SAC東京6期コースⅢ第6回月例会 参加者の声
9月23日、SAC東京コースⅢ第6回月例会 参加者の声
9月23日、SAC東京6期 第6回月例会開催されました。
講師は、大学院工学研究科化学工学専攻 北川尚美 教授。講義テーマは「無限大の価値を創造する~未利用資源の完全利用・高付加価値化技術~」でした。
2015年に導⼊された機能性表⽰⾷品は成⻑著しい新市場ですが、実際に流通している成分は、人工的に合成可能な安価な素材に集中しています。天然由来の機能性素材は、含有量が数%程度と低いうえに、分解しやすく、分離回収が困難で、製造コストもかさみます。そのため、ポテンシャルがありながらも、多くの“資源”が、製品化されずに廃棄されているのが現状です。
北川先生は、そんな問題を解決すべく新たなマルチ⽣産技術を開発しています。これまで廃棄されていた未利⽤資源から機能性素材を分離回収し、安価な素材の⾼付加価値化を実現する独創的な技術について解説されました。さらに、その技術を活用した事業化への挑戦(東北大学発ベンチャー)についても紹介していただきました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 天然と合成の特徴の違いや、今後の健康寿命モニタリングへの活かし方などが聞けて参考になりました。
- 予防医学と脂質との関係、そしてさらにはコストとの関係を深く学ぶ事が出来ました。また、日常的に使用している油に対する学びも日々の生活に役に立つ学びでした。有難う御座います。
- 異なる業界において、一方では廃棄物として処理し、一方では生産しているというのは、事実として知らなかったことであり驚きを持って聞きました。
これは他の物質・他の業界においても起こりうることであり、この両者をつないでいくことは、ビジネスとしてとても魅力的であると同時に地球環境においても重要なことであると認識をしました。大変興奮いたしました。 - トコトリエノールが非常に興味深かったから。
- PPTそれぞれのメッセージが端的でシンプルで明確でした。また、複雑な化学式など一見ひるむような内容であってもそれを補うような先生のわかりやすい語り口、表現はこれまでの研究者や教授などの皆さまの中でも飛びぬけて秀でていたように感じます。理解しやすかったです。ありがとうございました。
- 油の重要性を意識しましたし、米糠を活用するという発想にとても感銘をうけました。ヒアルロン酸は塗っても効果ないのはかなり衝撃でしたが・・・。(耳にしたことはありましたが、先生がおっしゃるととても説得力がありました。早く知れてよかったです)
- 食品産業、エネルギー産業それぞれの廃棄物が、資産になるというマルチ生産のアイデアは、当事者のみでは気付けない可能性があり、俯瞰することの重要性を感じることができました。自社のビジネスをどう広げていくのか、という考え方として大変参考になりました。
- 高いモチベーションの維持、明確なビジョンの提示やご専門・技術を生かした開発のための発想に基づいたプロジェクトの進め方、プレゼンの仕方と全体にわたり大変勉強になりました。
- 資源循環型の社会は理想的であるが、経済性も考慮すると難易度は相当高くなると思っています。先生の研究は、環境適合性と経済性を両立させている点や、既存の樹脂を別の目的で使うことで課題を解決した点など、視野の広さや発想の柔軟性が大変参考になりました。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 北川先生とは違った切り口での補足や質問、まとめをいただけて理解が深まりました。
- 私にとって知識の薄い科学分野に関して適宜補って下さりましたので、講義を深く学べました
- 上記で記載したように化学よりな点についてアイスブレイクで村田先生が数か所砕いていただけたので理解が進みました。
- 自分だと質問しないようなことを深堀りしてもらえたから。
- その都度その都度理解不足の点が確認できたこと。
- かなり理系なお話だったので、アイスブレイクがあって助かりました。
- 今回の講義が大局的に見て、ビジネスにどう生かせるのかということを整理していただくことで理解が深まり大変有用でした。
- ブレイクスルーとなった発想の背景を知ることができ、有用でした。
- 村田先生から、「製品に注目した製造プロセスを見直ししたとあるが、何故、今までは製品が注目されていたのか」という質問がありましたが、この回答が、今までは石油産業の考え方が基盤にあったとお聞きしました。この回答を聞いて、普段当たり前と思っている業務やプロセスなど身の周りにあるものを常に見直ししてみる必要性に気づけたと思っています。
- いつも、このアイスブレイクで、村田先生がご質問してくれることで、理解が深まることが多い為
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 自分とは違った視点での疑問点が聞けて参考になりました。
- 様々な背景をお持ちの素晴らしい方々がお集まりですので、大変参考になります。
- 時間も長くなり、しかも人数が少なかったので、有効な意見交換ができたと思います。
- グループ質疑が早く終わり、参画企業の方より有益な情報を得られたため。
- 私同様に化学的な仕事に従事している方が少なかったので同じレベルの目線で話すことができました。
- グループトークにおいて、生命保険会社として重大疾患の予防に興味があること、スマホメーカーでシニア向けSNSをやっている話を聞けたから。
- グループ別質疑ではサラダ油の話が聞けたから。
- 他業種の方がいるおかげで多角的な視点から質問が出てくるため非常に勉強になります。
- 視点・観点の異なる意見をいただいて、いつも感心させていただいております。
- 同じ疑問や、違う角度での疑問を共有できることで、個人拝聴より何倍も有益になるため。
- 時間に余裕があったため、他業種の方との意見交換において異なった観点での悩み、気付きを共有することにより、新たな気付きをえることができ大変有用でした。
- 今回のグループトークでは、質問に加えご講義の中で特に印象に残った点も共有できました。
- 様々な視点からQAが展開されることで、本講義の理解をより深めることができました。
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