SAカレッジ22年度 コースⅠ 第3回月例会質疑セッション 参加者の声

瀧 靖之 教授「生涯健康脳の維持」

2022年6月21日、SAカレッジ22年度コースⅠ第3回月例会 質疑セッションが開催されました。

講師は、加齢医学研究所 機能画像医学研究分野、スマート・エイジング学際重点研究センター 副センター長、瀧 靖之(たき やすゆき)教授。講義テーマは「生涯健康脳の維持」でした。

質疑セッション前の最新情報で「有酸素運動での、海馬の神経新生促進だけでなく、不安やストレス領域の扁桃体の過活動を抑えてくれるのでそれらの解消に非常にいいということが分かっている」というお話がありました。

また「高齢者のサルコペニアは社会活動が抑えらえてしまうので、いかに筋力を保つかが大事になってくる。ジムに行かなくても、1日1回からはじめて、1回から3回と少しずつ増やしていくスモールステップがすごく有効である」というお話や「趣味活動がいいのは、仕事や勉強と違い、学習の自己主体性といって自分で楽しいからやる、それが実は様々な能力の獲得にいいということがいわれている。なかなかまとまった時間はとれないので、隙間隙間にいろんなことをいれていくと、いろんなことが少しずつ習得できて、気がつけばいろんな能力が獲得てきている」「会話がなぜ大事かというと、感情を伝え合うときに言葉だけでなく、表情やしぐさ・声の欲能などのノンバーバルな部分が感情の伝達に大事である」などなど濃厚なお話がたくさんありました。

質疑セッションの最後に「東北大学の中でも当方の研究室は、様々な企業さんとかなりの産学連携をしており、運動や食分野だけでなく、例えばファッションや旅行など一見関係のないような分野もやっております。それぞれの会社さまがお持ちのソリューションやサービスは、脳科学にダイレクトにつながるところが、実は多いのです。もし興味がありましたら、エビデンスを出すなど様々なことができますので、お声がけくだされば幸いです。また大学発ベンチャーの、CogSmart(コグスマート)というところで、いろんな企業様と連携しながら、脳の健康維持というところをやっております。こちらの方でももしご興味がありましたらご連絡いただけると幸いです。私たちが動くことで、国民医療費がどんどん下がっていきますので、これこそが日本の未来にとても大事になります。ぜひ何かご一緒できる機会がありましたらお声がけくだされば幸いです」という内容で締めくくられました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

質疑セッションが参考になった理由は?

  • 最初のアップデートから、瀧先生のメッセージがとても分かりやすく、私の行動変容のハードルが下がりました。
  • 企業における社員の健康支援の観点で、社員同士の趣味と趣味をつないで、横のつながりをつくるきっかけや、企業の中でのクラブ活動も、脳科学的には非常に効果のあるものになるのではないかと思いました。
  • 最初の瀧先生の10分のご講話が、正に本日お訊ねしたいことの回答でした。その後も他企業様からのご質問すべて自分事に置き換えながら聴講させていただきました。私どもの新規事業開発の観点に役立てたいと思います。
  • 講義セッションの一部の復習にもなったことと、「習慣化」「スモールステップ」というキーワードを用いた瀧教授からのアドバイスは、製品開発時の大切なポイントになるかと思いました。
  • 現在、学習療法、脳の健康教室に続く、第3の柱事業について、企画を検討中であります。瀧教授のどのお話も非常に興味深く、今後の企画検討に大変役立つ講話でありました。ありがとうございました。
  • コミュニケーションが脳の発達に重要なことが良く理解できた
  • 先生に直接うかがうことができ、大変参考になりました。
    活動について、どのポイントが魅力と感じられるのかを整理いただいてコメントいただけたため、今後企画を考える上で大切にしていくべき要素を改めて理解することができました。
  • 食事内容やシーンとの親和性が高い技術・研究領域であることを実感した。
  • 瀧先生の実際の健康の秘訣を交えていただき、スモールスタートで健康寿命延伸ができると実感できたため。
  • 趣味・好奇心に関して、質問をさせて頂きましたが、感情の動きがあること、より能動的であることという視点に加えて、食と料理に関して脳にとってよい点を様々な角度からご教示頂き、感謝しております。
  • 新しい習慣を継続する難しさというのは自分自信でも日々感じていたので、現状維持バイアスについてのお話は大変興味深かったです。周りの皆さまのお取り組みや疑問点についても聞けて勉強になりました。
    認知症に関連する事業の検討をしており、認知症へ効果のあるコミュニケーションの取り方など参考になりました。
  • 参加されたみなさんから発せられた質疑および回答が勉強になりました。
  • 滝教授のお話や、他会社様の活発な意見を拝見でき、有意義な時間となりました。
  • 新しい習慣を入れるのは難しいことや、日々選択の繰り返しだということや、明確な目標夢があると、そこを選んで無意識に進んでいくことなど、大変参考になりました。
  • 認知症への予防に伴う具体的な健康指針について深く理解出来ました。軽い運動でも初期は細かく目標を設定して習慣化し、そのうち「やらないと気持ち悪い」と思えるよう、実践してみたいと思います。また、継続する難しさについても瀧先生からの抗議で、「目標の先を見据える」ということが、あらゆる場面で役に立つ教えであると感じました。
  • 認知症予防には運動や趣味が良いと伺いましたが、なかなか実行出来ないでいました。本日伺ったスモールステップで行動を細かく刻み実行し習慣付けることを聞き早速試そうと思いました。あと隙間時間の活用も意識していこうと思いました。
  • 瀧先生のお話及び受講生の皆様の貴重なお話をお聴きでき、大変勉強になりました。

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