シニアの朝食に関する調査結果ダイジェスト
6月18日 ゆこゆこシニア調査レポート
SAC東京参加企業で、シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこから、宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」の50代以上のメールマガジン会員1,807人を対象にした「朝食」に関する調査の結果が発表されました。
レポートでは、朝食摂取率は年代があがるほど高くなり、主食は「パン派」が「ごはん派」より多く、特に女性と70代以上で人気という結果が報告されています。
また有識者の考察として、SAC東京講師の東北大学加齢医学研究所所長、川島隆太教授のコメントも掲載されています。
調査結果抜粋
【朝食を食べるかどうか】について聞いたところ、全体の95.8%が「朝食を食べる」と回答しました。年代があがるほど朝食を食べる人が多く、70代以上の摂取率は100%でした。
朝食を食べる人に、【朝食の主食】について聞いたところ、「ごはん派」(「毎日ごはん」「ごはんが多い」)は全体の41.1%、「パン派」(「毎日パン」「パンが多い」)は47.1%でした。特に女性は、「ごはん派」32.7%、「パン派」51.3%、とパン人気がより高い結果となりました。また、年代があがるほどパンの人気は多く、70代以上では「ごはん派」43.3%に対し、「パン派」49.8%でした。
朝食の摂取状況別に【日々の充実度】を聞いたところ、「充実している」(「とても充実している」「まあ充実している」の合計)と回答したのは、朝食を食べる人では86.7%、朝食を食べない人では74.6%で、朝食を食べる習慣のある人の方が日々の充実をより感じていることがわかりました。
主食、主菜、副菜のバランスのとれた朝食が理想的
パン派は血糖値上昇に配慮しひと工夫を
このような調査結果に対し、東北大学 加齢医学研究所所長、川島隆太教授は次のようなコメントをしています。
日本でよく食べられている白いパンは、血糖値が上がりやすい代表的な食品であり、そうした血糖値の上がりやすい食品は、シニア層には糖尿病のリスクを高め、子どもたちには身体と脳の発達を阻害することが科学的に証明されている。パン派の方は、血糖値の上がりにくい全粒粉のパンに切り替えることをお勧めする。ごはん派の方も、より血糖値の上がりにくい玄米や雑穀米などがお勧めである。
シニア層がいつまでも健やかで穏やかな生活を続けるためには、日々の生活の中で、運動、認知機能、コミュニケーションを意識するとともに、主食、主菜、副菜のバランスのとれた栄養を取り続けることが大切である。
理想の朝食としては、シニア層に限らず、主食は玄米のごはん、主菜、副菜としては、繊維質の多い野菜、身体の細胞レベルでブドウ糖代謝を補助する必須アミノ酸のリジンを多く含む豆類、同じくビタミンB1を多く含む豚肉などを組み合わせるのが良い。
ゆこゆこシニアレポート「朝食」に関する調査詳細は
ゆこゆこホームページのリリースをご覧ください。
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