SAカレッジ21年度 コースⅠ第3回月例会 参加者の声
吉田 浩(よしだ ひろし) 教授「人口高齢化の経済・社会に及ぼす影響」
6月9日、コースⅠ第3回月例会開催されました。講師は、経済学研究科、加齢経済学・高齢経済社会研究センター、スマート・エイジング学際重点研究センター 加齢経済社会研究部門長 吉田 浩(よしだ ひろし) 教授。講義テーマは「人口高齢化の経済・社会に及ぼす影響」でした。
加齢医学やコンピュータ工学からのアプローチではなく、社会科学(文系)と市場経済学の視点で高齢社会の問題を考えました。
また、今回の月例会では前半35分を講義、後半35分を村田先生との対談とし、内容を掘り下げました。村田先生の鋭い質問と、吉田先生の多彩な回答から、SAビジネスを考える絶好の機会となりました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 吉田先生と村田先生との対談は興味深い企画(プログラム)だった。
他の例会では村田先生のアイスブレイクはあったが、対談形式のやり取りは拝聴していてとても刺激があった。外国の文化との違い、シニア女性の食材での果物の位置づけ等おもしろかった。怠け者向けの健康し好品があればぜひわたしも試してみたいと感じた。 - 2019年の2000万円不足問題。実はたいした問題じゃない。資産を使い切らないまま死んでしまうことの方が「リスク」。この視点をいただいて、なんで今先生が提案した保険はないんだろう?と深く考えるきっかけになりました。正直105歳までにはほとんどの方が無くなるのだから、生き残った方は死ぬまで打ち切らないで欲しいなと思うところではあります。
- 老後の必要資金について、当社が実施しようとしている必要資金と合致し、明確に目標金額を設定する一助となりました。
- 高齢化社会における消費行動について、事例を交えて教えて頂き、具体的な理解ができました。
- 高齢化とその経済状況について聞いたことのある内容をわかりやすい講義であった。消費データやアンケート結果から高齢者の経済面での課題を知ることができた。前半の講義の内容はとてもわかりやすく、少子高齢化や年金問題などが理解できました。また、後半の7つのおねだりで示していただいた具体的なアイデアも大変参考になりました。
- 老後2000万円問題のロジックを知れた点や、資料スライド20にあるような「自分があとどれくらいお金を使えるか可視化してニーズ喚起するサービス」は重要な観点だと感じました。また、先生のアイデアも大変勉強になりました。
- 家計調査などデータの活用方法について、事業検討するうえで勉強になりました。
- 吉田先生の個人的に欲しい商品等、大変参考になりました。講義内容も学術面のみの講義ではなく、業界の素人の私にも大変理解し易かったです。
- 人生100年時代と言われるが、平均寿命が100歳になるわけでなく、100歳まで生きる確率は1.2%であることを知ることが出来た点。独居高齢者の意向と介護で恥ずかしい部分はロボット行ってもらいたい希望と、話相手の部分では人に対応してもらいたいという希望を学べたため。
- 技術的な話しではなく、マクロな視点でマーケット情報を聞くことができた。
- 吉田先生の7つの妄想プランはもとより、女性単身世帯の消費支出の調査結果、介護ロボットとロボット介護についての調査結果など、興味深いデータを提供してくださり、グループワークがかなり活性化しました。とくにグループワークでは、株式会社日立ソリューションズ・クリエイトの小澤さんの仕切りの巧みさに刺激をもらいました。今後、質問内容は、本人がチャットに書きこむ…これはとっても合理的ですね。いろいろな意味で、学びの多い回になりました。
- なんとなく理解していた高齢化の意味を理解できました。又、日本はトップランナーである事を再度認識しました。社会の構造が大きく変化している現在の不具合や不安を見つける為の示唆を頂きありがとうございました。
- 2000万円問題が公になって以来、お金を使うことに不安感を持つ人が増えているようなイメージがあったが、実際の寿命等を考慮すると、「お金を使い切れないリスク」があるという点が興味深かった。
- 日本の超高齢社会の、定義・今後起こる状況・検証データ等で理解できた為。
- 高齢化社会の特徴について網羅的な情報を取得出来たので良かった。人生100年時代と言われているものの、実際100歳まで生存する確率はまだまだ低いのは新しい発見だった。AI活用したサービスについてのアンケート調査結果は、興味深かったので、元情報も確認していきたい。
- 高齢者の社会的・経済的動向を理解できた。また、支出弾力性という概念も勉強になった。コロナ禍での消費行動が、支出弾力性に寄与するパラメーターで予測できていることも理解できた。
- シニアをターゲットとしたサービス開発に携わっており、「3. 高齢化とマーケット」のご説明によって、高齢者のニーズを知ることができ、今後のサービス開発のヒントになりました。
- シニア市場についてマクロ視点から捉えられるようになりました。特に、65歳以上の人は平均2000万円持っており、かつ実際には1170万円を金融商品で運用すれば十分であり、差額を遺産や独居の場合の放棄ではなく、いかに消費に回すかがポイント、という内容が興味深かった。男女で平均寿命が異なる点からも、女性高齢者がひとりで暮らす期間があることや、それぞれの状況におけるニーズの変化など、参考にしていきたい。
- 研究所の所属の為、当初はあまり期待していなかったが、大変勉強になりました。高齢問題の原因は少子化問題であり、さらにその根本原因が女性の就業環境問題とは気づきませんでした。家計調査のデータや先生が収集されたロボット介護のデータなど、今後の研究開発に役立つと思います。
- 高齢化によるマーケット変化について知ることができた。女性単独世帯で高齢者に特徴的な項目が特に興味深かった。
- 介護事業の新サービスを検討しており、介護ロボットとロボット介護のアンケート結果が参考になったため。
- 県別の高齢者の比率の順位が変わっていくことをこれまで意識したことはございませんでした。
- 高齢化とマーケットのお話では、女性単独世帯の方の支出傾向を知ることができ参考になりました。また、支出弾力性のお話においては、コロナ禍明けに向けて何がどのように反応するのか?を知ることができました。また先生の近未来に売れる商品7品はとても興味深く聞かせて頂き、参考になりました。
- いまの日本が超高齢化社会を超えた(仮称:超超高齢化社会)環境の真っただ中に置かれている、という事実を改めて実感させられました。この前提のなか、今後どのような取組が重要であるのか、について多くのヒントや気づきが得られた気がします。キーワードとしては、シニア層がどのように社会性を維持すべきか(定年撤廃や新しい働き方)、生きがい創出、認知症予防、社会保障制度の在り方(現状維持は不可能)、など。シニア層に付加価値を販売するだけでなく、シニア層が(新たな)付加価値を生み出す仕組みについて、を考えることができました。
- 既に超超高齢化社会に入っていること、ここに対するビジネスチャンスや先生からの7つのアイデア、特に3つの目のライフログを活用して当社で考えているシニアビジネスに取入れられないか、勉強となりました。
- 高齢化の状況と超超高齢社会において求められる技術(先生のご要望含め)を学べて有意義であった。現在当社でバイタルをセンシングしてストレス状況を連続的に記録する技術を用いて市場に何かしら作り出せないかを考えているが、先生のご要望の中にもその要素があり嬉しく感じた。
- 妄想、7件についてビジネス展開への視点を得ることができました。
- 高齢化がマーケットに与える影響などを知ることができてよかった。
- 吉田先生の講義は2回目ですが、仕事をするうえで、経済や社会をマクロでとらえることはとても重要なので。前回より、さらなる超高齢社会、コロナ禍と、難しいファクトも増えているので、さらに勉強になりました。
- 高齢者の財務状況について今まで話を聞いたことがありませんでしたが、詳細に知ることができとても参考になりました。
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