コロナ感染急増も「すでにかぜレベルに近い」 児玉栄一教授が解説

オミクロン派生型「BA・5」への置き換わり進む

SAカレッジの講師でもあり、災害科学国際研究所 災害感染症学分野 大学院医学系研究科、東北大学病院 内科・総合感染症科、感染対策委員長、児玉 栄一教授の記事が、7月4日夕刊フジに掲載されました。以下はその内容です。

新型コロナウイルスの感染者数が急増している。変異株オミクロン株の新たな派生型「BA・5」への置き換わりが進んでいるという。行動規制は緩和され、ようやく社会経済活動も活発化してきたが、また自粛生活に戻ってしまうのか。

7月3日の東京都の新規感染者数は3788人で、前週の日曜日より1800人増加した。

厚生労働省のデータによると、6月29日までの1週間に確認された全国の感染者数は前週比1・7倍だった。BA・5の占める割合は24%で、京都大の西浦博教授は「BA・5への置き換わりが主な理由だと考えられる」と指摘する。

「すでにかぜレベルに近い」児玉栄一教授

東北大学災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)は「ワクチンの効果低減や行動制限の緩和などさまざまな感染増要因が考えられるが、急激な波は起きないだろう。第6波があった2月時点のデータでは、高齢者にとってはインフルエンザの3~4倍の毒性だったが、今は同等かそれ以下かもしれない。少なくても若年者の感染者の症状を見る限り、すでにかぜレベルに近い」と解説する。

ワクチンの3回目接種率は1日公表時点で89・8%、高齢者の4回目は21・2%だ。2月には米ファイザーの重症化予防の飲み薬「パキロビッド」が特例承認された。

浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師は「BA・5の感染力は従来の派生型と大差なく、第7波をつくることはない。ワクチン接種や治療薬なども出そろい、『ウィズコロナ』の準備ができている。マスクもこうした技術が出る前の代替策に過ぎず、この夏は感染予防よりも熱中症対策に集中すべきだろう。感染が急増したとしても規制には反対だ」と強調する。

今後、感染者が急増した場合、どんな対策が求められるのか。

前出の児玉氏は「全員自粛ではなく、高齢者と基礎疾患を持つ患者のみ、自粛や感染対策を逆に強化する時期に切り替わっているかもしれない。経済活動の担い手の50歳以下は、強毒型でも出てこない限り、行動緩和を継続してもいいと考える。検査もすべての人には必要なくなるのではないか」と指摘した。

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