SAC東京6期コースⅢ第4回月例会 参加者の声
7月22日、SAC東京コースⅢ第4回月例会 参加者の声
7月22日、SAC東京6期 第4回月例会開催されました。
講師は、農学研究科生物産業創成科学専攻 白川 仁 教授。講義テーマは「微量栄養素による健康寿命の延伸」でした。
微量栄養素のビタミンは、厚労省の「日本人の食事摂取基準」では、1日あたり数μgから100 mgの摂取基準が示されています。三大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)の摂取量100g以上/日と比べると、ごく僅かな量で生理機能を発揮し、摂取不足によって欠乏症が起こります。
最初に発見されたのはビタミンB1で、約110年前に抗脚気(かっけ)因子として米糠から分離、精製されました。以後、現在までに水溶性ビタミン9種、脂溶性ビタミン4種が発見され、その生理機能が明らかにされてきました。
本月例会では、13種のビタミンのうち、ビオチンとビタミンKを取り上げ、最新の研究成果を知見を得ることができました。性ホルモンの合成や分泌に関わること、高血圧症、糖尿病、認知症の発症を遅らせる効果などを解説、これらのビタミンが健康寿命の延伸に寄与できることをお話していただきました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 小さいころから親に「コレは○○にいいから食べなさい」「あれは△△にいいから食べなさい」と言われるたびに、「美味しいから食べてって言ってよ」と反発していたのを思い出しました。日本人全体に言えることなのかもしれませんが、毎日食べているのに、食べることについての意識が低いんだなぁということを改めて感じました。そして、テレビなどで取り上げられた食品が翌日スーパーの棚から消える。医療費全体を引き下げていくには、食に対するリテラシを高めることが大切かもしれない、と思いました。
- 日頃なじみのないビオチンやビタミンKの効果について学ぶことができ、参考になりました。
- 大変勉強となる講義を有難うございました。ビタミンKとテストステロンの関係は特に興味深く拝聴させて頂きました。私は介護事業所も経営しておりますので、認知症との関係には特に興味を持ちながら拝聴させて頂きました。有難うございました。
- 妻が妊娠中で葉酸のことが気になっていたので、興味深い内容だったから。ビタミンKは胎盤透過率が低くて、赤ちゃんの出血症予防対策にケイツーシロップというものがあることを知れたから。
- 栄養素の効能、将来の可能性について知ることができた。
- 実際高齢者の様々な栄養の欠乏症を見てきており、消化・吸収・代謝まで考えてビタミン・ミネラルの補給は大切だと感じているため。
- ビタミン自体は身近なものに感じていたものの、実はとても奥が深く、自分が思っている以上に必要な栄養素だと認識できたとともに、不足することへの具体例も明確でとても参考になりました。
- 健康寿命を1年延ばすことができると年間3000億円の医療費を削減できること、ビオチンがまだブルーオーシャンであり、これから様々なビジネスの可能性があること等新たな知見が得られました
- 初めての参加でありましたが、資料も細かく用意していただいているおかげで、研究している内容が理解できました。
- ビタミンなどの微小栄養素が健康にどのような影響を与えており、その上下限がどのように設定されているのかを理解することができました。またビタミンによる生活習慣病への展開など今後の健康ビジネスにおける希望が持てる情報を得ることができました。ありがとうございます。
- 推定平均必要量・推奨量・目安量と摂取基準の指標が複数あることや、まだはっきりしていない部分の多いビタミンもあることなどがきけて参考になりました。
- 正直受講前はそれほど講義後のイメージができなかったが、グループトークを通じて異なる視点からの意見をいただき、自分自身の視野が広がった。
- ビオチン・ビタミンKが生活習慣病の発症と相関関係があるとのことで、生活習慣病の一次予防としては糖質・塩分・脂質など特定栄養素の摂取制限を目的とした食習慣の改善が必要との認識でしたが、これと同等レベルでビタミン全般やビオチンなど代謝を向上させる特定栄養素の摂取も重要であるとのご説明があり、大変勉強になりました。
- 弊社が構想し進めようとしている事業において、健康寿命の延伸について勉強させて頂きました。
- 先生自身が研究されていることの新規性や先進性をもっとお話いただきたかった。
テーマが栄養素と健康という、に全員に当てはまる内容あるため、非常に興味深く、楽しく参加することができた。内容についても、各トピックをある程度深く説明されており、実際に研究されている先生からでないと聞けない(インターネット等のメディアでは得られない)内容であったり、今後の課題感なども聞くことができた。 - 人生100年時代と言われるこれからの日本の社会において健康寿命をいかに伸ばすことができるかは幸せな人生を送るうえで非常に重要な事であると感じ、もし健康寿命が現在と変わらず寿命だけが延びって言った場合は人生の最後にかなりつらい時間になるのではないかと思う。経済的な面でみても長く働くことができるように健康でいる時間を長くしなければいけないと感じ、今からでも将来に向けて自身の健康について考えていかなければならないと感じた。ビタミンの身体への働きについて何となく理解していたつもりだったが、種類や身体へ及ぼす効果については知らなかった。ビタミンCはよく聞く栄養素のため摂取した方が良いという認識があったが、その他についてもバランスよく摂取する事をこころがけるべきだと感じた。しかし、これらすべてを意識し、食事を摂ることはかなり気が重い作業であるとも思う。今回紹介された、ビオチン、ビタミンKが病気やその他障害にどれだけ直結しているのかが気になった。また、普段の生活で自分がどれだけビタミン類を摂取できているのか計算してみようと思った。現在、弊社では社員の健康維持・増進をテーマに事業開発に取り組み始めました。今回の講義で紹介いただいた微量栄養素のサプリメントやビタミンを意識した食事の開発などで社員をより健康にすることができるように感じた。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 先生の話の補足として機能していて理解を深めることができた。
- ごく基本的な質問からしてくださってありがとうございました。次回以降もどうぞよろしくお願いします。
- 違った切り口を村田先生からご提供いただき、参考になりました。
- 「スライドp37のグラフの変化が一般的な研究と比べ緩やかでは」とのご質問をされ、それについて「緩やかではあるが、副作用が少ない」との見解を教授よりお聞きする事が出来ました。グラフの多面的な見方と考え方も学ぶ事が出来感謝しております。
- 金属アレルギーがビオチン欠乏で起こりやすいという話を聞けたから
- ビオチンの血圧を下げる効果について薬剤との比較についてご質問があり、効果だけなら薬剤のほうが大きいということが理解できた。どちらかというとビタミンの摂取は治療というよりあくまでも予防的に生活習慣で気を付けるべきことなのだと思った。
- 知りたい情報を村田先生が引き出してくださり、うなづきながら拝聴しておりました。
毎回感じることですが、アイスブレイクすることで整理しながら次に進めるので、とてもありがたいです。 - 内容が専門的なので中間での確認は有用と思う。
- 自分では気づかない点や、講義内容をより深く知るためにはとてもよい時間かと思いました。
- 要点を押さえた質問を適宜していただくことで、理解を深めることができました。ありがとうございます。
- 白川教授とは違った切り口での補足や質問、まとめをいただけて理解が深まりました。
- 化学系?のお話でしたので、文系の私には有用でした。
- 集中力的にも、このアイスブレイクにより、リカバリーさせて頂ける。また、村田先生が掘り下げて頂けるので、理解を深めることができる。
- 講義内容を総括した上に質問で深堀りされるので理解が深まります。
アイスブレイクまでの内容を再度復習することができ、講義の内容に対する理解が一層深まる。また、参加者から質問しにくいような、本音を引き出すようなやり取りがあり、内容的にも興味深い。
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 初めて参加したためふわっとした気持ちで参加してしまったが、他の方々の考え方や現状に合わせた質問内容がとても参考になった。
- 多様なメンバーが集まっているので、興味を持つポイントが異なることを知り、刺激になりました。
- 他業界の方の広い見識はいつも大変参考になります。
- 納豆炒飯にしてもビタミンK2は失われないことが分かったから。
- 各ビタミンの必要摂取量の目安について不足、過剰による体への影響は年齢、体重などによっても実際に体調の不調に表れるのは個人差があることが分かった。またナットウキナーゼが熱に弱いという事実はなさそうなことが分かったが、こうしたうわさ話的なことは、よくあるものなのでどんな情報もエビデンスがあるのか?など慎重に見極める必要があると改めて感じました。
- 最初マイクトラブルでうまくディスカッションが出来なかったが、色々な考え方や疑問があることが知れて有意義でした。集合研修ですとワンウェイになりがちですが、全体研修に加えてグループ別の細部の疑問まで幅広く勉強が出来ました。
- 自分と同じ角度の疑問だけではなく、別の切り口での疑問をお聞きすることができて、とても有意義でした。
- 自分とは違う観点からの質問と回答を聞くことができ、大変勉強になりました。
- 同じ部分を気になっていることや、自分では気づかない点を上げられる人がいることで、理解の共有や新たな発見があり面白かったです。
- 様々な業界の方の着眼点を得ることができました。
- 自分とは違った視点での疑問点が聞けて参考になりました。
- 正直受講前はそれほど講義後のイメージができなかったが、グループトークを通じて異なる視点からの意見をいただき、自分自身の視野が広がった。
- 今回グループリーダ-でしたので、グループの方々が聞きたい内容に加えて自分が聞きたい内容を質問に対する回答が貰えましたので有用でした。
- 今回は議論として盛り上がることはなく、どちらかといえば、淡々と質問を上げるだけに留まった。
- いかに新しいビジネスに繋げていこうかという質疑やグループトークにならなかった。参加者個人の方の現状の問題解決となる質問だと当事者以外は有益でないのかも知れない。
- 皆さんがどのような視点で講座を聞いているのか参考になる。
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