SAカレッジ21年度 コースⅠ第5回月例会 参加者の声

中川 敦寛 特任教授デザイン思考による医療関連ビジネス創出

8月11日、SAカレッジ21年度コースⅠ 第5回月例会開催されました。講師は、東北大学病院臨床研究推進センターバイオデザイン部門長、東北大学病院長特別補佐(企業アライアンス テクノロジー)、脳神経外科/高度救命救急センター 中川敦寛(なかがわ あつひろ)特任教授。講義テーマは「デザイン思考による医療関連ビジネス創出」でした。

デザイン思考は人々のニーズを出発点とし、開発初期段階から技術、ビジネス成功の要件を含めた事業化の視点も検証しつつ、問題の解決とイノベーションを実現するアプローチです。

東北大学病院では2014年より46社、1400名の開発研究者を医療現場に受け入れ、デザイン思考を取り入れながら、解決すべき課題を探索してきました。

東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラムASUから得られた知見とデザイン思考を用いたイノベーション事例を紹介しながら、いかにして医療関連ビジネス創出につなげるかについてお話しいただきました。デザイン思考には汎用性があり、ビジネスを考える際にも重要なプロセスになりそうです。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 新規事業開発においてデザイン思考が有用というのは聞いたことがあり関心を持っていたので、医療関連ビジネスに特化した具体的な事例や事業検討進め方のポイントについての講義内容は参考になった。特に、特徴的なニーズの設定、議論する上でのファシリテーターの役割の重要性の点が印象に残った。
  • 弊社は低迷しているクローズドマーケットでビジネスをしており、企業としても衰退期にあり、もっとも強く“変革”が必要とされます。そんな中のこの講義は社内の重要ポストを担ってるメンバーに改めて課題の共通認識をする機会になると思うため、活用させていただきます。
  • デザイン思考について、名前は知っていましたが詳細は理解できていませんでした。内容についてよく理解することができたので、参考になりました。
    デザイン思考自体は多くの場で聞くことがあるが、医療を題材としたものは今まで聞く機会がなかったため、非常に興味深い内容だった。特に患者影響は他の分野では考えないため、プロセスが一段階複雑であると思った。
  • デザイン思考について知見が得られました。
  • スタンフォードのバイオデザインのお話、ASUのお話、非常に勉強になりました。また、デザインヘッド、を育成する必要があり、色々と質問が出ていましたが、何かで調べて自分たちで試してできることは限定的で、実際にデザイン思考を用いてバイデザインのようなことを実践してきた方に指導・協力していただくべきなのだ、ということを理解しました。
  • デザイン思考という考え方に疎かったが、講義を通じて大凡の内容が分かった。
  • コロナ禍で、過去から積み上げてきたデザイン思考の領域が脚光を浴びビジネスへの応用が加速し始めている事や、デザイン思考等の領域がある事を初めて知り新鮮さを覚えた為。
  • どのビジネスもそうですが、フレームワークにきちんと当てはめ、ニーズを相当数出した上で絞り込んでいく、という基本的なプロセスの重要性を認識できました。また、デザインヘッドをきちんと擁立し、全体のプロセスをデザインすることを早速実施していこうと思いました。
  • 私は直接医療ビジネスに関わることはないのですが、講義の内容は本質的には別の業界であっても通じる内容だと感じたため。
  • 2回受講させて頂き、感謝しています。1回目の時は、先生のスピード感についていけませんでしたが、今回、理解が深まり、納得と思う点が多かったです。心に刺さる言葉で気づきを与えて下さり、有難うございました。 ①「classical but interesting」 先生が言われましたように、よく考えてみると、人類で初めて出会うニーズは殆どないと思います。私はアメリカの大学院に留学して、NYに住みましたが、アメリカからの方が、日本に対して、広い視野で見れていたような気がします。日本では、特にコロナ禍では、行政やさまざまな組織の視野が狭くなり、動きが遅く、後手後手になっていることを感じます。地球レベルで情報収集し、スピード感を持って、持続可能な経営スタイルをデザイン思考で行きたいと思います。 ②「自社の会社のことを知る」 自社理解ができない経営者に、他者理解をして、自由な発想ができるとは思えないです。私共の法人でも、コロナ禍で、自分の存在価値や自分の組織の社会的存在価値について、考え直すことができたことは良かったと思います。 ③「気になるものをカテゴライズし直す」 カテゴライズすることで、新しい価値が発見できそうで、ワクワクしてきました。
    他にも、「more but less」、「analogyできる場を持っている」、「知的生産×フレームワークを作る」、「5分考えて答えが出なければゴミ」・・・たくさんの刺さるワードを教えて頂きましたので、VUCAの時代に「意味のあるイノベーション」を起こせるよう、頑張りたいと思います!
  • デザイン思考を採り入れた東北大学病院の取り組みについて、知ることができたから。
    今回の講義で”デザイン思考”という言葉を始めて聞きました。私は新規事業の部署に属しており、時代の背景からも消費者のニーズを捉えていること、スピーディーな開発がまさに求めらられております。ぜひ社内に取り入れたいと感じました。
  • デザイン思考は弊社としてもプロセスに取込み、適用を行っています。医療分野における取組みを把握できた点は役に立ちました。また、デザイン思考を取り入れた事業創出の例として参考になりました。デザイン思考を”取り入れる”だけでは不足で、「デザインヘッド」が重要である旨確かにそうだと思いました。
  • キーワードとして、VUCA時代、デザイン思考、スピード感、連携、など、業種を問わずすべての参加者の方々に刺さる内容だったのではないかと思います。
  • 事業の開発を進める為の大切な考え方や進め方をお話しして頂きまして、興味深くお伺い出来ました。又、考える事が大切なのではなく、考え方が大切な事を学びました。
  • デザイン思考やデザインヘッドの重要性を認識しました。
    1.講義内容について/講座で説明いただいた事例は、医療分野でしたがデザイン思考を実施するための3つの項目①ニーズ:1%の実現手段を見つけるために沢山の課題からPDCA
    を限られた時間内で回し最適の解を求める。プロセスに制限・制約があるなかでニーズを見つける。②プロセスはデザインする:特徴づけられたニーズを絞りこむため、沢山の候補から、バックアップも考慮し複数個に絞る。ニーズの見極めは、制限・制約を満たしたもの。成功者からアドバイスを得る機会を作り早期にデザインをプロトタイプ化する事が大事。③スピードとつながりが価値を持つ時代:膨大な情報量から価値を見つけなければいけない。そのためには、デザインヘッドの育成・配置が大事。
    これら3つの内容は、会社としての運営要素に共通する大事な要素であり、あらためて再認識する事ができました。
  • デザイン思考の有効性の高さが理解できた。

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