SAC東京6期コースⅢ第5回月例会 参加者の声
8月26日、SAC東京コースⅢ第5回月例会 参加者の声
8月26日、SAC東京6期 第5回月例会開催されました。
講師は、大学院工学研究科ロボティスク専攻 室山真徳 客員准教授。講義テーマは「第3次人工感覚器の時代を創る! “ふれる”をデジタル化して広がる 次世代ヘルスケアの提案」でした。
ロボットは感覚器を持つことで実用化の領域を広げてきました。視覚はカメラにより、聴覚はマイクにより、人工感覚器として実現されています。
そして、今、触覚センサーで実現する第3次人工感覚器の新たな時代が到来しています。人工皮膚感覚「触覚」の実現は、遅々として進まなかった介護やリハビリなどへのロボット活用にも大きなブレイクスルーをもたらします。
また、コロナ禍がもたらした非接触時代、いわゆるニューノーマルの世界では、触覚センサーの活用による”人が介在しない”高度な情報のやりとりが鍵を握ります。
自らベンチャー企業を立ち上げ、触覚センサー事業化に挑戦中の室山先生が、非接触時代のキーテクノロジーと目される人工皮膚感覚について、技術的側面、今後の社会のあり方、ビジネス展開の可能性をお話してくださいました。
事業化体験に基づく有益な情報や新たなヒントが得られたのではないでしょうか。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 未来を実現する研究で、幅広い活用が見込まれるお話でした。
- 触覚センサーの技術的な進捗と、応用可能性の範囲が非常に広いということが分かり大変勉強になりました。ロボットの稼働精度が高まるというのもあると思いますが、義手や義足にも搭載して、人が感じることが可能になる可能性があるというところにも大きな魅力を感じました。
- センサー技術とAIが連動する時代が近いと思ったから。
- 触覚センサの現状と将来性がきけて参考になりました。
- 将来、介護の現場のみならずヘルスケアの分野においても、触覚で自分の健康状態が可視化できる(しかも簡便に)先生の研究はとても興味深かった。この仕組みがあれば、オンラインでかかりつけ医に自身のヘルスケアデータが送信されることも容易であろう。その結果、安心に毎日を暮らすことができる。弊社はデベロッパーのため、直接医療に携われることはできないが、弊社がてがけた開発エリアで暮らす人々は他エリアより「健康」である、といえる日が来ることを、先生のお話を聞きながら思い描いていた。ありがとうございました。
- ビジネスの観点でこれからの応用と適用分野、注目している分野が分かりやすかったため
- 触覚センサーの発達がロボット分野にブレイクスルーを起こす可能性を大きく感じながら聴講させて頂きました。
- いわゆる介護ロボットに関して当社も導入を検討し調査している最中です。先生のお話により身体に触れる機器については触覚の技術向上が重要なポイントだとも理解出来ました。一日も早い商品化を願っております。
- 弊社整骨院・スポーツトレーナー事業をしているので、触覚センサーによる定量化は大変勉強になりました。
- 先端リハビリ領域においてBMI療法に特に注目しておりましたので、BMI療法+触覚センサ+外骨格デバイスの社会実装に向けた共同研究が行われているとの情報は大変参考になりました。
- 触覚を科学的に活用する研究、開発が進んでいること、近い将来非常に多方面で活用されそうな技術であることがよく理解できた。逆に対人間に対して使えるロボットを今後も多方面、他分野で拡大するためにはこの方面の技術が進んでいかない限り限界があると感じた。
- 技術そのものの理解は難しいですが、実物を提示しながら具体例を基に分かりやすくご説明下さり、用途のイメージが膨らみました。
- 視覚聴覚まではなんとく想像できていたもの、触覚をどう再現するのか想像もつかなかったので、とても興味深く拝聴いたしました。弊社が運営しております介護事業において、ロボットに置き換えられる部分とそれによって創出した人の時間を人でしかできないケアに充てようと様々なツールを試しておりますが、即導入することは難しいことが多く、個別に実証実験を行った上で導入判断をしています。触覚を備えているものが増えれば、人でしかできないケア時間の確保もかなり進むように感じましたし、遠い未来ではない気がしてきました。ありがとうございました。
- 現時点での感覚センサーの産業活用事例や展開にかかる課題を知ることができて参考になりました。特に、エッジヘビーというワードを初めて知り、クラウドでの情報処理が主流になる中で、末端での情報処理の重要性が高い点で、人の感覚器をデジタル化し即座にフィードバックするのはハードルが高いことであることを改めて認識しました。
- 遠隔からの触覚センサおよび、その他のデータを統合して送信するための開発の最新を知ることができました。触覚だけでなく様々な人の感覚データの取得とそれを活用したサービスの未来を感じることができました。ありがとうございました。
- ロボットアームで柔らかい食材を掴むのに使えそうだと思ったから。
- エンタメ分野に関わる当社としては、今後のプレイベーとエンターテインメントルームという方針に向けて可能性を感じるお話でした。VR・AR・MRまたアバターにおいて、視覚・聴覚で楽しめる所から、更に触覚が加わっていけば、幅広いエンタメ・コンテンツに進化していくと思います。
- 将来的には介護・生活支援ロボットの能力アップに貢献することになると思われるが、エンタメやスポーツなどでの展開についても可能性を感じたから。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 理解があいまいな部分が明確になりました。
- 途中途中で考えをまとめることができるので、非常に有用だと思います。
- やはり途中で解説されたほうがその後のグループミーティングがしやすいから。
- 室山准教授とは違った切り口での補足や質問、まとめをいただけて理解が深まりました。
- 村田先生のアイスブレイクは、講義の整理ができるため、毎回とても有用です。これからもよろしくお願いします。
- 一旦、頭が休まったため
- 認識し逃している言葉の定義を確認して下さるのでいつも大変助かっております。
- 要点をまとめていただいているので、理解度が深まった。
- 前半はMEMS・LSIの集積化触覚センサチップなど専門的なコア技術の説明で理解が追いついていませんでしたので、アイスブレイクの質問をいただくことで理解が深まりました。ありがとうございました。
- 技術系で耳慣れない言葉をいくつか整理いただいた
- セクションごと、適切なタイミングでポイントや不明点を確認することができた点が良かったです。
- 毎回思いますが、アイスブレイクでクリアになることで、グループトークで質問しやすくなるのでとても参考なります。
- エッジヘビー、キラーアプリなどの聞きなれない単語の解釈を解説頂き参考になりました。
- 適宜アイスブレイクを入れていただくことで、理解を深めることができました。専門的な用語に関しても疎い部分があったため、体験有用でありました。ありがとうございます。
- センサの価格まで聞き出してもらえたので。
- 講義の強弱付け、講義の整理として有用。今回は自身の知識不足によりモヤモヤしてしまったところをアイスブレイクで整理してもらい次の章を聞きやすくしてくれた
- いつもではございますが、村田先生がポイントを区切ってご質問して頂くので、そこで自身の振返りと理解に繋がっております。
- 即復習ができる、理解が及ばなかった部分の補足がある
- あの時間で村田先生の質問と自分の?のすり合わせ、整理などを行うのでちょうど良いタイミング。専門用語的な言葉の意味は聞きづらい面もあり、当たり前のように使われているであろう「エッジ」の説明などは、意外とありがたかったです。
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 介護に関連した事業をされている方の現場の話をお伺いすることができた。
- 今回から少し時間も長くなり、それぞれの事業内容等を聞くこともできましたので、大変良かったです。
- 関心のレベル、領域が異なるから。
- 自分とは違った視点での疑問点が聞けて参考になりました。
- 異業種の方の意見は、毎回とても刺激を受けます。
ただし、オンラインでのグループトークのため、対面で行っていたトークより、距離感を若干感じる。今月行われるフォローアップミーティングが楽しみである。 - 他の方の交流と何を考えていたかが聞けたため
- 他産業の方の視点はいつも参考になります。
- 異業種の方々とお話ししていると、いろいろな視点や考えがありグループトークはいつも楽しみにしています。
- 現在の触覚と視覚の組み合わせの状況など、現在の技術と実装の動向に焦点を充てた質問が多く、先生の回答もとても分かりやすい説明でした。
- 生命保険会社の商品開発で支払事由を設定するにあたり疾病の確定診断がトリガーとなるケースが多いですが、遠隔診断にこのような触感センサが用いられる場合に触感のみで診断されるのか、それともその他エビデンスが必要となるかなど、他社の方が気にされている視点が分かり大変有用でした。
- グループ内に技術系の方が少なかったこともあり、専門的な話というよりはどう活かせそうか、現在どこまでできているのか?といったビジネスで利用する側の話に集約できた。
- 各質問に対し、現技術でできる点、できない点を明確にしつつ可能性も含めて分かりやすくご回答下さり、理解が広がりました。
- 共感と気づきを得られるので、とても参考になります。また、他社さんの近況もお聞きすることができ、刺激になります。
- グループディスカッションに関しては時間の余裕があったため、ゆったり相手の意見を聞くことができました。
- 触った時の脳内のパルスがどうなっているか分かっており、力が強いとパルスが密になるとか、熱いとか寒いとか単純化した信号を送るという発想は面白いと思った。触覚を提示する手段はあまり進展していない様で、まだビジネスチャンスがありそうだと思った。
グループトークは、自身の質問を一回グループに投げかけることで整理がつく。質問自体が解決につながることもあった。グループ別質疑は、自身が参加したグループでは思いつかなかったような質問が出てきて有用と感じた。まぁまぁの理由としては、その場での回答なので求めるている答えまでたどり着いてない質問もあった気がしたので。ある程度の想定質問とかがあって最後に各グループから1問とかのが今回の講義ではすっきりしたかも - 単純に質問を何するか?だけでなく、他のコミュニケーションも有ったりと、時間も伸びた分良かったと思う。
- メンバーの方々には積極的に参加いただきました
- 質問は色々な人の切り口が明確になり、一つの事案を色々な角度から切ること、着眼点を増やしていくことに役立つ。また、皆さん真面目に受講していらっしゃるため、的確な質問が多く、感心することも少なくない。
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