SAC東京活動(29 / 61ページ)

SAC東京5期コースⅠ第7回月例会 参加者の声

10月24日、SAC東京コースⅠ第7回月例会 参加者の声

講師は、東北大学加齢医学研究所 生体防御学分野スマート・エイジング学際重点研究センター 生体防御システム研究部門長の小笠原康悦教授。講義テーマは「免疫機能を活用して健康支援産業を創出する」でした。

免疫のしくみを応用した産業として抗体医薬が有名で、今年度のノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑先生のがん免疫療法も一つです。しかし、抗体医薬以外にも免疫を応用した産業化の大きな可能性があります。今回の月例会はその話題でした。例えば、がん(抗原)にぴったり一致したT細胞受容体(抗体)が選択されることでがんをやっつけることができます。これが免疫の働きです。

T細胞受容体は10の18乗(100万テラバイト)という膨大な数の「レパートリー」と呼ばれる複数の形を持っています。この多様性に富む仕組みのために、私たちの体はどんな異物や病原体へも対応できます。このT細胞受容体の「レパートリー」を解析することで、生まれてから後天的に感染した病気やがんなどの刻々と変化している身体の状態を計測できるのです。この原理を用いて低コストのモニタリング商品が実用化できれば、遺伝子検査以上に高精度な健康管理商品として健康関連市場に大きなインパクトを与えられます。

最先端の免疫研究動向から事業化間近な研究成果の話が聴ける絶好の機会でした。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

SAC東京5期コースⅡ第7回月例会 参加者の声

10月24日、SAC東京コースⅡ第7回月例会 参加者の声

講師は、東北大学大学院文学研究科の坂井信之教授。講義テーマは「消費者はどのようにしておいしさを感じているのか?」でした。

「おいしい食品」というコンセプトで商品を開発しても、消費者はそのように受け取ってくれるとは限らないという経験はありませんか?商品の設計意図と異なる受け取り方をされて予想以上に売れてしまった。しかし、原因がわからない、という経験もあるかもしれません。

今回は、これらの見込み違いについて、心理学や脳科学の観点から解説いただきました。

結論は「人はおいしさを舌で味わっているわけではない」「食品自体においしさが含まれているのではない」ということになります。消費者は商品の何に注目して購入を決定するのかも考察します。どのようにその商品を評価するのか。さらに、その商品に対する印象をどのように形成し、次の商品購入の基礎情報とするのか、などについても説明いただきました。

これらの知識は、食品に限らず、日用品やサービスにも適用でき、宣伝広告やマーケティング戦略の計画立案にも適用できるでしょう。心理学・認知神経科学に基づき、身近な話題で、購買行動に関して興味深い話を拝聴できる絶好の機会となりました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

SAC東京5期コースⅠ第7回月例会 事務局レポート

免疫機能を活用して健康支援産業を創出する

コースⅠ第7回月例会は加齢医学研究所生体防御学分野、スマート・エイジング学際重点研究センター生体防御システム研究部門長の小笠原康悦教授による「免疫機能を活用して健康支援産業を創出する」が講義テーマです。

小笠原教授は自らの研究の紹介から入りました。

ドレス細胞の発見、がんを攻撃したNK細胞が細胞死に向かう仕組みに発見、金属アレルギーの原因を解明し、病原性T細胞の発見からナチュラルキラー(NK)細胞の研究を長年やってきましたが、その研究成果の一部を事業化に活用できる段階となり、講義で説明されました。
本日の講義は健康を測る、健康モニタリング事業構想を中心に以下の項目となっています。

    1. 疾病とは
    2. ゲノムと免疫受容体
    3. 免疫受容体解析
    4. 免疫受容体解析の事業化
    5. 事業化への戦略と課題

SAC東京5期コースⅡ第7回月例会 事務局レポート

消費者はどのようにしておいしさを感じているのか?

文学研究科心理学研究室坂井信之教授がご登壇です。テーマは、「消費者はどのようにしておいしさを感じているのか?」です。

臭いのトラブルや、匂いのビジネスがこの7〜8年で方向が変わったように、社会が大きく変わってきました。食べることは幸せの源であること。快適・幸せをいかに感じるのか?という投げ掛けで60分の講義が始まりました。

第2回産学連携フォーラムが開催されました

 

昨日は東北大学スマート・エイジング・カレッジ(SAC)東京の今年度の第2回産学連携フォーラムを開催しました。

目的は、東北大学における研究最前線を参加企業の皆さんにお伝えすることと、参加企業と大学・参加企業同士の連携・提携のきっかけ作りです。

前者では歯学研究科 歯学イノベーションリエゾンセンター 異分野融合部門長の金髙弘恭先生から最新の活動状況をお話頂きました。後者ではSAC東京参加企業6社からピッチ(ショートプレゼンテーション)を頂き、その後8つのグループに分かれてグループトークと質疑を行いました。

こうした場のメリットは、大学の多くの部門の研究活動と、多くの異業種企業の商品・サービスとが、市場のなかで互いにどのように位置づけられるかが「全体的に俯瞰」でき、具体的な提携のイメージが湧きやすいことです。

これは例えば、ある分野に関する書籍を5、6冊一気に速読すると、その分野の動向・全体像が見えてくるのと似ています。

「何だ、それならテレビ会議とか、SNSでもできるじゃないか」と思われるかもしれません。

結論から言うと、できません。その理由は、60名近い人たちが、同じ場にいて、互いに顔を突き合わして意見交換する「即興性の高い、生のコミュニケーション」だからです。

さらに、参加者全員が「スマート・エイジング」というコンセプトのもと、ビジネスを創出するという「共通の目的意識」があることも重要です。

異なる者同士が円滑に連携するには、何が必要なのかを改めて考える機会となりました。

(文責:SAC東京事務局)

 

 

 

SAC東京5期コースⅠ第6回月例会 参加者の声

9月26日、SAC東京コースⅠ第6回月例会 参加者の声


9月26日、SAC東京5期 第6回月例会開催されました。

講師は、東北大学大学院歯学研究科 東北大学スマートエイジング学際研究センター予防予測医学研究部門長の小坂健教授。講義テーマは「口からみた社会と健康の関係-地域共生社会のつくりかた」でした。

我々のWellbeing(健康や満足した人生)に影響を与えるもの何でしょうか?おいしく食べられる口腔状態を保つことに加え、口に関わることでは、禁煙、節酒、塩分を控えること等があるかもしれません。

しかしながら、より健康に影響を与えるのは、人と人とのつながりや、良好な人間関係が大きく影響を及ぼすことがわかってきています。つまり、口のもう一つの機能である人とのコミュニケーションが大きく影響するのです。

国の施策では、「地域共生社会」を「ごちゃまぜ」で実現していく事に舵を切っています。「人生100年時代」に「地域包括ケア」、「災害対応」、「地域創生」、「コミュニティデザイン」、「社会的処方」といった言葉を参考にしながら、どのように実現していくか、どのようなビジネスチャンスがあるかについて一緒に考えていきました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

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