SAC東京コースⅡ第6回月例会 参加者の声
9月21日開催 SAC東京コースⅡ第6回月例会 参加者の声
9月21日、SAC東京2期 第6回月例会が開催されました。講師は、加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター 村田裕之特任教授。講義テーマは、「シニアビジネスの新潮流と今後の展望」でした。
村田先生は「アクティブシニア」「スマートシニア」「スマート・エイジング」などのコンセプト提唱者であり、多くの民間企業と常に時代の一歩先を行くシニアビジネスの創出に携わってきました。
今回の講義では、シニアビジネスに関わる最近の話題について、村田先生独自の見方・考え方やビジネスチャンス探索につながるヒントをお話されました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- シェアリング・エコノミー、高齢者住宅とシニア向けビジネスの新たな機会について、具体的な事例をもとに解説いただいたので、今後の事業計画を検討するうえで大変参考になりました。
- シェアリングについては、新聞や情報番組などにより、ある程度は理解していたつもりだったが、意外に高齢者の利用が多いことや、アメリカでは失敗しているビジネスも多く存在することなど、新しい知見も得られて、大変、参考になりました。
- 自社でも中長期的に注目しているシェアリング・エコノミーの動向について、議論ができた。
- 今まで理解が曖昧であったCCRCについてクリアに理解できました。
- シェアリング・エコノミーは、サービスの提供者も利用者も、どちらかというと若者主体と思っていたが、データを含めたシニア市場が有望だという指摘は貴重だった。
- 国や「日本版CCRC推進会議」が進める「日本版CCRC」は、定義が曖昧でしっくりこない面がありましたが、CCRCの正しい定義、アメリカの実情が良く理解できた。
- シェアリング・エコノミーに関する情報や広がる背景など理解が深まりました。
- アクティブシニアによる地域の予防介護を促進するビジネスモデルをずっと考えている中で、・アメリカをベンチマーク・シェアリング・エコノミーという視点で、改めて考えるキッカケになりました。
- ネットを使わないシェアリング・エコノミーとCCRCというキーワードについて、その概要・トレンドを理解することができました。
- アメリカと日本の文化の違いもありますが、日本で成功することで東南アジアへの展開が行えるのは非常にやりがいがあると感じました。
- 高齢化社会を多面的にとらえた研究から、いかにビジネスに結び付けていくか、それを通じていかに人の役に立つかを考えることの意義を改めて考えさせられた。
- これまで村田先生のご講演や書籍等でのシニアビジネスに関する勉強はしていたつもりでしたが、3つのキーワード(SNS、シェアリング・エコノミー、CCRC)を基にしたご講演の内容は私自身にとって新たな視点であり、大変勉強になった。
- シェアリング・エコノミーの数々の例を紹介していただきました。ICTの普及を考えるとやはり米国発のアイデアが質・量ともに日本をリードしているのでしょうが、今後、国内ICTのユーザビリティ向上や使用率の年代持ち上がりを考慮すると数多くの便利なシェアリング・エコノミー提案が日本でも進むだろうと実感しました。心理的な使用障壁は騙されることはないか?であるならば、信頼性の担保という点で認知度の高い企業の提供が求められるような気もします。便利なものは必ずや定着するはずだと信じています。
- CCRCが介護保険の代わりになっているということは門外漢の私には理解の深まる情報でした。ベビーブーマーが人数は多いもののこれまでの高齢者ほど金がなく、CCRCに入居できる割合は減るのでCCRCも旧態依然のままでは成り立たず新たな発想が必要になっている例は、ビジネスモデルは常に先を見てサステナビリティ戦略を立てることの大切さを再認識しました。
- 最新情報を直接解説付きでお話を拝聴できたことは、会社で報告するときやお客様とのお話のときに自信を持ってできます。
- どこにビジネスチャンスがあるかを考えるうえで、より具体的な考え方を持つことができた。
- シニアビジネスというテーマの中でも、特にCCRCがなぜ日本ではそのまま定着しないのか、ということが海外の法的な制度による相違が原因であること、日本人という国民性の違いなども含めよく理解できたため。
- 国外のシニアビジネス事情について改めて考える機会をいただき、新規事業のヒントを得られたと感じております。
個別質疑が有用だった理由は?
- 私自身では気づかない観点で質問される方がいて、モノの見方や捉え方への気づきがありました。また、わかっているつもりでも質問してみることで学びが強化されるのだとも思いました。
- 自分自身では思いつかないような質問や意見を出していただけるので、考え方の幅を広げることができると思ったからです。
- 参加者のおひとりが、CCRCを深掘りせずに、在宅など切れ目のないサービス、ケア、医療介護に加えて「最後の人生を支える」仕組みを考えていきたいと発言されました。個々のご利用者の人格を最大限に尊重なさっている姿勢に感動いたしました。
- 様々な分野の情報を、確認しておくことは大事であると思いました。
- 米国型CCRCに対する神話の部分と、その実態がよく理解できました。日本独自の背景事情に合わせ新たな工夫とカスタマイズが必要であり、その過程とノウハウの蓄積が将来の輸出産業になりうることがよくわかりました。
- 異業種の方々の新しい視点が発見できる。
- 私も質問しようと思っていたことが含まれていて、その確認ができました。
- シェアリング・エコノミー型サービスを阻む3つの壁の中で「シェア」に 対する抵抗感が米国と日本では文化的な差として日本が強いとの議論の一方で、今後世代が変わり、ITの使用が進むことで抵抗感は減るはずだとの解説があり、まだまだ提供価値としては広がるし、便利なものは必ず定着して勝ち残るのだろうとの個人的な結論に至った。
- モノ・場所・労働力をシェアをすることに対する受入性が国民性や年齢により異なることについて、改めて自分の実感をもって気づかされましたが、日本人の抵抗感を低くすることに対して企業が寄与できるのではないかという視点は興味深いと思いました。
- 講演内容の理解が深まりました。
- 日本の介護保険の制度が要介護改善に向かわない仕組、要介護改善報酬制度があれば、学習療法などを取り組む企業がもっと増えてくるのではないかと感じた。
- 各社さん固有の視点があることが興味深かった。
- 講義であいまいな部分も質問に対するご説明で理解が深めれた。
- 保険料や公的資金に頼らない、健康な高齢者が増加することにより、市場ニーズが拡大すると想像されるものがあった。
- 健康な高齢者が増加することにより拡大する市場ニーズについて深堀して考えることで、具体的なシニアビジネスのアイディアを生むことができるのではないかと感じた。
- アメリカからの流れを参考に日本型にどうカスタマイズするかがポイントだと感じた。
パネルトークが有用だった理由は?
- 様々な業界が取り組むシニアビジネスに対するスタンスが議論の中から垣間見えたようで、大変興味深く面白いパネルトークでした。どのようなサービス・製品を提供できるかは業種・企業によってこれからそれぞれが工夫しなければならないテーマですが、最終的に求められるのは利用者のニーズにきめ細かく対応できるソフト面での工夫が肝要と感じました。
- CCRCの理解度が深まったことです。アメリカ流CCRCは日本の文化に合わないと思っていました。やはり日本の文化や制度、個人の価値観を元にビジネス化しないとだめだと改めて感じました。
- 全く異業種である都市開発、住宅関連設備開発等に携わっておられる方から具体的な事例をお伺いでき、大変勉強になりました。
- 日本の高齢者住宅の進むべき方向について、理解が深まった。
- 業種は全く違うのですが、各社のシニアビジネスへの取り組みや考え方等聞くことができ、参考になりました。
- CCRCに関して自分が持っていた疑問と同様の質問が多く、理解が深まりました。
- 少子高齢化により日本の空き家、空き部屋が増えてくる中で不動産業として、深刻な問題なのだと感じました。
- 不動産、生命保険、水まわり設備、建材、システムキッチン等の総合会社の皆様方がパネリストだったので、高齢化してしまった住居者に対して住宅、街をどのように再設計していくのか、介護保険外のどの様なサービスを提供していくのかご苦労なさっている一端が垣間見えた気がします。
- 議論の中で、日本では「本当に健康な人」は老人ホームに入居しないとの話が印象的でした。
- 介護保険外でのサービスをどう考えるのかについて、異なる土俵で考えることを説明いただいたが、この考え方は他の業務でも考えられることが参考になった。
- CCRC、シェアリング・エコノミー、ともに弊社の事業にはピッタリ当てはまらないのですが、登壇して話されている方から少しヒントを得ることができました。
- 介護保険外費用でのサービスを考えていくことが今後の展開のポイントになると再認識した。
各企業に対して、具体的なアドバイスもあり参考になりました。 - 自分自身では思いつかないような質問や意見を出していただけるので、考え方の幅を広げることができると思った。
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タグ:シニアビジネス, スマート・エイジング・カレッジ, 加齢医学研究所, 村田裕之, 超高齢社会
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