学習療法の認知症改善効果が米国で証明された論文
Journal of Post-Acute and Long-Term Care Medicine, January 1, 2015
米国の急性期後の長期介護の有力誌、Journal of Post-Acute and Long-Term Care Medicineに米国で実施された学習療法の認知症改善効果が証明された論文が公開されています。
東北大学加齢医学研究所長の川島隆太教授が、日本公文教育研究会との産学連携で開発した学習療法(アメリカではSAIDO Learningの登録商標で呼ばれる)を米国の高齢者施設の認知症の入居者に対して6カ月間の生活介入を行った結果、MMSE、FAB、MDSの認知機能評価指標で大きな改善効果が得られました。
非薬物療法である学習療法の認知症改善効果がアメリカの高齢者を対象に科学的に証明された初めての事例であり、論文投稿後、異例のスピードでの採択が決定し、公開されたものです。
本生活介入研究が実現するまでの物語は、川島隆太・村田裕之共著「スマート・エイジングという生き方」(扶桑社)にその詳細が記述されています。
また、本論文で対象としている6カ月間の生活介入の様子は、仙台放送製作の映画「僕がジョンと呼ばれるまで」で詳細に描かれています。
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