SAC東京6期コースⅢ第2回月例会 参加者の声

5月27日、SAC東京コースⅢ第2回月例会 参加者の声

5月27日、SAC東京6期 第2回月例会開催されました。

講師は、東北大学革新的イノベーション研究プロジェクト・拠点長、東北大学産学連携機構 和賀 巌 客員教授。講義テーマは「自助・共助の社会を築くヘルスケアイノベーション」でした。

日本では単身世帯が増え、社会は急変しています。孤独は、新型コロナウイルスのまん延に対してはプラスかもしれませんが、重大な健康リスクです。今後、公的な補償に過度な期待が持てない現実も直視する必要があります。

東北大学では多数の企業とセンサーの利活用により、このヘルスケアの課題への打開策を求めて来ました。センシング技術(はかる)から得られる暮らしデータは、自分(自助)と大切な人のため(共助)に活用するプラットフォームで解釈し(わかる)その結果を利用する(おくる)。このような企業連携のエコシステムの創造を目指しています。

スマート・エイジングにもつながるテクノロジーの利活用を、考えていく講義となりました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • ヘルスケア関連のプロダクトのプレスリリースを目にする機会は増えておりますが、それらが将来どのように使われてどのような社会を目指しているのか等を体系的に学ぶ事が出来ました。
  • ヘルスケア関連のデータ収集・活用のためのプラットフォーム作りは政府主導で大々的に取り組まないと、医師会等の力も影響し日本ではなかなか進まないと思っておりましたが、デンマーク、オランダ、アメリカと各々の手法で取り組んでおり、日本にフィットした形を模索し実践していくことが必要だと感じました。
  • 日常人間ドックエコシステムに大変興味がありました。自分の健康状態が日々可視化できる仕組みが、簡単にそしてすべてがパッケージ化されていると、かなり行動変容につながるのではと感じた次第です。商品化できているものはあまりないことが本日わかりましたが、一日も早い商品化へつながるよう期待をしたいと思います。
  • 他社の参加者の方々とは違い、普段からあまり接していない内容で理解したり、自身の業務に反映させるのみ時間が掛かりますが、先生方の熱心な研究に触れ、刺激を受けることが出来ました。
  • 最新の情報がたくさん聞くことができた。
  • コロナによる在宅ワークが進む中、座っている時間が健康に非常に悪い影響を与える、ということはあまり意識していなかった。ウエラブルやスマート家具などで日々の生活から無意識のうちにバイタルデータが取れる技術が発展することは健康増進、高齢者施設など様々な場面での活用がすすむことが期待できる。データによる個別化された商品おすすめがコンバート率向上に役に立つとわかった。
  • PHRという言葉は初めて聞いたが、会社の施策で使用したことが合ったり、自分で考えたことのあるビジネスもこれに該当するものだったと改めて気付けた。
  • 心身状況のアセスメントに資するデータの取れるセンサーについて知識が深まった。また、この分野の研究の現在を知ることができたこと、他国との取り組みの差についても勉強になった。
  • PHR利活用に関する海外事例や日本で活用が進まない要因、またPHR活用の今後の展望など幅広くご説明いただき勉強になりました。
  • データアグリゲーションを目的としたヘルスケアデータの収集を、社会として取り組んでいる各国の情報が聞けて良かった。また、そのことに対し日本国内でも企業や官が動き始めていることが理解できた。ただし当社でも課題である個人情報の取得や活用においてはいまだ明確な同意取得のロジックが確立できていない点、ターゲットの明確化が必要な点について理解できた。
  • PHRの現状と課題を大まかではありますが、理解することができたことが良かったです。また、人間のDNAに椅子に座ることが刻まれておらず、椅子に長時間座った場合、死亡率が上がるという研究結果に驚いたと同時に、センサーを取り付けた椅子が既に研究されているということに大変興味を持ちました。弊社でも社員の健康管理をどのようにするべきかの議論を行っており、事務職のストレス低減や体調管理等に応用できるのではないかと感じました。
  • 公助には頼らない(頼れない)に対して自助・共助について、センサー・IOT・AIというもの活用していくという点は勉強になった。また、当社で考えているウェルネスにカラオケを絡めたサービス立案にも活かせる点が多かった。
  • 健康診断結果について全体の中での統計から正常範囲を示して評価する既存の考え方に対し、各個人の過去のあるいは通常の体調からの変動を捉えるという考え方は参考になりました。生命保険会社では健康診断結果による保険料を変動する仕組みを導入していたり、健康診断結果により保険の加入可否の審査をしますが、新しい方式として検討の余地があるように感じました。また、先生はPHRについてということで話されてましたが、予防や健康チェックなどの新サービスが、消費者に「別途お金をだしてでも新サービスを受けたい」と感じさせる域になかなか届かない一因として、国民皆保険制度による手厚さがあるというのは納得させられました。
  • 当社では東北大学病院と共同で「バイタルデータをもとにした機械学習による不快感情の推定」技術を開発しています。当初ICU等の医療現場への導入を念頭に技術開発をすすめておりましたが、より広範なヘルスケア分野でのニーズが高いと感じております。講義では俯瞰的な課題認識とアプローチを共有することができました。今回の受講をきっかけにCOIおよび関連企業との取り組みを検討したいと考えております。
  • 独居などの社会構造の変化、寿命の増加に伴い国、企業、民間におけるPHRの活用が期待される中で、東北大学とそのほかの具体的な活動を具体的に知ることができました。講座の中で、日本においてPHRの取り組みに関して盛り上がりに欠ける原因として、皆保険で新たな変革を求めていないという見解は非常に参考になりました。データヘルスの取り組みにおいては、価値を明確にして拡大していくことの重要性を理解し、サービスを検討する必要性を強く感じました。
  • 具体的な事例の紹介があり勉強になりました。純粋に「へー!すごい!」となりました。ただ深くレビューしたものがありませんでしたので、参加者のプロパティをミックスした事業化を思考することができず頭を使った感はなかったです。もちろんこういった浅く広い事例紹介は必要だと思います。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • 何気なく思い込んでいる定義等を明確にして下さる事で、内容がより正確に理解する事が出来ます。有難うございます。
  • 既存の制度に乗っていると、新しいキャッシュフローを生み出しにくく、対象とする方にとって価値があるかを考えることが企業が取り組むべきポイントであることを認識しました。
  • 講義内容を自身の中であらためて整理ができるため。また、気づいていない点を認識させていただけるため。
  • 私にとっては難しい内容だったので、適宜内容を整理してくれる取り組みは大変助かりました。
  • 本講義の内容がわかりやすく理解ができた。
  • 内容が多いので中間での整理は有効と思う。
  • パーソナルヘルスレコードは今後の医療の効率化や利便性を考えると非常に重要であると思うが、日本において進まない理由は結局健康無関心層への動機づけであるということが理解できた。
  • その時間までのサマリーを理解でき、質問・回答もあったので疑問点が解消された。
  • 章ごとに論点のまとめや、参加者の多くが抱いていた疑問を質問いただき、大変有用でした。特に海外事例を踏まえて日本は政府主導・民間主導・企業主導のどれに近い形で活用されるとお考えかとのご質問は、大変有り難かったです。
  • 第一回と同様ですが、アイスブレイクを挟むことにより、考えを一度まとめることができるので、大変いいと思います。
  • 自身も理解できていなかった点について、村田先生が振り返りながら、和賀先生にお聞きいただき、ご回答頂けたことで、そこで理解できた部分が多かった為。
  • 和賀教授とは違った切り口での補足や質問、まとめをいただけて理解が深まりました。
  • 独居老人のペルソナをとりかかりに国内外のヘルスケアの課題を認識するこができ、本講への導入と理解がスムーズに行えました。プレゼンテーションの組み立ても大変参考になりました。
  • SACの他講座のお話も盛り込みながら、トピックごとにまとめていただくことにより理解が深まるとともに、過去参加した講座とのつながりが見え、東北大学として総合的な取り組みの強さを感じることができました。ありがとうございます。
  • 各パートの総括は理解が深まりまして大変助かります。自身のノートとの整合チェックもできます。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • 様々な背景をお持ちの方ですので、ご意見が大変参考になります。
  • データの収集や現象の認識はなされているものの、その活用やメカニズムについてはこれから進めていく部分が多く、また、ユーザーが利用するためには、やはり課題・必要性を認識する必要があり、COVID-19のようにきっかけがあると加速的に進むことが分かりました。
  • 異業種の方々の視点が有用である。
  • 手探りではありましたが、コミュニケーションを図れてモチベーションの維持に繋がります。
  • 異業種の方たちとグループトークをすることで、違う視点が増えたり、いろいろな角度で検証できるので大変有意義です。
  • 違う業種が集まったので、質問観点が大きく異なり面白かった。
  • 視点が違う意見は有効だと思う。
  • 自グループも他グループも比較的理解しやすいアプリに関する質問が多かったので質疑は盛り上がっていたと思う。また全体として結局どのように国民一人一人に健康関連、身体のデータを提供させる動機を持たせるか、ということがカギになると感じた。
  • これも第一回と同様ですが、他の人の意見を聞くことにより、より理解が深まりました。また、講義の分野に詳しい方と詳しくない方両方いらっしゃるので、詳しい方に補足的な情報をいただけるのもよかったと思います。
  • 自分とは違った視点での疑問点が聞けて参考になりました。
  • 参加企業の中に上記1.で述べた当社の「バイタルデータからの不快感情推定」の応用で協創の図れそうな方が数社おりました。
  • 個人、法人のPHRへの興味の方向性を感じることができ、非常に参考になりました。
  • グループトークでもグループ別質疑でも健康アプリ、PHRアプリに関する質問が多く、参加者皆さんがアプリで苦戦もしくは挑戦しようとしていることが伺いしれた。

過去のSAC東京月例会 事務局レポートはこちら
過去のSAC東京月例会 参加者の声はこちら

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