『東北大学ヘルステックカレッジ』第2期が開講!
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SAカレッジ22年度 コースⅡ第3回月例会は、坂井信之教授です!

わが国における食心理学のパイオニア

SAカレッジ22年度 コースⅡ第3回月例会は、坂井信之教授の「消費者はどのようにしておいしさを感じているのか?」です。

坂井先生は応用心理学がご専門で、日々の生活に役立つ心理学を研究されています。また文学研究科では、「おいしさを知覚する人間の仕組み(知覚、感情、認知、社会、健康)」「購買行動とヒトのモノの知覚の仕組み」についての授業をされています。

また、産学連携として「ネスカフェ ゴールドブレンド」50周年記念「Thanks Coffee」プロジェクト第二弾「コーヒーの香りと人間の行動変容」に関する日本初の実験を実施、これは香りと人の親切行動の関係を心理学的に調査した事例となります。

そんな坂井先生ですが、SAカレッジコースⅡ第3回月例会では、食についての見込み違いについて解説されます。例えば「おいしい食品」という商品を開発しても、消費者がそのように受け取ってくれるとは限りません。商品提供側の意図と異なる受け取り方をされたが予想以上に売れてしまった、だが、原因がよくわからないというケース。

この結論は「人はおいしさを舌で味わっているわけではない」「食品自体においしさが含まれているのではない」ということになります。人がなぜそれを食べるのか、なぜそれを選ぶのか、判断基準は味覚や嗅覚と思われがちですが、マズローの欲求5段階説の図式で表すと階層ごとに欲求は異なり、視覚や聴覚あるいは五感全てが大きく影響しています。このことを心理学・脳科学の観点でお話していただきます。

また、消費者は商品の何に注目して購入を決定するのかも考察します。どのようにその商品を評価するのか。さらに、その商品に対する印象をどのように形成し、次の商品購入の基礎情報とするのか、などについてのお話しがあります。これらの知識は、食品はもちろんのこと、日用品やサービスにも適用でき、宣伝広告やマーケティング戦略の計画立案にも適用できます。

「研究の最終目標は「『幸せ』になる方法をみつける」ことである」という坂井先生の講義と質疑セッション、非常に楽しみです!

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SAカレッジ22年度 コースⅠ第3回月例会は、瀧靖之教授です!

脳科学のスペシャリスト

SAカレッジ22年度 コースⅠ第3回月例会は、瀧靖之教授の「生涯健康脳の維持」です。

日本は世界でも有数の長寿国であり、65歳以上の高齢者は日本の全人口4分の1を占めていますが、このような中、どれだけ健康で長生きできるのかが問われています。

瀧先生が所属する加齢医学研究所では「生涯、脳を健康に保つにはどうしたらよいのか」をテーマに、高齢者だけでなくお腹の赤ちゃんまでもを対象とした、人間の長い一生における脳についての研究されています。

脳のMRI画像など4分野のデータベースを、脳が「体質」や「生活習慣」との関わりでどのように変化していくのかを相互解析した疫学データにより、いろいろな傾向が分かってきてきます。10数年前までは、形成されてしまった脳の形態は変化することなく衰えるだけと思われていましたが、脳はいくつになってもそのネットワークによって機能を高め、「海馬」に至っては神経細胞自体が新しく生まれ変わる、ということも分かってきました。脳には機能を回復させる「可塑性」という働きがあり、何歳からでも脳の健康維持のための一歩を踏み出すことができます。

最新の医学的知見及び研究成果をもとに「認知症にならない健康脳づくり」「生涯健康脳」の社会的な普及を目指し、瀧先生は株式会社CogSmartを2019年10月に設立。健康レベルを可視化し、将来的な変化を予測するBrainSuiteという検査は、脳の状態を測定、その結果に基づき、脳の健康状態維持向上のためのアドバイスを提供するというサービスになります。

今まで研究者として、また医師として約16万人もの脳のMRI画像を見ている脳のスペシャリストであり、メディアでもご活躍の瀧先生の講義・質疑は、興味深いお話が満載です。

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SAカレッジ22年度 第1回参加企業ピッチ&交流会が開催されました

異業種企業とのネットワークが財産になる

2022年5月26日、SAカレッジ22年度 第1回参加企業ピッチ&交流会が開催されました。交流会は村田特任教授からの趣旨説明から始まりました。

「この交流会の一番の目的は、参加企業同士のコラボ活動のきっかけづくりです。なぜか? 「VUCA(ブーカ)」という言葉をご存じでしょうか。「V(Volatility:変動性)U(Uncertainty:不確実性)C(Complexity:複雑性)A(Ambiguity:曖昧性)」の略で、「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を意味します。今の時代、世の中は不透明でころころ変わってあいまいになっている。そんな時代にも皆さんは企業活動を前に進めないといけない。こんな時に何が当てになるのか?

ひとつ重要なのは異業種企業とのネットワークが財産になることだと思う。他企業とのコラボなどにより戦略的差別化を図ることで、手の内が広がる。そのきっかけにしていただきたく「参加企業ピッチ&交流会」は、SAカレッジの標準プログラムにしている。この機会を十二分に活用してください」という内容のお話しをしてくださいました。

参加企業ピッチでは、どのような仕事をしている会社なのか、どんなコラボパートナーを探しているのかなどのプレゼンがあり、皆様熱心にきいている様子でした。 続きを読む

SAカレッジ22年度 コースⅢ 第2回月例会質疑セッション 参加者の声

小坂 健 教授「新型コロナウイルス感染症の現状と今すべきこと」

2022年5月17日、SAカレッジ22年度コースⅢ第2回月例会が開催されました。
講師は、スマート・エイジング学際重点研究センター 予防予測医学研究部門長、厚生労働省新型コロナウイルス対策クラスター対策班、東京都iCDCアドバイザリーボード 小坂 健(おさか けん)教授。講義テーマは「新型コロナウイルス感染症の現状と今すべきこと」でした。

質疑セッションの前半は、最新情報のお話から始まりました。2年たってどういうことが分かってきて、どういう変化があったのか。現場にいらっしゃる先生ならではの、メディアではなかなか聞けないような非常に為になる情報がたくさんでした。

「実際の重症化率はそれほど下がっていないという認識でいいでしょうか」「大好きなサウナ通いをやめているが、C-19は高温だから死滅するのか」「海外からの職員を、どのように帰したらいいのか」などの皆様からの質問に、非常に濃い回答をされていました。

セッションの最後に「今回のような状況は、日本が新しいことをしていくチャンス。ウィズコロナにおいて、気を付けることは気を付けないといけないが、人とのコミュニケーションは大事。人として生きる上で何が必要かを今一度見直し、それをかけがえのないものと捉えビジネスとしてやっていく。社会情勢の変革を国や行政に頼らず、ビジネスで変えていくことが世界で起きつつある。皆さんにもビジネスの力で世の中を変えていくということぜひやっていただきたいし、そこに我々は協力していきたい。今後もいい形の社会に向けて力を合わせてやっていきましょう」というお言葉がありました。

次回、コースⅡ第3回月例会は、石井直人 教授になります。先にご登壇の押谷教授が務める微生物学分野と石井教授の免疫学分野からなる細菌学教室は、2015年に設立100周年を迎えました。教室の長い歴史の中で、世界に誇る偉大な業績を残されています。免疫記憶がご専門の石井教授のお話、楽しみです。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

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SAカレッジ22年度 コースⅡ 第2回月例会質疑セッション 参加者の声

村田 裕之 特任教授「シニア市場とスマート・エイジング・ビジネス② 」

2022年5月17日、SAカレッジ22年度コースⅡ第2回月例会 質疑セッションが開催されました。

講師は、スマート・エイジング学際重点研究センター企画開発部門長、東北大学ナレッジキャスト常務取締役、村田 裕之(むらた ひろゆき)特任教授。講義テーマは「シニア市場とスマート・エイジング・ビジネス② いかにしてシニアの消費心理を踏まえた商品提案をするか?」でした。

セッションの最後に村田先生から「このように、いろんな立場の人が質問すると密度が上がって面白い学びの場になると考える。講義を聞いて質問を練ってもらい、質疑セッションでも足りなければリポートに質問書いていただきたい。

コロナ禍における質問があったが、私も重要なファクターだと思っている。シニアビジネスは5つのファクターあるが、コロナは5番目の社会的ファクター。しばらくつづきそうだが、波が来たときはシェルターにおさまって家での消費が増え、波がおさまると解放型の消費が広がるだろう。このサイクルの波がどうくるかを考えると事業ロス減るのではないか」というお言葉がありました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

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SAカレッジ22年度 コースⅠ 第2回月例会質疑セッション 参加者の声

村田 裕之 特任教授「シニア市場とスマート・エイジング・ビジネス① 」

2022年5月17日、SAカレッジ22年度コースⅠ第2回月例会 質疑セッションが開催されました。

講師は、スマート・エイジング学際重点研究センター企画開発部門長、東北大学ナレッジキャスト常務取締役、村田 裕之(むらた ひろゆき)特任教授。講義テーマは「シニア市場とスマート・エイジング・ビジネス① いかにしてビジネスチャンスを見つけるか」でした。

村田先生の事前講義の中で「シニアの3つの負(1.健康不安 2.経済不安 3.孤独不安)を3K不安と呼んでいるが、この3つの負を解消するものが、商品になりやすい」と仰っていました。質問セッションでは、どんな時に健康に対する意識やモチベーションが上がったりするのか、ITリテラシーのギャップを考えたサービスはあと何年くらい必要なのか、など多岐にわたり、各社それぞれ持つ課題へ、村田先生ならではのアドバイスをされていました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

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