SAC東京6期コースⅢ第3回月例会 参加者の声
6月24日、SAC東京コースⅢ第3回月例会 参加者の声
6月24日、SAC東京6期 第3回月例会開催されました。
講師は、東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学講座 眼科学分野 中澤 徹 客員教授。講義テーマは「眼を活用した健康ビジネス 〜AI読影×創薬〜」でした。
本講義では、眼をめぐる包括的な健康ビジネスについて検討していきました。
中澤先生は「自分にしてほしい最善の医療を低コストで」をテーマに、緑内障の個別化医療の確立を目指しています。また、分野横断的な共同研究を通じて、最先端の技術を眼科領域の研究に取り入れています。さらに、産学連携で検査デバイスの開発、AIを用いた診断アルゴリズムの開発、サプリメントの開発なども行っています。
今回は、失明原因第1位の眼疾患である緑内障について解説するとともに、その診療の進歩に貢献する研究や技術開発について紹介していただきました。眼科領域における最新のトピックスをまとめ、そこに見られる社会的課題やニーズから、ビジネス展開の可能性について議論していきました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 私自身が視神経乳頭陥凹でこの数年、視野検査を受けていたのですが、ようやく何がどうなっていてこの検査を受けるのかを理解できました。口頭でさらりと説明されても、患者としては単語の意味も分からずサッパリ理解できないままで。個人的にとても納得したのと共に、血管の状態が確認できるからわかることがたくさんあることにとても可能性を感じました。
- 眼と全身が意外と関係していること驚いた。また海外では民間でも簡易な検査はできているにもかかわらず。日本ではいまだ病院のみ。日本の医療制度の改善を望みたい。特にCOVID-19禍においては、健康状態の可視化ができることが安心にもつながることを実感し、予防ビジネスの重要性を感じた。
- 自分自身が緑内障ということもあり、自分事としても興味深く勉強することが出来ました。また、眼の情報が多くの疾病と関連付けられることを知り、もっと広くこのことを認知させるべきであろうと感じた。大変参考になりました。
- 直近まで第三分野保険の商品開発を担当し、シニア向けフレイル給付等を検討してきましたが、”SASは緑内障の危険因子である”など初めて知る内容もあり大変勉強になりました。日本人は正常眼圧緑内障が多く治療効果が出せないケースが多いため早期発見が重要というのは存じていましたが、検査前に緑内障かもしれないとの自覚症状があった人が全体の5%しかいないというのは初耳であり、認知症におけるMCI段階(可逆性のある段階)での早期発見と同様に、緑内障においても早期段階でアラートをかけることの重要性を認識しました。貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
- 自分自身もかなりの近視であるので、緑内障のことが心配になりました。運転にも影響のある話なので、何かできるのではないかと思った。
- 私は高齢者介護事業も営んでおります。白内障、緑内障ならびに認知症に関連する事は全て事業に深く関連している事でもあり、大変参考になりました。
- 眼科の先生からの視点で、目から身体全体の関係や眼を活用した健康ビジネスなど眼から様々な事がわかりそれを健康ビジネスへとつなげる視点を与えていただいとことに感謝しています。
- 緑内障の進行に自覚症状がないことがほとんどであることや眼底写真のAI判定の研究状況がきけて参考になりました。
- 眼科診療とAIの親和性がよく、すでに研究がかなり進んでいることに大変驚きました。また、眼底写真では全身の症状についてもかなりの精度で判断ができていることも、今後の医療の進歩に寄与していくものと思いました。
- 眼と全身との関係、そして眼に対する早期発見や予防等、特にシニア層が健康寿命を自ら延伸させるべく、そういったキッカケ作りや、場の提供、この辺が当社が構想するシニア層に対する新たなサービスとの関連性で、様々にリンクした為。
- 緑内障の早期発見の重要さ、そして、眼の疾患だけではなく高血圧や認知症など他臓器の疾患の発見にもつながる検査。いずれも、もっと誰もが知っておいて損はないこと、広まってほしいことだと思うと同時に、ビジネスチャンスは無限にあるように感じました。超高齢化が進むなか、健康寿命が少しでも伸びることはとてお重要なことだと考えているため、今回の講義をきっかけに、何かできることを模索してみたいと思います。
- 眼の検査・診断によって、様々な全身性疾患に気づくことができる可能性があること、既に研究レベルでAIにより高精度で疾患を特定が可能であることがとても興味深かったです。
- 年齢を重ね、かなり問題を抱えだした眼にかかわる抗議であったことや、よく理解していない緑内障の重要さを知ることができた。更に、予防という観点の研究も進み、他の疾患ベースで進んでいたコフォート研究(5期でお話を聞くことができた)とも連携すると大きな価値の向上が期待できると感じたから。
- 目の常態から体全体の健康状態が把握でき、センシング技術を用いることによって新しいビジネスの可能性があるということが分かり大変参考になりました。
- 自身が重度の近視のため、緑内障のリスクがあると言われていることから、緑内障における失明のメカニズムや、その対処法の最先端の研究について知ることができ、一患者としても大変有意義であった。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 緑内障ってなんで緑?という質問がありがたかったです。
- 章立てごとのアイスブレイクは大変有用。村田先生の指摘事項は自分でも気づいていない視点が多く毎回大変勉強になっています。
- お話しを整理すること、村田先生の視点での質問があることで、課題や着眼点が明確になりました。
- 各章ごとに端的に内容をまとめていただき、また受講者の大半が聞きたい質問をアイスブレイクで聞いていただけるので、次の章に移行するまでにある程度疑問を解消できます。大変有用ですので次回以降もアイスブレイク時の先生方への質問をお願いしたいです。
- 質問しようと思いつかないものを拾ってもらえるため。
- 専門的医療の分野で内容を理解するのに必死でしたが、ビジネスにどのようにして生かせる可能性があるかの解説をして下さり大変参考になりました。
- 少し専門的なお話だったので、村田教授のアイスブレイクで理解が深まりました。
- 中澤教授とは違った切り口での補足や質問、まとめをいただけて理解が深まりました。
- 専門的な内容で難しい部分もあったため、アイスブレイクでの質疑が理解を促進しました。
- 節目節目で、村田先生が確認も含めて振り返りをして頂けるので、聞き逃した所も、そこで確認できたり、理解が足りなかった所もそこでお聞きできるので、大変助かる。また、集中力において、ちょうどのタイミングでのこのアイスブレイクなので、集中力を戻すキッカケにもなってありがたいと思っている。
- 項目毎にアイスブレイクを入れていただくことで、自分の中でも整理してから次に進むことができるので、とても理解が深まると思っています。
- とても分かりやすい講義でしたので、内容そのものよりも身近な質問も含めて程よいブレイクになりました。
- これは、いつものことですが、自分では少しぼんやりとしていた部分を、いい感じに掘り出していただけるので、ありがたいです。
- 都度疑問に思っていることを聞いていただけるので考えをまとめることができてよかったです。
- 村田先生が全体要旨のサマリーをお話しいただくことで、局所的に注目しがちな講義を、俯瞰して再整理することができました。
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 異業種の方と意見交換のできるグループトークはいつも参考になる。
- まぁまぁ、としたのは自身がリーダーだったため、皆さんの質問・疑問をどの程度収集・集約出来たか、十分ではなかったのではないかというところです。引き続き皆さんの意見や質問・疑問を共有する時間自体は大変有意義なものでした。
- 各グループの質疑を確認できる機会があるところです。皆さん多様な業態から参加されていますので質問の視点も様々であり、とても参考になります。
- 眼科医選びで、緑内障専門医と言っている人やOCTの機械あるかをチェックすると良いと言うのは参考になった。
- 様々な産業の方がどのよう観点でビジネスに生かそうとしているかをお聞きできたのは、大変参考になりました。
- 他業種の方々とミーティングを通してお話しできる事は、大変有用で、新しい視点を与えていただけるから毎度楽しみにしています。
- 自分とは違った視点での疑問点が聞けて参考になりました。
- グループの方の疑問を聞くことによって、それまで浮かばなかった自分自身の疑問も不思議と浮かんでくるので、とても有用だなと思いました。
- 眼の不調を感じている方がより一層身近な問題として質問している印象でした。わずかな不調は自身では気づきにくいことから、眼鏡屋や検診に行くためにも、眼の疾患が全身性の疾患に影響を及ぼし、その治療により改善しうることを周知がまずは必要だと感じました。
- 色々なジャンルから参加されている方たち(専門に近い領域であったり、素人(素朴)であったり)の質問は、多岐に飛んでおり、いろいろな立ち位置からの見方ができ、非常に参考になります。
- 他の人の考えが疑問を聞くことにより、様々な捉え方や感じ方があることが分かり大変勉強になりました。
- 緑内障のリスク測定が医療行為に該当するか、などビジネス展開にあたって共通の課題意識や、業界特有の課題意識を知ることができました。
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