SAC東京コースⅠ第6回月例会 参加者の声
9月21日開催 SAC東京コースⅠ第6回月例会 参加者の声
9月21日、SAC東京2期 第6回月例会が開催されました。講師は生活習慣病・老化の疫学、健康寿命がご専門の医学系研究科 副研究科長 東北メディカルメガバンク機構予防医学・疫学部門長の辻一郎教授。講義テーマは「健康寿命延伸に向けた最近の動向」でした。
辻先生は健康寿命の提唱者であり、著書「健康長寿社会を実現する〜2025年問題と新しい公衆衛生戦略の展望」や政府の各種審議会委員としての発言を通じて政策提言を活発に行っています。健康寿命延伸政策の一連の流れを独自の視点でまとめるとともに今後の展望についてお話しされました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 健康寿命延伸や生活行動・社会参加に関する取組みについて、具体的事例を挙げたお話が非常に興味深いものであった。
- 「健康寿命延伸」については、同僚メンバーにはなかなか正しく理解を得にくく、単純な「少子高齢化社会の到来」と受け止めているのが現実です。その取り組みのボリューム感や健康寿命にまつわる危機感を知る(伝えられる)ことは非常にありがたい好事例でした。
- 健康寿命の考え方を国の施策のど真ん中におられる先生から直接お聞かせいただけたのでまずはそれだけでも価値あることでした。
- 健康寿命を延ばすための取り組みとして、社に持ち帰ってすぐに実践できる事や企業として取り組むべき事を具体的にいただく事が出来たと思います。
- いずれの例からも、インセンティブと環境作りが重要性であることがあらためて理解でき、自身の仕事においても参考にさせていただきます。
- 経産省の提唱する健康寿命の延伸と高齢者活躍社会の内容が理解でき、非常に参考になった。
- ドラッグストア・保険調剤薬局の薬剤師は重要な役割を担っており健康サポート薬局の機能を発揮するためには、「場所」と「人材」の提供が必要と再認識をした。
- 健康相談も重要だが、元気な高齢者が活躍できる場所と貧困家庭のこども支援(こども食堂など)を「地域(中学校区)」でいち早く展開できるかが重要と考えた。
- 超高齢化社会において、健康寿命延伸の方策は、最重要課題であり、その目指すべき姿,及び、生涯現役社会に向けた現在の取り組みを知る、有益な考察であったと思います。
- 保険者データヘルス全数調査で現時点でのヘルスケア事業者の状況を把握することが出来たことが良かった。
- 学校におけるシニアのかかわりや日本版CCRCについてはとても興味があり参考になりました。
- 医療保険者調査での優良事業者リストは興味深く見ました。個々の代行事業者は一度決まると固定化する傾向が強いので、毎年進歩しているサービスを公表し全体レベルを上げていくのは、よい手法と思いました。
- もはや個人への行動変容アプローチが国際的に破綻しており、社会環境整備などの対策が健康寿命延伸に向けた最近の動向として重視されていることが理解できた。
- 健康寿命延伸に向けた国のとりくみと、それに向けた企業や自治体の動向がわかり勉強になりました。地域やポランティアとしての取り組みについても国内外の事例がありわかりやすかったです。
- 健康寿命延伸の取組み例や、高齢者の生活を充実させるために重要なこと(生きがいを持てる仕組みづくり)について学ぶことが出来た。
- 量から質への健康長寿対策に時代になったことを改めて知った。
- 健康経営の必要性や現状などについて包括的にご説明していただき、知識の整理になった
- 日本健康会議をはじめとして、生涯現役社会に向けた様々な取組を知ることができた。
- 健康寿命延伸に向けて社会環境からのアプローチの現状を聞くことができてとても参考になった。「健康なまち・職場づくり宣言2020」の目標と現状のギャップはビジネスにつながる要素もあると思った。
- 健康寿命の延伸策に関して、「社会環境の整備:健康経営」と「ポジティブサイコロジー」は興味深いものであった。
個別質疑が有用だった理由は?
- 自分とは違う視点でのご質問内容だったので勉強になりました。
- 毎回のことですが、いろいろな考え方を知ることは、自分の試行を拡散させるのに大いに役立ちます。
- 時間の関係でやや駆け足での応酬でしたが、「生涯現役を実現させるには、ソフトとビジネスモデルの両方が必要である」というご意見にはなるほどと納得させられました。
- 分からない点が整理されるから。
- 情報収集ができたため。
- 自分が想定していない質問が出て、参考になった。
- 基本的な項目の確認をすることが出来た。
- 国の介護認定は日常生活に制限のない期間と要介護の期間の両期間の年数を踏まえた上で取り組んでいることを理解できました。
- ポジティブサイコロジーの分子科学的エビデンスやテロメアなどの理解が深まった。
- 健康年齢についての定義を再確認できた。
- 村田先生が、サクサクとアイスブレーキングをこなす姿に、ただひたすら尊敬しております。頭が良くないと出来ない芸当なので私には異次元の姿に見えます。
グループトーク、グループ別質疑が有用だった理由は?
- 講義に関する理解内容の刷り合わせや、それぞれが持っている情報共有により、理解度向上に役立ったから。
- 当然ですが、業態特性や所属する業種によって、講義の受け止め方捉え方や問題意識が異なる点が、その場で感じられる臨場感は、知見をより幅広くさせてくれます。
- 同じグループになった方のうち介護業界の方が2人いらっしゃったため、グループ全体の興味軸もそちらに重きが置かれがちであったのですが、私自身には普段まったく接点がない部分でのお話で新鮮な刺激を受けることができました。
- ケアサービス会社の方の視点が私には全くなかったことだったので非常に有益な機会となった。やはり日々シニアの方々と直接向き合っておられる立場の方はリアルな課題に直面されているんだと改めて痛感した。
- グループトークについてはもう少し時間が欲しいと思いましたが、グループの皆さんの考えを聞くことが出来たのは良かったと思います。
- ほかの方の意見が聞けたため。
- 視点の切り替えができたため
- いつも感じておりますが、いろいろな自分の範疇をこえた理解と疑問を知る有用な機会であると思います。
- 参加者の関心事項がわかった。
- 他の参加者の課題意識がどんなところにフォーカスしているのかを知る良い機会となった。
- 取り組みの財源の質疑や健康寿命の目標値の質疑などグループでより実践的な質疑ができ参考になりました。
- 自分の専門外のこともきけて参考になりました。
- クループ内でも経営側から見た生産性向上の測定方法が議論になりました。定性的には理解できるが、各事業者内でほかの施策と比べて実施効果ありといえるような測定手法がないと、導入に向けた合理的説明がしにくい=単なるパフォーマンスに陥りやすいのでは という指摘があり、もっともと思いました。
- グループメンバーの疑問点や、各企業での取り組みについて聞くことができ、自身の考えが広がりました。
- 自分とは全く専門分野の異なる方々とディスカッションすることができ、非常に有用と感じた。
- 医療保険外の財源、健康寿命と平均寿命とのギャップが短縮している、テロメアの話など、講義の内容をより掘り下げることができた。
- 質疑はチームごとに違った視点で見ていた方がいたことがわかり、参考になりました。
- いつもながら、色々な立場の方が異なった視座から質問をするので気付きがある。
- 様々な考えや疑問を共有することができ、勉強になる。
- 業種の違う方たちからは、異なった観点での質問があり、新たな発見もあった。
- 意識の持ち方が随分違うこと、受け取り方も違うこと、が毎回よく分かります。
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タグ:健康寿命, 東北メディカル・メガバンク機構, 超高齢社会, 辻一郎
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