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SAC東京6期コースⅡ第4回月例会 事務局レポート

宇宙空間と線虫で読み解く高齢者の身体機能

コースⅡ第4回月例会は、生命科学研究科 総長特別補佐 東谷篤志 教授による「宇宙空間と線虫で読み解く高齢者の身体機能」が講義テーマです。

東谷先生は平成27年から31年(令和1年)までの間、文部科学省の新学術領域研究において宇宙航空研究開発機構(JAXA)と「宇宙に生きるをテーマとした研究を行いました。そこでの研究成果の紹介と、線虫を用いた宇宙実験、地上実験が加齢に伴う身体機能にどのように関係するのかというテーマで講義が始まりました。

SAC東京6期コースⅡ第4回月例会 参加者の声

7月8日、SAC東京コースⅡ第4回月例会 参加者の声

7月8日、SAC東京6期 第4回月例会開催されました。

講師は、生命科学研究科 総長特別補佐 東谷篤志 教授。講義テーマは「宇宙空間と線虫で読み解く高齢者の身体機能」でした。

東谷先生は、線虫を用いた宇宙実験で、高齢者の身体機能の変化に関する数多くの興味深い発見をされています。

講義では、まず新学術領域研究「宇宙に生きる」についての説明から始まりました。これは、宇宙という極限環境から生命体が有する可塑性と破綻についてを科学し、宇宙科学への貢献だけでなく、生命の高次恒常性維持機構の解明に寄与していくという、総合的な連携研究であり、その発展と意義についてのお話しがありました。

続いて運動器、特に骨・筋肉の衰えと重力の関係についての解説がありました。人が重力を感じるメカニズムの話から、寝たきり状態というのが一種の疑似無重力状態であるという話になり、高齢社会と宇宙のつながりが見えてきました。

また、ヒト熱中症のモデル系として、線虫を用いた高温ストレスによる筋細胞の崩壊メカニズムについてと、ミトコンドリアの働きの低下による筋細胞の崩壊メカニズムを解明した研究結果についてのお話をいただきました。

お話の最後に、重力がいかに素晴らしいかということが書かれているということで下記書籍を紹介されています。
「NASA式 最強の健康法 「座りすぎ」をやめると、脳と身体が変わる」 ポプラ社

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