SAC東京5期コースⅡ第3回月例会 参加者の声
6月27日、SAC東京コースⅡ第3回月例会 参加者の声
6月27日、SAC東京5期 第3回月例会開催されました。
講師は、サイバーサイエンスセンター 先端情報技術研究部 吉澤誠教授。講義テーマは、「カメラによる健康センシング~身体映像からの生体情報抽出~」です。
循環系(心臓血管系)は、心拍数を操作して血圧を調整するようなフィードバック(出力が入力に戻るような仕組み)に基づく制御をしています。一方、出力結果を用いずに操作量を決めるフィードフォワード制御を行う場合もあります。これは、立ちくらみで失神しないように末梢血管が収縮したり、恐怖を感じたときに急に心拍数が上がるような自律神経による反射が起こる場合に対応します。
今回の講義では、このような循環制御系の巧妙な仕組みを説明した後、ビデオカメラの映像信号から遠隔非接触的に血圧変動を推定する方法やその健康モニタリングへの応用についてお話がありました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 技術的な部分が難しい部分もありましたが、今までは接触が当たり前のところ、非接触でも今回の講義で話されていたことが計測できるようになると、映像の可能性がますます広がり、便利になると感じました。介護や保育の現場での人材不足が問題化している中、技術と人がより共存して良い社会を作れる一手を担えるのではと感じ、勉強になりました。
- 医学だけでなく、日常生活をより便利に快適にできる技術について知ることができて、大変勉強になりました。
- 非接触により健康センシングが可能なことが実演デモを通じて、よく理解出来たため。
- 魔法の鏡の研究は、とても、興味深いものでした。じっと35秒の壁をクリアして頂ける日を楽しみにしています。
- タイトル「カメラによる健康センシング」に魅かれて楽しみにして参加させていただきました。脈波を中心にしてストレス状況の遠隔把握などにつき最新動向を聞けて有難かったです。欲を言えば、脈波にとらわれずに、将来的に可能となるであろう、「全身的」あるいは「全人的」な「その先の」健康状態の計測、把握までに触れていただきたかったです。ありがとうございました。
- 人体の健康に関する指標の簡便計測、常時計測、非侵襲計測については本業のテーマでもかかわりがあるところであり、画像×脈波、というアプローチの特徴(長所、短所共に)ご説明いただくことで、他の分野の技術についても比較するための軸がなんとなく見えた、理解できたことが大きいです。
- 脈波について、又、「魔法の鏡」については存じ上げてはいたのですが、脈波から何が分かるのかについては全く理解できていない状況でしたので、吉澤先生のご講義を聴かせて頂き、脈派で分かることについて、大変よく理解できました。特に血圧を推定(?)できるという点は非常に将来性があるのではないかと感じました。
- これまでの健康管理ツールの枠組みを打ち破る新スキームに驚くと共に、感情理解領域まで「ロボット」が人間を上回る可能性を知り及び、とても啓発されました。
- 映像を使ったセンシングに興味があり、将来のサービスを検討する際のベースになった。また、脈波について知見が無かったので、今回知ることができてよかった。
- 専門用語が多く難しいところもありましたが、先端情報技術等の進歩により、日常生活の中で人間ドックが受けられるような(魔法の鏡)ところまで進んでいることに驚きました。
- 非接触によって収集可能なデータとその精度、現状の課題が良く理解出来たため。
- カメラという非侵襲的で被験者に負担の少ない方法で、割と短時間で測定結果が得られることが興味深い。自社の研究に利用できそうに思われる。
- 当該分野の現在の技術状況をレビューいただき、参考になりました。
今回の講義は専門的な内容のため理解するのが困難という印象。 - 脈波から血圧を推定し、さらには自律神経年齢を算出することで、生活習慣病の予防や日常生活における健康への気配りにつなげられる可能性があると感じました。
- 普通のカメラで顔や手の平の血流の様子が視覚的に分かり、血圧や自律神経の健康状態を推測できるというのは大変興味深かったため。また、自動車に応用することの難しさ、実は弊社と2年前まで共同研究していたということが知れて参考になった。
- 興味ある内容であるとともに、現在まさに事業検討をしている技術ど真ん中でした。
- 講義では、カメラ画像から脈派を推定する原理から、推定結果をもとにした活用法を、デモを交えながらわかりやすく解説していただけ、非接触心拍推定技術の有用性や限界を知ることが出来ました。また、配布資料には補足資料もつけていただき、若者と老人の実験結果の比較分析を詳細に示し説明される姿勢から、先生の健康社会実現に向けた研究開発にかける情熱に共感できました。
- ウェアラブルデバイスの様に体に装着することなく、普段どおりの生活をしながら健康状態をセンシングするという発想は、非常に素晴らしいと感じました。日常生活で、健康に不安を感じながらも、自分の健康に問題があるのかどうか把握できていない。そういった方が多く入る中で、普段の健康状態を記録し、必要に応じてアラートを出すことが出来るこの研究は、非常に重要ですので、撮影条件や血圧測定の課題を解決し、色々なことに応用していければと感じました。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 大切なポイントを簡潔にまとめていただいたり、実用部分の深堀をしていただいたので、頭が整理できました。
- 今回は専門的な内容も多く、村田先生からの振り返りが理解の大きな手助けとなったため。
- 講義の理解不足を適切に補って頂けるので、とても勉強になります。
- 技術的によりがちなお話を、分かりやすく解釈させていただけたので。ありがとうございました
- バックグラウンドが多様な方がいらっしゃる場の認識なので、雰囲気づくりのみならず基本的知識、情報のおさらい観点でもあったほうが良いと思います。
- 理解の難しそうな部分の質問を投げかけて頂くことで、吉澤先生のお話を端的に理解する助けになりました。
- いつもかみ砕いて下さるため。
- 非常にサイエンティフィックな内容が多かったので、頭の中を整理する上で、アイスブレイクは役に立ちました。
- 難しい専門用語が多い中、アイスブレイクで噛み砕いていただき理解が深まりました。
- 議論がしやすい雰囲気を作って頂いたため
- 疑問に感じる部分を整理していただき、理解が進みました。
- これまでの講義ほどではないがアイスブレイクにより理解を深めることができた。専門職の立場を配慮しつつ、ビジネス的側面でのアイスブレイクの手法はとても勉強になり、社内にて参考にさせていただいています。
- 分かりやすい説明でした。
- LF/HFの意味を掘っていただいて、また、ビジネスシーズについても、なるほどと思いました。
- 気軽に質問できる和やかな雰囲気作りが出来ました。
- 講義内容が専門的な内容が多く、一部ついていけてなかった部分もあったので、アイスブレイクで質問頂いたことで、いくつか内容が整理できました。
パネルトークが有用だった理由は?
- 様々な着眼点によるご質問で、技術の現時点での課題や今後の利活用がより具体化したイメージを持てるようになりました。
- パネラーの方々の質問が、まったく自分にはない質問だったので、パネルトークの内容はとても参考になりました。
- 自分では思いつかなかった質問をパネラーの方々にして頂けたため。
- 今回の内容は、グループトークをしても、盛り上がらないテーマだと思うので、関連のある企業が前にでて突っ込んでくれるパネルトークは正解だと思いました。
- 3人の方の関心がそれぞれ違っていて、参考になる点、ならなかった点、両方ありました。
- それぞれが専門領域の軸足からお話されているので、純粋興味、知識の点では参考になりました。
- グループトークの場合と比べても、非常に良く準備された、分かりやすい質問であった印象があり、良かったと思います。ご登壇の皆さま、お疲れさまでした!
- 同じような研究をされている企業の方々がパネラーをされたことで、より専門的な質問で勉強になりました。
- 参加者である民間の立場や文系の立場の方から、議論や質問を頂いたので大変参考になった。
- パネリストそれぞれに考え方が異なっており、発想法などに興味を持てた。
- 各社の立場の違いが表れ、どのような観点から活用をお考えなのかがわかり、参考になりました。
- 3社とも異なる自身の知見を活かすことで、講師から具体的な話や今後の将来像を聞くことができたと思います。
- 私は技術者(気持ちとしては研究者)としての目線で聴講しましたが、パネリストの方々の知識背景も様々で、そのサービス化の考え方も異なり、それぞれの観点での意見がとても参考になった。
- パネルトークという形式で、今回のテーマに関連がある方が、参加されてたので、少し踏み込んだ質問等もあり、参考になりました。
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