片平キャンパスで市民参加型の共同研究を開始

発表のポイント

東北大学加齢医学研究所と株式会社カーブスジャパンは、サーキット トレーニングがスマート・エイジングの4条件(運動・栄養・社会性・ 認知)に及ぼす影響を包括的に検証する共同研究(以下「本共同研究」 という。)を開始します。本共同研究の特徴は以下の2点です。

  1. 従来研究対象だった「認知的健康」に加えて、新たに「身体的健康」「社会的健康」「精神的健康」に及ぼす影響を検証します。
  2. 従来研究対象だった「女性」に加えて、新たに「男性」も研究対象とします。

中高年男女が継続しやすい健康増進手法を開発し、一人ひとりの生活習慣の改善および健康づくりを促進するとともに、社会保障費の抑制に寄与することで、持続可能な健康長寿社会の実現を目指します。

人生100年時代の社会課題解決を「産・学・民」で共創

サーキットトレーニングは、高齢者でも取り組みやすく、認知症予防や認知機能リハビリなどへの応用が期待されます。加齢医学研究所は、これまで(株)カーブスジャパンとの共同研究において、4週間のサーキットトレーニングが、高齢者の実行機能、エピソード記憶、処理速度など広範囲な認知機能を改善することを明らかにしました。

4週間という短期間でも広範囲な認知機能が改善することを見出した点、および高齢者を対象とした無作為比較対照試験である点から、従来にない画期的な研究成果として、米国 エイジング協会発行の論文 AGEに採択されました。

また、中高年期女性を対象に無作為比較対照試験を用いてサーキットトレーニングの即時的な効果の検証も行いました。その結果、1回30分のサーキットトレーニングを実施したグループは、何もしないで30分待機していたグループと比較して、認知力(抑制能力)とポジティブ気分(活力)が即時的に向上することを明らかにしました。この研究成果は、Frontiers in Aging Neuroscience 誌に掲載されました。

一方、サーキットトレーニングはこれまで女性を対象にしたものがほとんどでした。運動習慣を有する人は、男性(33.4%)の方が女性(25.1%)よりも多いにもかかわらず、男性は各種健康指標が低く、健康に対する意識が低いと言われています (令和元年「国民健康・栄養調査」)。

そこで本共同研究では、東北大学片平キャンパスに新たに開設したスマート・ エイジング等をテーマとしたテストベッドにて、女性に次いで男性も対象とし、RCT(無作為化比較試験)と長期フォローアップ計測を行い、サーキットトレーニングの実施が「身体的健康(高血圧・BMIなど生活習慣病のリスク)」「社会的健康(孤独感の度合いなど)」「精神的健康(抑うつの度合いなど)」「認知的健康(軽度認知障害(MCI)になるリスク)」に及ぼす影響を包括的に検証します。

これにより、男女間の特徴を明らかにしたうえで、人生100年時代に求められる中高年が継続しやすい健康増進手法を開発し、一人ひとりの生活習慣の改善および健康づくりを促進するとともに、社会保障費の抑制に寄与することで、持続可能な健康長寿社会の実現を目指します。

詳細(プレスリリース本文)

あわせて読みたい関連記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ