SAC東京3期コースⅡ第10回月例会 参加者の声
1月25日開催 SAC東京コースⅡ第10回月例会 参加者の声
1月25日、SAC東京3期 コースⅡ第10回月例会が開催されました。講師は、東北メディカル・メガバンク機構機構長 山本 雅之 教授。講義テーマは、「東北メディカル・メガバンク計画とゲノム医療」でした。
山本先生が率いる東北メディカル・メガバンク機構では、東北の被災地の医療支援に取り組みながら、日本人独自のゲノムコホートを構築し、それを基盤とした新しい個別化予防・医療の創出を目指しています。
講義では、未来型医療とはどのようなものになるのか等、健康寿命延伸に直結する興味深いお話を聞くことができました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- ゲノム医療の状況と方向性を知ることが出来たため。
- メディカル・メガバンクが出来たということは知っていたが、どのような研究をしていて、目指しているものについて、大変よく理解できた。
- 人のDNA配列を調べる技術については知っていたが、使用するアレイが人種によって異なることを初めて知った。DNAのバンクを民間企業も活用できる事を知らなかったので、研究部門に情報を共有しようと思う。
- 個別化予防・医療の基盤情報創出・共有と解析研究の状況など、未来型医療を垣間見ることができた。大規模ゲノムコホートにより、一人ひとりにあった予防や医療が可能になれば、多くのビジネスの可能性がありそう。
- バイオバンクの取り組みについて十分理解できたため。
- 東北メディカル・メガバンクの事業内容を分かりやすく学ぶことができました。設立の過程や構想に感動しました。高品質なデータの蓄積と分析のプロセス、今後の医療、産業、地域振興への発展を教授いただき、企業からも様々なアプローチの可能性を感じています。
- ゲノム医療研究により個別化医療・個別化予防の先導モデルが構築され、疾患発症リスク予測手法が開発されることが理解できた。
- 東北沿岸部における3.11の衝撃に改めて触れました。医学関係者の当時の想いを初めて知りました。それをきっかけとした大きな構想、東北メディカル・メガバンク統合データベースを基盤とする未来型医療に期待を抱きました。
- 今後ゲノム治療への期待が高まるが、技術的に治療薬の開発が可能でも、標的とする疾患の原因の究明のほうが間に合っていないのではないかという印象を持っていた。今回、遺伝要素だけでなく、環境要素も加味した病因の解明が進めば、遺伝子治療によって根治する疾患が生まれる可能性が高まると考えられる。今後が大変期待される研究を、山本先生からお話を伺えるとても貴重な講義だった。
- バンクの事業の可能性などを知りうる機会となった。
- ゲノム解析を利用した予防医学の可能性は大きいと感じた。
- これまでゲノムの話は、個人的には詳細はわからないながらも、研究段階であり、実現することは相当先であろうと感じていたし、どこか別次元の話となんとなく思っていた。しかし、この講義で実際に当事者である山本教授からわかりやすく、熱のある生の話を伺うことができたので、未来の医療、将来の日本が変わっていくことを身近に感じることができた。また、山本教授の人柄が素敵で、直接お話を聞けたことが幸運だと感じた。
- 「日本人のバイオバンクを持つことの重要性」「世代コホートの重要性」「ゲノム情報と他の情報との相関分析・分析データに基づいたカスタマイズ医療の重要性」が理解できた。
村田特任教授によるアイスブレイクが有用だった理由は?
- 講習内容のおさらいができる。難しかった部分などをわかりやすく説明してもらえる。
- 難しい講義をときほぐしていただいた。
- 理解の補助に役立ったため。
- 企業、ビジネス側の立場を勘案いただいた質疑をしてくださり参考になりました。費用や期日、ルールなど忌憚のないご質問で情報を引き出していただけましたので感謝しています。
- 何故、世界の主なコホート・バイオバンクの中で、東北大学が成功したのかが理解できた。地域医療と自治体の結びつきや信頼関係の深さなど。
- 他国との研究比較で、優位性や良いデータを集められていること等、理解できた。
- ジャポニカアレイ(R)への期待を改めて抱くこととなった。
- わかりやすく、私が聞きたい点を質問していただいたので。
- むずかしい内容をかみ砕いていただいた。
- こちらが疑問に思った内容を質問くださったため。
- バイオバンクの中でなぜTOMOが残ったか?の理由が分かった(地域との信頼関係の構築)
グループトーク、グループ別質疑が有用だった理由は?
- 自分が発想していなかった考えに触れることが出来たため。
- 業種のことなる人がどのよう部分に疑問を持っているのか知ることができ、新しい気づきがある。
- グループの方々が東北メディカルメガバンクに共感を持たれていることが感じられ良い雰囲気でした。各人からジャポニカアレイなど理解が足りないところを種々トークすることができ理解が上がりました。
- ゲノム解析と予防方法の確立等、同時並行的行う必要性はあるものの、予防面でも大きく効果は期待できると感じた。
- 統合・知識データベースと情報分譲により、みんなに効く薬ではなく層別化、或いはセグメント化した創薬の可能性について議論できた。
- 日本における「予防」の位置づけについて、グループディスカッションを通じて改めて考えさせられた。
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タグ:ゲノム, 健康寿命, 山本雅之, 東北メディカル・メガバンク機構, 東北大学
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