SAC東京4期 コースⅡ第2回月例会 事務局レポート

「カメラによる健康センシング」〜身体映像からの生体情報抽出〜

5月24日(木)開催のコースⅡ第2回月例会講義の事務局レポートです。

講師は東北大学サイバーサイエンスセンター先端情報技術研究部、スマート・エイジング学際重点センター人間福祉工学研究部門長である吉澤誠教授、講義テーマは「カメラによる健康センシング」〜身体映像からの生体情報抽出〜です。

サイバー医療の理解から始まった講義です。難しそうに感じますが、ICT(情報通信技術)の活用が、今の日本の少子高齢化と医療問題の解決につながることがわかります。

サイバー医療〈例〉

  • モバイル・ネットワークによる健康モニタリング
  • サイバー空間を利用したリハビリテーション
  • ビッグデータ解析によるクラウド型医療情報処理技術開発
  • 被災地・災害現場・僻地・離島・救急車などにおける医療のIT化
  • 高精度放射線治療システム

魔法の鏡

非接触のカメラからの脈波情報抽出で健康状態がチェックできる「魔法の鏡」を開発しました。さりげないセンシングで実現する日常人間ドッグです。見守り支援や、健康度の見える化に役立ちます。

血圧変動を推定する新手法

脈波伝搬時間差による血圧情報の抽出によって、血圧計を装着(巻く、締め付ける)しないで血圧変動を推定できる研究も進んでいます。正確な診断は接触型医療機器が良いとはしながら、健康管理には十分でしょう。

今後の計画として、スマホでの実現などが紹介されました。社会実装製品やサービスのコンセプトの提案を受け止めた講義となりました。

グループからの質問

Q.魔法の鏡の応用
Q.非接触カメラ技術の課題
Q.働き方改革活用事例

などの質問に対して身近な事例を示してコメントしてくれる教授です。AIスピーカーに「今日の天気は?」と聞くような普及を考えているなど、具体的なコメントに頷く参加者が多かったです。

講義を難しく感じた参加者も、グループトーク、質問に対する講師のコメントの中で、先端情報技術研究の現状今後の企業としての役割を感じることができました。

付加価値として役立てて欲しい

病気の後の連続モニタリング、高齢者の見守りシステム、ストレス社会における健康経営の応用など、課題・ビジネスモデルは何があるのかを考えます。

汎用なカメラの映像我々の健康を支える時代が来ていることにワクワクした月例会でした。

(文責:SAC東京事務局)

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