SAC東京6期コースⅡ第10回月例会 参加者の声
1月13日、SAC東京コースⅡ第10回月例会 参加者の声
1月13日、SAC東京6期 第10回月例会開催されました。講師は加齢医学研究所 加齢制御研究部門遺伝子発現制御分野 スマート・エイジング学際重点研究センター副センター長 本橋 ほづみ教授。講義テーマは「酸化ストレス防御と健康」でした。
酸化ストレス応答は、酸素呼吸を行う生物にとって生体防御の重要な柱です。本橋先生は、酸化ストレス応答を担う制御タンパク質NRF2 が環境ストレスに対する転写因子であることを世界に先駆けて発見した、酸化ストレス応答研究の第一人者です。
最近、NRF2を活性化させる食品中の化学物質の一部に、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス活性の存在が報告されています。今回の講義で、感染症のコントロールを含めて、健康長寿実現にむけてKEAP1-NRF2制御系の適切な利用が有効であることをお話いただきました。
また、体の酸化ストレス応答や炎症の状態を診断する、呼気診断システムの開発最前線についてもお話いただきました。これは多くのテレビ・新聞等のメディアに取り上げられた、きわめて注目度の高い検査方法です。認知症治療から新型コロナ対策までの研究最前線について、理解が深まりました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 過酸化脂質が溜まることをKEAP1を抑えて抑制するという知見は、私にとっては非常に新鮮でした。老化抑制ということで当社で検討中の製品とも相性のいい案件でした。
- 大変貴重な講義をありがとうございました。医薬品ではなく、日々の食事で抗酸化というのが私にはとてもはまりました。日本の医療費は今後さらに問題になると思われ、日々の食事で健康を維持することができれば、さらに、食材一つ一つにエビデンスがあり、意識して摂取できる環境が整えばと思いました。
- スライドがわかりやすかったです。
- 今後の当社が検討しているエルダリーサービスにつながる内容だったため
- NRF2とKEAP1の関係性をよく理解することができました。
- 酸化ストレス応答を調節するシステムについて知識を得られたため。また、呼気オミクスによる生体情報モニタリングの現状についても知ることができたため。
- NRF2が酸化ストレスから自身の体を守るということ、NRF2を活性化させるためには、KEAP1を抑制する必要がること。そして、KEAP1抑制のためには、ローズマリーやわさび、かいわれ大根といった身近な食材が有効であることなど、今まで知らなかったことを順序だてて説明頂き、非常にわかりやすく学びにつながったため。
- 私たち受講者のレベルに合わせたかみ砕いた説明をいただき、理解を進めることができた。また、NRF2の効果について、多角的な分析結果をお伺いすることができた。
- 酸化ストレスの存在を知ることができたことです。
- 酸化ストレス、NRF2等、初めてお聞きする単語とその機能や可能性につきスタディでき、大変勉強になりました
- タンパク質の活性化が各種疾患への有効性がある点が、新しい研究として興味深いものでした。ただ内容が難しく、理解が及ばない点もありましたので、資料等による復習をしてみたいと思います。
- 基本的なコンセプトは昨年聞きましたが、新たな研究成果について聞けて良かった。
- 酸化に対する遺伝子レベルでの対応がわかったので。
- NRF2について興味を持ちました。また手軽に摂れる食品から予防、ゆるやかな改善効果があると知り大変勉強になりました。まだまだ研究段階かと思いますので、これからが楽しみだなと思いました。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 皆さんの前で質問するほどでもないよなとおもう内容を的確に村田先生が質問してくださいました。
- こちらのわかりづらい部分を、ていねいに解説してくださり、村田先生のアイスブレイクはいつもすばらしいです。
- 言葉が分からない部分が一部あったがアイスブレイクによって途中で解決できよかったです。
- 用語の意味が分からない点が多く、その内容も含めてご説明していただいたため。理解が深まった
- ちょうどわからなかったことを聞いていただいたので助かりました。
- 途中でまとめをいただけるので、理解が深まりやすいです。
- ぜひ聞きたいと考えていたKEAP1が体内に存在する意義をずばり質問いただき、理解が深まったため。
- 分からない用語の理解が進んだ。
- 曖昧に理解していたことをアイスブレイクを通して明確に理解できたこと。
- 毎度のことながら、頭の整理に大変有用でした
- 本講義が内容難しいものでしたが、それを読み解く、わかるよう誘導するアイスブレイクは有用でした。
- 疑問点が理解できるようになるから。
- わからない事を事前にかみ砕いてご質問いただけるので助かります。
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- オンラインの場合、他の参加者の意気込みが伝わりにくいので、グループトークを通じてそれを感じられました。皆さんの意欲の高さを感じます。
- 今回も異業種の皆さんと大変有益なディスカッションができました。
- グループメンバーの皆さんの、それぞれの立場から、とても濃い質問が出てきて、メンバーの皆さんのお仕事の話などと絡めたやりとりが展開して楽しかったです。
- 今回のグループメンバーは興味の範囲が比較的似ていて、恐らく他のメンバーの質問にみんなが興味があるという状態であったかと思います。そのため、質問の発展性があり良いグループトークができました。
- 自分が考えていなかった考え方を聞くのがとても新鮮でした。
- 様々な考え方を聞けるため
- 自身にはない着眼点の質問(NRF2活性化作用のある食品の最適な調理法など)があり、見解が深まったため。
- 異業種の方との交流、異業種の視点での講義のとらえ方/疑問点の目の付け所など、広い視座を得ることができたため。
- グループトークに初めて参加しなかったのですが、講義を聞くだけの場合とグループトークをした場合では、理解の深まりが違うことに気が付きました。
- 製薬業界や通販業界の抱えている課題を通して、世の中の動きを知ることができたこと。
- 今回講義が食品、薬品に関連する部分が多いものでしたが、製薬会社/食品会社の方から、弊社では及びづらい様々な意見・質問をお聞きすることができた点が有用でした。
- NRF2の活性のモニター方法の質問やがん細胞での働きに関しての質疑応答は大変興味深かった。
- 他の方の興味の持ち方は自分と異なることがあるので、広い視野に立って理解が深まるから。
タグ:NRF2, コロナ対策, スマート・エイジング, 本橋ほづみ, 酸化ストレス
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