SAC東京6期コースⅠ第11回月例会 参加者の声

2月10日、SAC東京コースⅠ第11回月例会 参加者の声

2月10日、SAC東京6期 第11回月例会開催されました。講師は教養教育院 鈴木岩弓総長特命教授。講義テーマは「日本人の死生観 ―過去・現在・未来―」でした。

超高齢社会における看護・介護やシニアビジネスを行う上で、私たち日本人の「死生観」がどのようなものであるかの理解が不可欠です。

「死生観」というのは観念の問題であるため、目で見ることができません。従って、講義では観念に基づいて執り行われる行為、特に死者に対してなされる「葬送習俗」を次の構成でお話しすることで死生観のイメージを深めました。

1.はじめに
2.現代日本の「死」の状況
3.「死者」とは誰か?
4.「死者」と「生者」の接点
5.死後の「死者」—「死者」への“想い”—
6.人称からみた「死者」の記憶

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 「死生観」あまり考えたことがなかったように思います。「死ぬ」ということは理解できているようでいない現実があることを実感します。生きているときに「死」を思うとは、大変重要なこと。それをビジネスにしていくことは難しい。でも現実問題として考えるべきこととし、「生きている」今をいかに「生きるか」その瞬間を楽しみ生きていく糧にできるような事業を見出していきたい。
  • 今までの医学科学的な内容とガラッと変わって新鮮でした。がこれも大切な話だと感じました。
  • 生と死は人が決める文化であり、生者の都合で操作されていることは、昔のことだけでなく、脳死や安楽死など、今の時代も形を変えて続いていることに気づかされました。また、時代とともに変化する死生観についても、自分自身だけでなく、残される人との両方を考えることが大切だという視点は、変化に対応していくという意味で、ビジネスの分野にも通じると感じました。
  • これまでの講義や普段の仕事では、自然科学系の知見を学ぶことが多かったのですが,今回は人文科学系のお話でとても興味を持ちました。このような死生観のような文化まで考慮したビジネスができたら、とても訴求力があるのだろうと想像できました。
  • 死生観を真剣に議論、考えたことがなかったので新鮮であり、人が決める文化であることを理解できた。
  • 死の捉え方について、真理や哲学といった絶対的なものではなく、人によるコントロールが入り、生活のなかで文化が培われて変化してきたものであるという説明が、非常にしっくりと来た。介護に携わる者として、高齢期の生活を通して自分の生活を眺めたり、自分の生活を鏡にして高齢者の生活の読み解こうとするなかで、生活の同一線上にある死、そして死の先にある生という円環的な考え方は頼りになる考え方だと学べた。あの世を信じる、という意味合いと世界的宗教が現世拒否からはじまるという流れが納得できた。
  • ビジネスへ直接つながる訳ではないが、ヒントがあったため。死生観はヒトがつくっている、特に環境要因の影響を受けるため。これからの世の中、親から子供へ伝承されることが少なくなっている。それを保険の世界でデジタル化して継承できないか考えた。
  • 業務との直接的なつながりはなさそうに見えたが、高齢者をターゲットとした食品を販売するうえで、購買意欲につながるようなヒントとなるかもしれないと思った。個人的には宗教や民俗学に興味があるので面白かった。
  • 文化的な視点から、生と死について考えたことがなかったので非常に興味深い講義でした。死に対する考えの変化が、今後社会を変え、また(様々なハードルがありますが)新たなビジネス・仕組みを生み出すと感じました。
  • 実は大変身近な話でありながら、生と死が生者の都合で色々解釈されていたり、子返しや餅背負わせなど日本人の考え方に根付いた風習など、新しい気づきを得られたことが最大の理由。講義を聞きながら「ビジネス面への活用は難しいなぁ」と思っていましたが、グループトークでその可能性が議論できたりと全体を通じて大変満足いく内容でした(スイマセン、偉そうで)。
  • 個人的な興味・関心としては今までで一番面白い講義でした。ただ、会社から仕事として参加している身としては、ビジネスへどのように活かすか、というところでは、少し難しいなと感じました。
  • 先生ご自身で行った調査の例が興味深かった。もう少しネット時代に即した新しい死生観の話ができると良かった (どんな新事業が考えられるか考えたかったので)。
  • シニアビジネスを検討する前提として、顧客の死生観まで織り込んで考えることはできていませんでしたが、価値判断のベースとなる非常に重要な観点であることを痛感しました。
  • 特別養護老人ホームを経営しています。年間20人近い方が亡くなられるので、死生観について勉強になりました。
  • あまり聞く機会のないお話を詳しく聞けたのでので良かったです。
  • 死生観も時代とともに変化しており、以前はタブーだったものが今では終活等でビジネスとも紐づいてきていると理解できました。ITの活用、ネット社会において、死生観が今後どのように進化していくのかを考えるきっかけになりました。
  • ビジネスにつなげるという観点では、直接的なアイデアにつなげるのは難しいと感じたものの、死生観はさまざまなものごとの前提となると感じ、勉強になりました。
  • 生や死は人が決める、決めてきたというのはその通りだと思いました。
  • 普段馴染みのない日本人の生死観について、これまでの移り変わりを学び新たな知識を得ることが出来ました。今後の超高齢多死社会の到来に向けて、どんなビジネスチャンスがあるか考えるきっかけとなりました。ありがとうございました。
  • 生と死の判定が自然科学の範疇でもなく哲学の範疇でもなく文化の範疇であるということが新鮮であった。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • いつもまとめてくださるのでありがたいです。今回は時間がなく、残念でありました。
  • 特に理由はありませんが、いつものように有益なアイスブレイクでした。
  • 今回のテーマは、どのようにビジネスに関連するのか不安でしたが、時代とともに死生観が変化していくように、変わっていく価値観やニーズを捉えていくという視点と繋げて考えるというヒントをいただけた。
  • 皆が興味があると思われる部分を確認していただけました。
  • 時間的にアイスブレスが少なかった。
  • 多岐にわたる内容だったので、視点を変えた質問での整理は有用だと思った。
  • 良い意味でめずらしいテーマなので、分かりやすく説明していただいたため
  • 自分で気づかない視点からの質問で理解が深まった。
  • 途中で区切られることで、講義内容を整理することができる。
  • 過去10回の内容と明らかに違っていた中で、村田先生自身に「新鮮な講義内容」と言って貰えたので、よりスムーズに脳みそに話が入ってきました。
  • 先生も十分かみ砕いて説明くださっていましたが、歴史的背景や周辺の環境について広げて理解ができ、参考になりました。
  • 村田先生のわかりやすい質問で理解が深まりました。
  • いつもながら判りやすくまとめたり、ききたいところを聞いていただいたので理解が深まりました。
  • 村田先生の質問事項が有益なため
  • 気になる部分を聞いてくださっていたと思います。
  • 村田先生は毎回ポイントをわかりやすくまとめていただけるので、とても理解の助けになります。
  • 総括で講義内容のポイントをまとめていいただき、理解が深まりました。
  • 自分とは違った観点から俯瞰的な質問があり良かった。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • ビジネスの違いから、テーマに対する視点の違いが驚きです。村田先生の切り口がいいですね。なるほどと思いながら、参考にしております。
  • グループリーダーが適切にまとめて下さいました。
  • 講義内容の受け止め方や、それを自分の業界に置き換えて考えてらっしゃるのを聞くのは、毎回刺激になります。
  • 死生観を考慮したビジネスについて意見交換できたため。
  • 他の視点での質問はどのようなものでもおもしろい。
  • 今回のメンバーのお一人が保険に纏わる話をして下さり、異業種の方から話を伺えたため
  • 用意していた質問が前のグループと被ってしまったが、先生の回答からさらに質問することでより明確に理解できた。
  • 自分にはない発想を提供してくれるので。様々な企業の方とのディスカッションは刺激的です。
  • 自分自身ではビジネス活用を想像できなかったが、AIを活用した「死んだ父母との会話」というアイデアや、故人の知識人(例えば山本五十六)がこの政情からどのような一手を打つか、といったアドバイス創出に使えそうだね~という議論に発展できました。発想力を鍛えれば、ビジネスチャンスは広がる。
  • グループ内で話すことは刺激になります。異業種の取り組みなどが聞けたりするので
  • グループトークでは介護施設運営をなさっている会社様の現場の感覚などもお聞きすることができ、地に足の着いた理解が進みました。
  • 今回、グループリーダーでしたが、皆さん、積極的に意見交換をしてくださったので、良かったです。
  • 自分と別の視点で理解が深まりました。
  • グループリーダーの方にうまく取りまとめてもらえました。
  • 死生観という、ビジネスからは遠く、また、各自の思想に関わる内容であったため、グループトークが少し難しかったです。
  • IT業界、福祉、玩具、食品メーカーなど異業種の方々と意見交換する中で、自分にはない新たな視点で生死観について捉えることができ、勉強になりました。
  • 各自が最初に考えた質問より雑談後のほうがより多くの質問が出たのが面白かった。

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