SAC東京6期コースⅡ第8回月例会 参加者の声
11月11日、SAC東京コースⅡ第8回月例会 参加者の声
11月11日、SAC東京6期 第8回月例会開催されました。
講師は大学院医学系研究科(前大学病院臨床研究推進センター長)国際医療福祉大学副大学院長の下川 宏明 教授。講義テーマは「認知症に対する超音波治療の開発」でした。
下川先生は過去20年間、音波の有する治療効果に着目して先端治療開発に取り組んできました。まず、低出力衝撃波に効率的な「血管新生作用」があることを見出し、低出力体外衝撃波治療を開発しました。これは2010年に先進医療に承認されています。
次に、特殊な条件の低出力パルス波超音波(LIPUS)に同等の血管新生作用があることを発見し、低出力パルス超音波治療を開発しました。これについては現在、医師主導治験を実施中で今年度中に終了予定です。さらに、世界的な課題の認知症に対して、2つのマウスモデル(アルツハイマー型、脳血管性型)で検討したところ、有効性・安全性を認めました。
この結果を受けて、現在、軽症アルツハイマー型認知症患者を対象に、医師主導治験を実施中です。超音波治療と言うユニークな手法でメディアからも注目を集めている取組は必聴でした。
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