SAカレッジ21年度 コースⅠ第2回月例会 参加者の声

村田 裕之 特任教授「シニア市場とスマート・エイジング・ビジネス①~いかにしてビジネスチャンスを見つけるか~」

5月12日、コースⅡ第2回月例会開催されました。講師は、スマート・エイジング学際重点研究センター企画開発部門長、東北大学ナレッジキャスト常務取締役 村田 裕之(むらた ひろゆき)特任教授。講義テーマは「シニア市場とスマート・エイジング・ビジネス①~いかにしてビジネスチャンスを見つけるか~」でした。

村田先生は、99年に「アクティブシニア」「スマートシニア」の概念を提唱して以来、常に一歩先のシニアビジネスの企画・事業化・商品サービス開発・普及に取り組んできました。人口動態のシニアシフトが進むにつれ、どの企業もシニア市場に目を向けざるを得なくなっています。

一方、100兆円市場と言われるシニア市場は、多様性が強く、マスマーケティング的手法が通用しにくいのが実態です。

コースⅠでは、まず、シニア市場の基本的特徴シニアの消費行動がいかにして起きるかについて解説がありました。次に、いかにしてビジネスチャンスを見つけるか、その切り口を事例と共に解説していただきました。その上で、人生100年時代に求められるスマート・エイジング・ビジネスWithコロナ時代のシニアビジネスについて洞察していきました。

中高年向けビジネスを包括的に理解したい方には必聴の内容となりました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 飽和市場の周辺に事業機会があることの理解が進みました。不満からの新市場創出を考えてみます。
  • シニア層は、資産は多いが所得は少なく日常消費は所得に比例する、「不」の改善が基本的な考えであること、を改めて認識しました。
  • シニアビジネスの定義として、シニアが商品・サービスの担い手になるビジネスが活性化するであろうという未来予測に関して、シニアビジネスを展開していくうえでこのキーワードは大変重要なキーワードであると感じました。
  • 2年ほど前に受講をさせていただいておりました。どちらかというとシニア層の日常を楽しくするということを念頭において事業・サービスを検討しているのですが、シニア層の日常に対する「不便・不安」というキーワードについては、目をそらしていたため、改めて「健康」「孤独」といった負のキーワードをサービス設計に盛り込む必要性を感じた。
  • シニア市場におけるビジネスチャンスの見つけ方をわかりやすく説明いただき、理解が深まった。特に飽和市場を見直すというところは盲点であったため、目から鱗でした。
  • シニア市場に対する考え方、高齢者の経済力及び消費行動の基本的な要素をよく理解できました。高齢者の消費行動において「トレンド」もありますが、それよりも生活の変化で決まるということが印象に残りました。人はどの年齢でもそのような傾向が見られますが、シニアに対してそれほど深く考えていなく、自分の偏見も気づくことができました。
  • ①シニア市場の俗説と正しい見方②身体の変化、ライフステージの変化、時代性の変化③シニア層特有の変化に起因する、4つの不の解消④飽和市場といわれている周辺の市場に事業機会がある⑤退職後のサラリーマンに必要な、きょういく、きょうよう(今日行くところ、今日する用事)など、大変参考になった。特に、飽和市場は、新規事業を提案していく上では敬遠されがちな点だが、ターゲットや見方を変えることで事業機会となりうるということが改めて認識できた。
  • 村田先生からは、日頃から様々な知見を頂戴していますが、今回はシニアシフトに対する最新の情報をまとめて学べたことがよかった。我々もシニアをコア客層としたビジネスで近年延伸してきましたが、これからの人口動態に対する対応が遅れています。それに加えコロナウイルスの影響で更に局面が悪化し、ビジネスモデルそのものを変換させないといけない危機感だけが独り歩きしている状態です。その中で地に足を着けることができた気持ちとなり、少し頭を冷やして考えることができそうです。
  • 具体的なデータを出していただけましたので、ファクトに沿って市場の見方を理解することができました。
  • 実ビジネスへの展開に向けた視点を得ました。
  • 昨年につづいて二度目の受講になります。シニア市場でビジネスチャンスを見つけて、具現化する考え方を体系立てて学ぶことができた点がとても有益でした。とくに、調査データ類が充実しており、なかでも「年齢階級別ネット利用率の推移」「年齢階層別ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況」の結果については、目を見張りました。コロナ禍において、シニア世代のオンライン利用はさらに加速しています。コロナが長期化するなかで、オンライン講座事業など、体験交流サービスのオンライン化も視野に入れていく必要性を個人的に強く感じています。会員顧客のITリテラシー(とくにZoom等通話アプリ利用度など)を把握する必要性を痛感し、さっそく経営企画部のスタッフに連絡を入れました。
  • 今までは「年寄=小金持ち」のような見方しかできておりませんでしたが、分析を通して、傾向とニーズの理解ができました。
  • シニア層を対象としたヘルスケアサービスを模索しており、シニアの消費行動に影響を及ぼす5つの変化は、ターゲット層を考える上で大変参考になりました。加齢性変化だけでなく、ライフステージの変化等も併せて考える必要があること、シニアは資産はあるもののキャッシュフロー(所得)は少ない等の正しい特徴は、ターゲット層のセグメンテーションに重要な要素と改めて認識しました。
  • 今後高齢者ビジネスを考えるにあたり重要な知見を得られたから
  • シニア市場に関する俗説はまさに自分がそう思っていたことでした。正しい見方を理解しました。ポケモンGoが50代、60代の方々にうけているという話も初耳でした。先生の「私たちの頭の中が飽和しているだけ」というのが心に響きました。
  • 高齢者のニーズは多様化しているのでまずはニッチな市場から攻めていき、どう拡大していくかを戦略として持っておく必要があるというのが分かり参考になった。課題感を知るためにはユーザーの懐に入り、普段感じている想いを汲み取るマーケティングが重要と感じた。
  • シニア市場の概要、消費の特徴など、あらためて自社のビジネスを見直す大変貴重なお話をお伺いすることができました。
  • 多くのfactの紹介があったこと、具体的な事例紹介があったことが大変参考になりました。
  • シニアビジネスについて実例を交えての講義で、イメージが湧きやすかった。
  • これから各先生から専門的な話を聞くうえで、ビジネスとしてどのような視点を持つべきか参考になった。
  • 現在取り組んでいるシニア向けメディアサービスにおいてターゲットユーザーのニーズのきっかけなど改めて理解することができました。また、次のサービスへのヒントも頂けたと思います。
  • 企業の事業活動の実態が、情報ではなく村田先生の企業とのコラボ経験などを織り交ぜて生きたご説明を頂いた事。更に、企業活動のご紹介の中に政府や高齢者等の実態情報を分かり易く当てはめてご説明頂いた事。
  • シニアマーケットやシニアビジネスについて、所得データなどに基づく具体的な説明は説得力があり、具体的なイメージもできました。またビジネスチャンス(ニーズ)の考え方として飽和市場や売れ残りには隠れたチャンスが埋まっている、という示唆については目から鱗でした。高齢者のニーズは「不」の解消にある、ということも大きなヒントである一方、不の内容は多様でヒトによって変化も大きいといった認識も持てましたので、今後の事業活動の参考にしていきたいと思います。
  • 世間一般的なシニアに対するイメージと、実際の行動を比較した内容で、シニア層の購買傾向を中心にご講義を頂いた。4つの「不」を解消するということをポイントとして、ニッチな市場を攻めていくことが今後のシニアビジネスを成功させるカギであるということを学ぶことができた。
  • 「シニア」という言葉は誰でも知っているが、「シニア」というものを「なんとなく」や「イメージ」ではなくデータから科学的に分析されていて、シニアの消費傾向を客観的に知ることができたこと。シニアはある意味、何年~何十年後の自分を想像することでもあると感じた。
  • 現在の人口動態及び今後の推移によるシニア市場の拡大は周知の事実として理解しているが、市場における消費特性について、勉強不足であることを再認識した。
  • シニアビジネスは「不」や飽和市場の周辺にあることを理解できた。
  • シニア、スマートエイジングのビジネス面での講義だったため、非常に参考になりました。年齢(だけ)ではなく、様々な変化による消費動向や、世代による消費動向などターゲットの検討・分析を行う上での参考になると思います。
  • 事業化の具体例が紹介されており、定年前後での加齢との関わりは今まであまり考えたことがなかったため、事業を考える上で非常に参考になった。

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