SAカレッジ22年度 コースⅢ 第1回月例会がありました
押谷 仁 教授「感染症共生社会と学際研究の重要性」
2022年4月19日、SAカレッジ22年度コースⅢ第1回月例会が開催されました。
講師は、医学系研究科 国際交流支援室室長、感染症共生システムデザイン学際研究重点拠点長 押谷 仁(おしたに ひとし)教授。講義テーマは「感染症共生社会と学際研究の重要性」でした。
講義は感染症の歴史から始まりました。古代エジプトの王 ラムセス5世のミイラに残っている天然痘の痘瘡の話や、日本では6世紀の仏教伝来から天然痘が広まったというお話などがありました。
中盤からは、インフルエンザとはまったく違うCOVID-19というウイルスについて、scienceからの論文や、各国の感染状況や対応、最新データを踏まえての状況の解説をいただきました。講義は、先週・今週のデータもあり、非常にリアリティがありました。時間が短く感じられるほど、多くのことをお話ししていただきました。
この厄介なウイルスの最適解はどこなのか、各国により対応の仕方は変わっていますが、いろいろな状況をふまえて日本の社会全体で探っていかなければならないテーマであると感じました。
参加企業の皆様も大変熱心に聴講されていて、個別質疑では多くの質問が出ておりました。
次回、コースⅢ第2回月例会 小坂 健 教授の講義も楽しみです。
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講義の参考資料
- 瀬名秀明・押谷仁・五箇公一・岡部信彦・河岡義裕・大曲貴夫・NHK取材班(2020年)
『ウイルスVS人類』文春新書 - 押谷仁・瀬名秀明(2009年)
『パンデミックとたたかう』岩波新書 - 東北大学新型コロナウイルス対応特別研究プロジェクト・PEOPLEインタビュー
COVID-19の特異性を理解してこそ
https://web.tohoku.ac.jp/covid19-r/people/people9/
今こそ総合知を―COVID-19は転換点
https://web.tohoku.ac.jp/covid19-r/people/people10/
タグ:SAカレッジ, 感染症共生システムデザイン学際研究重点拠点, 感染症対策, 押谷仁, 新型コロナウイルス
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