SAC東京6期コースⅢ第8回月例会 参加者の声

11月25日、SAC東京コースⅢ第8回月例会 参加者の声

11月25日、SAC東京6期 第8回月例会開催されました。講師は大学院教育学研究科の佐藤克美 准教授。講義テーマは「郷土芸能とテクノロジーを活用した地域と人の活性化」でした。

日本の伝統的技芸は「わざ」と呼ばれます。この「わざ」の世界は、非常にアナログな世界で、デジタル・テクノロジーを活用して「伝承する」ことは、一見不可能のように思えます。

佐藤先生は、急速な高齢化等の理由により、その存続、伝承が危惧されている日本の伝統的民俗舞踊(郷土芸能)に焦点を当て、郷土芸能の世界においてデジタル・テクノロジー、特にモーションキャプチャおよびCGアニメーションを活用し、「わざ」の継承を支援するという試みを実践してきました。

継承者の「思い」を大切にし、その「思い」を含めた伝承を実現するテクノロジー活用とは?「情熱を高める」テクノロジー活用とは?これまでの実践事例で得られたリアルな研究成果について解説いただきました。さらに、デジタル・テクノロジー活用による継承支援が、周りの人々・地域におよぼす影響について、その応用活用についても紹介くださいました。

日本の産業や文化の発展において、今後ますます重要になるであろう「伝える」・「継承する」技術。佐藤先生の実践事例は、その「伝える」「継承する」を変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)の大きなヒントになったことでしょう。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • モーションキャプチャーを郷土芸能の承継手段の一つの切り口として役立て、世代間交流・地域の活性化にいかすというお話が興味深かったです。
  • 大変面白い講義でした。伝統芸能の存在意義と経済との関係など、考えれば考えるほど面白い内容でした。ゆるキャラもゆるキャラグランプリが開催されて、そこに経済が結びついたことで大きく広まったし、保護するにも何らかの理由が必要だなとも思いました。
  • 郷土芸能とテクノロジーを結びつけたことにも驚きでしたが、そもそも、郷土芸能の奥深さ、広まっていくまで(山伏の存在など)とても興味深かったです。
  • モーションキャプチャが日常使いできたら面白いなと思えた。
  • 伝統芸能は、ICTとのつながりが薄いと考えていたが、モーションキャプチャという技術を通しての講義で、何事も担い手の悩みを捉えることで解決手段としてICTの使い道が見えてくること実感。
  • 熟達者においても、シンプルな情報を基に確認することで着目すべきポイントを認識し更なる上達に役立つとのことから、モーションキャプチャーを通して、客観的に物事を見つめることの意義に気づくことが出来ました。
  • ビデオでは情報量が多く見るべきポイントがわかりにくい、CGにすると情報量を落とせるので、見るポイントが少なくなり、学習者は気づきやすくなる。理解を深めるため、CGは非常に効果的。デジタルは情報の質・量を変化させることができる(CGは情報量をそぎ落とせる)この視点はなるほどでした。その他郷土民芸の成り立ちの話、山伏の話は大変興味深かったです。
  • 自身の動きを多角的かつ客観的に観察することが、自身の動きを改善することに重要な条件であることを知ることができました。芸術のみならず、製造業、医療、農業などにも活用できることだと認識することができ非常に参考になりました。
  • 人の動作のモーションキャプチャーについて実例を通じて勉強することができました。
  • モーションキャプチャという技術が伝統芸能以外にもいろんな活用法があることに気づいた。
  • 教育という観点で、モーションキャプチャーを使ったやり方は色々と幅が拡がってくるし、これまで単なる動画で教えるやり方からも、より変わってくるのではと感じた。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • 今回は専門用語を用いる難しい内容ではなく、すべて理解できましたので特に解説の必要はありませんでしたが、理化学系の内容の際にはアイスブレイクで村田特任教授よりご質問いただくことで理解が深まることが多々ありますので継続いただきたいです。
  • 佐藤准教授とは違った切り口での補足や質問、まとめをいただけて理解が深まりました。
  • 歴史についての質問はなるほど!と思う回答が聞けました。時の支配者が好んだものが残ったとは、とても面白く思いました。
  • 時間がおしていたこともありますが、少ない数でもここで整理していただくことで、グループトークでの質問出しのイメージが付きやすくなり助かります。
  • モーションキャプチャでCGにするのとビデオの違いを改めて質問してくれたから。
  • 自分の中でそこまでの講義を整理する時間になった。QAではなく、講義に関するアンケートなどして参加者が多くコミュニケーションするような時間になるともっと良いかと思う。
  • 非自己化に関するポイントを確認してくださり理解が深まりました。
  • 自身も村田特任教授のコメントと同意見だった為。
  • 郷土芸能に関しては知らないことが多く戸惑いも覚えましたが、ビジネスにどう活用できるのかという観点で整理いただくことで、理解を深めることができました。
  • その場で復習ができて大変助かっております。聞きたいことやあいまいだったことを明確にしてくれた
  • 村田先生よりCGと動画の違いであったり、最後のまとめでは特にデジタル化に対して熟練者との違いの可視化、そして客観化は新たな気付きにも繋がるというお話、大変勉強になりました。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • 自分とは違った視点での疑問点が聞けて参考になりました。
  • 分かりやすい講義だったことと、メンバーがグループトーク慣れしていたのが良かったと思います。眼の付けどころも各自違っていて、大変活発に面白い議論ができました。
  • 質問の幅が自分で考えていることより格段に増えるので、とても参考になります。また、グループリーダーの方がとても話安い雰囲気を作ってくれたので、充実した時間になりました。
  • グループトークでは、VRゲームをやっている人の感想が聞けたのと、VRで世界の祭りにオンライン参加が面白いと思ったから。グループ別質疑では、カメラでモーションキャプチャにトライしたことがあり、OpenPoseでは置き換えられないことが分かったから。
  • 異なる分野からの参加者の皆さんが、それぞれの視点を持って講義を視聴していたことを実感。観点の参考となった。
  • グループトークにおいて、異なる視点からのアイデアをもとに、発想が広がりました。
  • 他業種、他社のコロナ禍の勤務の様子をうかがい知ることができたから。
  • 自分に気付きのなかった活用方法を知ることができ、非常に有用でした。
  • 一方的に説明受けるだけだと疑問に思ったことなど解消できないため、仲間と確認したり、講師に質問する時間は必要だと感じたため。

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