SAC東京6期コースⅡ第4回月例会 参加者の声
7月8日、SAC東京コースⅡ第4回月例会 参加者の声
7月8日、SAC東京6期 第4回月例会開催されました。
講師は、生命科学研究科 総長特別補佐 東谷篤志 教授。講義テーマは「宇宙空間と線虫で読み解く高齢者の身体機能」でした。
東谷先生は、線虫を用いた宇宙実験で、高齢者の身体機能の変化に関する数多くの興味深い発見をされています。
講義では、まず新学術領域研究「宇宙に生きる」についての説明から始まりました。これは、宇宙という極限環境から生命体が有する可塑性と破綻についてを科学し、宇宙科学への貢献だけでなく、生命の高次恒常性維持機構の解明に寄与していくという、総合的な連携研究であり、その発展と意義についてのお話しがありました。
続いて運動器、特に骨・筋肉の衰えと重力の関係についての解説がありました。人が重力を感じるメカニズムの話から、寝たきり状態というのが一種の疑似無重力状態であるという話になり、高齢社会と宇宙のつながりが見えてきました。
また、ヒト熱中症のモデル系として、線虫を用いた高温ストレスによる筋細胞の崩壊メカニズムについてと、ミトコンドリアの働きの低下による筋細胞の崩壊メカニズムを解明した研究結果についてのお話をいただきました。
お話の最後に、重力がいかに素晴らしいかということが書かれているということで下記書籍を紹介されています。
「NASA式 最強の健康法 「座りすぎ」をやめると、脳と身体が変わる」 ポプラ社
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 線虫の挙動から人を予測する点、宇宙における人への無重力の影響など考えた事もないことのオンパレードでした!
- 自分があまり詳しくない分野の内容でしたので、事業との接続は薄いですが、非常に勉強になりました。
ぜひ、研究成果を基に加齢、熱中症、宇宙空間といった様々なシチュエーションにおける対象方法がわかってくるとビジネスにつながると思いました。 - 線虫・ミトコンドリア・熱中症と現在の生活の中では考えも及ばない結びつきに驚き、常識にとらわれない発想の転換が必要だと自分自身に感じられた・・ことの気づき
- テーマとして馴染みがなく難しかったが、「運動器(加齢)の衰えと重力の類似性」「 熱中症と加齢の類似性」「線虫というモデル生物の優位性」等ににつき学ぶことができ、自らの知識の引き出しにつながった。
- 重力が前頭葉に与える影響が、講義前に考えていた身体的影響をはるかに超えており、衝撃を受けました。
- 重力は体に負担をかけている、というイメージが強かったので重力がないことによる弊害を聞けたのは大変興味深かったです。
- 内容がとても難しかったが、スマートエイジングに適した内容でした。
- 熱中症と老化の仕組みが似たメカニズムというお話が新鮮だった。それはどうも時間の長さとストレスの強さが関係しているようなイメージを持つことができた。
- 一見すると縁遠いかと思われる宇宙空間での体の働きが、高齢者特に寝たきりの方の健康管理に寄与しており、それを分析するために線虫が用いられていることが非常に興味深い内容であった。
- これまで知る機会が無かった宇宙ステーションでの研究について学ぶことができたため。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- かなり専門的な話が多かったので、理解に役立った
- かみ砕いて質問してくださったので、ポイントを理解する事ができました。
- 自分が理解不足していた部分を質問で補っていただくことができました。
- 今回のテーマは、自分にとって難しい内容だったので頭の中を整理する意味でとても有用でした。
- 自分にとって難しいテーマであった故、講義だけでは理解が乏しかった点を明確に整理しつつ深堀利いただくご質問をいただき、大変ありがたかった。
- ウェビナーでのセッションになれている方とそうでない方といるので、アイスブレイクは助かります。
- 専門用語が増えると一気に理解力のスピードが落ちていくので今回は細かく区切ってご説明いただいたことでお話がわかりやすくなりました。
- 専門用語が多く、一般人にはわかりにくい部分を的確に質問していただき、理解が進みました。
- 基本的な理解を深めることができた。
- 一部専門的な内容があったが、そこを読み解くための助力としてアイスブレイク内容は非常に有用であった。
- 専門的な内容を分かりやすく解説していただき、非常に参考になった。
- 自分では気が付かない疑問点と、その疑問点の回答を知ることができたため。
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 各社さん毎に気になるポイントが異なることの興味深さ
- グループ別質疑では今回も自分たちのグループには話題に上らなかった観点での質問も多く参考になりました。
- 特に今回は、難しい内容(専門用語など)だったため、ほかの方に「この部分はどうだったのか・・」など質疑内容を討議することより、確認や理解を深めることができてよかった。
- 異なる観点から意見・質問を頂戴でき、理解補足になった。
- 他業界から様々な方の異なる観点での発見事項に触れられるので。理解や気づきが深まります。
- 講義を完璧に理解している方々のおかげで講義の理解をより深めることができました。いつもながら、皆さんの意見には感服いたします。
- メーカーの方の興味がある視点を聞くと、考える領域が広がり、面白かった。
- 自身とは違う観点の質問・回答を聞ける機会であったため、視点を広げて考える良い気づきとなった。
- グループメンバーで講義を振り返ることで、難しくて理解できなかった内容が理解できたような気がする。
- 自分では気が付かない疑問点と、その疑問点の回答を知ることができたため。
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