SAC東京5期コースⅠ第11回月例会 参加者の声

2月20日、SAC東京コースⅠ第11回月例会 参加者の声

2月20日、SAC東京5期 第11回月例会開催されました。講師は、東北大学 医工学研究科副研究科長の永富良一教授。講義テーマは「健康によい、悪いとは? -何をもって“エビデンス”とするか-」でした。

健康は測れるか?答えはyes and noになります。計れるか計れないかは健康の定義次第です。もちろん定義はあっても計れない場合もあります。

さまざまな疾患に対する危険因子があった場合、例えばメタボリックシンドロームの場合、何に対してどれだけ危険なのでしょうか?

一方、近年のセンサー技術の進歩のおかげで、生体計測可能なウェラブル機器が容易に手に入るようになってきました。たとえば血圧・脈拍で「健康」は計れるでしょうか?

5W1Hが明確なシナリオがあればよいはずですが、皆さんの身の回りのウェラブルやIoT機器に明確なシナリオがあるかどうかを考える講義となりました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 「エビデンス」の重要性とともに、企画する難しさと、正しく意味を共有する難しさを感じた。また、ウェアラブルデバイスのようなお話(何のために測るのかまでつながっていない)については、1社・1業界においてはそうかもしれないが、使用者側で、信頼できる筋の話をつなげて理解すればよいのでは?と前向きにとらえた。(この理解が正しいのか分かりませんが・・・)
  • 健康志向が高まる中計測器の種類も増えているが、何を目的に測るのか?が重要であるということがよく理解できた。またエビデンスレベルについての考え方も知ることができました。歯磨き回数とメタボに相関があるとは思いませんでした。
  • 「健康によい、悪い」を判断する時に使われる研究報告の信頼度をどう判断すればいいかについて、大変参考となる教示を頂きました。これは今後の活動に有益な尺度になります。ありがとうございます。
  • 多くの情報提供があり、質問時間含め参考になりました。
    エビデンスの考え方を整理できた。ウェアラブルヘルスデータのアウトプットが次につながらないと意味がないことがわかった。介護施設の予防メニューのエビデンスの不確かな実情が知れた。フィンランドのデータベースが一つの方向としてあるが、日本がどの方向に進めるのか問われていることがわかった。
  • 普段仕事でも、私生活でも健康の根拠となる結果の信頼度、エビデンスレベルについて、意識していなかったため、盲点であり、非常に勉強になりました。何をもって、何のために、何に効くのか等を、しっかりと踏まえた上で、そのもの自体を扱っていかなければならないと、感じました。
  • 体調が数値で可視化できると、治療や予防に大変有効だということを再確認できたため。
  • 一口に調査といっても様々な種類があり、そこから明確なエビデンスを出すことが全く容易でないということがよくわかりました。ただ、テーマが壮大でしたので、一つのテーマに絞って深堀した方がより理解が深められたかなと思います。個人的にはスポーツ科学に関しても非常に興味がありますのでそちらのお話もより聞いてみたかったです。
  • エビデンスレベルが体系だって理解することができました。また、測定できるデータがどう誰のどんな価値に結びつくか、商品/ビジネス開発で必要な視点であると再認識させられました。
  • 数値化しがたい、健康、幸福などについて、どのような研究をどのくらいの重みで解釈すればよいか整理できました。ウェアラブルに大変興味をもっていたので、この点に関する講義も是非聞いてみたかったです。
  • エビデンスの種類(レベル)や見方、使い方等、理解できた。一方、資料の後半部分も興味深かったが時間の都合で講義されず残念でした。
  • 健康に関する情報の信頼度を図るための視点を学ぶことができた。歯を磨きが生活習慣危険因子と相関関係にあることなどが参考になった。
  • エビデンスの重要性と研究の裏にある強いエビデンスと言えるまでの仕組みや、取り組みが良く理解できた。また、具体的にどのような例がエビデンスをもって答えとして出ているのか等も知れる情報があればより良かったと感じた。現場でもお客様と接する事の多い職業なのでより正確で、その時、その方、その場合にあった情報をエビデンスを持って伝えたいと感じた。またこういった研究で得られた情報等もより分かりやすく、間違えが等がなく、お客様が勘違いを起こさないように伝える事が仕事として重要であると感じた。今後様々な情報のエビデンスをしっかりと理解し、伝えていきたいと感じる。
  • メカニズムが分からなくても対処方法を探し、エビデンスレベルを高めることは可能であるという考え方を得られたから。
  • 巷にはいろいろな情報が溢れている中、情報をどのように読み解くか情報を使用する側の捉え方が大切だと感じました。
  • 医療関連における「エビデンスベース」の定義について、これまでの講義で疑問に思っていたことを総合的に解説していただけた。共同研究の結果を理解する際に重要な知見となる。
  • 技術や製品が使用者にとって価値あるものであることが必要であり、その価値や幸せの実感は使用者により異なること、調査等で得られるニーズと真の価値は異なることを認識した。
  • エビデンスの捉え方によって、その研究の粒度が見えるので非常に参考になりました。
  • 各研究とエビデンスレベルについて再確認できた。一方で、後半の方がどちらかというとより興味を惹くパートであったので、時間が足りずに残念でした。
  • エビデンスレベルの考え方を理解でき、改めて追跡研究、介入試験の重要性を認識できました。また、遺伝子多型より、生活習慣の方が、疾病発症率に寄与率が高いということを知れて、食生活から疾病予防へのアプローチをぜひ進めたいと思えました。
  • エビデンスレベルや疫学の概念について理解することができたため。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • 最初先生のお話で、「ではどうすればいいのか・・・」と皆モヤっとした面があったが、そもそもエビデンスは難しいものだということに立ち返ることができた。
  • 疫学についての理解が深まりました。
  • いつもながら、講師の話の大事な隙間を埋める村田教授のアイスブレイクの質問は的確だと感じています。
  • 前半パートの補足として参考になりました。
  • 深く内容を理解する上で、専門的な解釈をわかりやすく、解説して頂けたおかけで、より濃密な情報を得ることができました。
  • 今回のような少し慣れない内容を要約してくれたから。
  • 疑問に思っていたことが解消されたため。
  • オッズ比のグラフの見方がよくわからなかったのでそのあたりの解説をうかがえたことで理解を深めることができました。
  • 世のデータを疑がってみることと、その視点として「何を対象としているのか?人・動物?」を判断基準としてみることの重要性がわかりました。
  • 理解不足で確認したかった点について、掘り下げて質問していただいて理解が深まった。
  • 話が整理された
  • 講義中で理解できない点を理解できた。講義で話がいたらなかった点(レジメには掲載されている)をポイントを絞って聞く事ができた。
  • 講義全体の集約、まとめとして振り返り何が重要な点であったか、また何が疑問として残っていたのかなどの考えを整理する良い時間となりました。
  • 私たちの理解できない箇所や疑問に思う事を噛み砕いて頂けるので大変理解が深まります。
  • 毎回同じ感想になっているが、村田先生の「実業」と「アカデミック」を橋渡しする視点の解説・ラップアップが、非常に理解の助けとなる。
  • メカニズムの解明に拘らず、ヒトに実装可能なエビデンスレベルの高いエビデンス創出の重要性を認識した。
  • 先生の話の幅が拡がり気味だったのでかなり助けになりました。
  • 聞きたいと思っていたところや、ポイントとなる部分が整理できたので。
  • 多岐に渡る講義のポイントをまとめていただき理解が深まったため
  • 自分では気が付けない視点での質問と解説をいただけたため。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • モヤモヤが、ある程度皆で共通していたことが分かった。
  • 健康や数値の計測について関心のある方が多く、議論が盛り上がりました。
  • それぞれの業界の今の注目視点を知ることができて良い。
  • 講義で説明いただけなかったパートに関する質問が多くあり、参考になりました。ウェアラブルは皆が興味があるものですが、基本中の基本となる何のために測るのかという大前提を改めて確認する機会となりました。
  • たまたまではあったが、班の中にフィットネスで働いている方もいらっしゃったため、具体的な例や、状況を想定した意見というのを聞くことができ、非常に有意義であった。
  • 自分では気が付かなったことを理解できたため。
  • 製薬会社の現場で臨床試験をされている方が同じグループだったため、調査の流れ、苦労を聞くことができたのが有意義でした。
  • 特定高齢者における運動機能向上プログラムのチェックリスト得点のオッズ比の箇所で、「誤算をどう見るか」に気づきが得られました。バラツキ(誤差)をバラツキとしてだけ捉えるか、有効な機能向上の手がかりがあると見るか。(また、その深堀には別途投資が必要なことも)
  • 異なる視点からの疑問点がでて、自分の理解や疑問点の明確化に役立ちました。
  • 後半部分の質問も多かったため
  • 他業種の方の考えを聞けた
  • 1人で疑問を抱くのに限界があったり、また質問する数にも限りがあったりとする中で、グループ別質疑は非常に良い形であり、より知識を深める時間になると感じた。会社内研修等でもアレンジして活用したいスタイルだと感じた。
  • 何のために計るかがつながってないという話、メカニズムが分からなくてもエビデンスレベルは高いのかという話が非常に参考になったから。
  • 他業種の方たちの視点や考えが聞け大変有意義だと思います。
  • 個人的にはとても身近な内容も、バックグランドの異なる方が別の視点から質問され、講師の方の幅広い知見に基づいたご回答により、新たな気づきがあった。
  • 他の人と議論することは大事です。
  • 違う業界の方の視点で疑問に思うところや、重要なポイントがわかったので。
  • グループ質問で、知りたかった内容をカバーできたため
  • 様々な質問とその解説を確認できたため。

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