SAC東京6期コースⅡ第3回月例会 参加者の声
6月10日、SAC東京コースⅡ第3回月例会 参加者の声
6月10日、SAC東京6期 第3回月例会開催されました。
講師は、加齢医学研究所 災害科学国際研究所 兼務 スマート・エイジング学際重点研究センター認知脳機能研究部門長 杉浦元亮 教授。講義テーマは「人間の心と行動の不思議:その裏側を脳機能イメージングでひも解く」でした。
人の心や行動は謎だらけです。しかし、最近の脳機能イメージング研究で、その裏側にある脳の仕組みがかなり見えてきました。例えば、
- 人に話しかけることはなぜ難しいのでしょう?
- 人はどうやって正解のない問題に答えるのでしょう?
- どうして私は英語が上手にならないのでしょう?
こうした問いへの答えと共に、人を幸せにする新しいサービス・商品のアイデアが脳の仕組みの中に見つかるかもしれません。
脳と人間行動理解に基づく新発想を製品・サービスの開発に活かしたい方に必聴の講義となりました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 英語の勉強に関する事例にて、リアル>バーチャルで差が生じることがあることを知り、あらためて身近なところでかかわりのある研究であると感じられた。社員研修での活用や顧客対応での活用などの参考になるのではないかと思った。
- 脳科学の視点から人の性格・行動パターンを読み解くという新たな知見を得ることができました。また、脳内スキーマに関する議論は非常に興味深く、自身の仕事におけるお客様との信頼関係構築に活かしていきたい点も多くありました。特に行動出力と環境反応が対となって脳に記録されていくという点から、私達は一方的に商品やサービスを提供するだけではなく、お客様と双方向でコミュニケーションを取りながら、お客様にとって欠かせない商品・サービスというポジションに立たなければいけないと改めて感じることができました。
- 一般に出ている所謂脳科学について今まで関心がなかったが、脳内スキーマは日常生活や仕事に活かすことができそうな考え方だと思ったからです。特に職業選択の2大要因(収入・面白さ)は脳内で別の価値だとする点が興味深かったです。私は有料老人ホーム運営会社に勤務しているおり、課題の一つとして慢性的な人出不足があるのですが、一般に収入が低い介護職について「面白い」やそれ以外の価値をアピールできれば課題解決のヒントになるのではないか、と考えました。
- 行動分野により脳の活動するスキーマが異なることを、具体的な事例を挙げていただきながら知ることができた点。
- 同じ脳機能マッピングでも第1回の川島先生のNIRSの話とは異なり違う角度からビジネス活用性が広がる講義でした。
- これまでの講義を受けていて、心の動きはそんなに単純ではないから実際どうなんだろう、と思っていた事に応えてくれる講義でした。脳の動きが、対人行動と社会的意思決定で変わってくる、というのは非常に興味深かったです。今後研究が進むことで色々な事がわかってくるのがとても楽しみだと思いました。
- 脳内スキーマという人間特有の心の動きや行動が起こるときに発生している一種の効率化された自己に関わる脳内システムについて理解が深まった。
- 人間の心と行動の不思議を脳機能でひも解く鍵は脳内スキーマにあることを学ぶことができました。
- 脳の仕組み、脳科学の考え方を分かりやすく、身近な例を踏まえて説明いただき、興味をもって話を伺うことができました。
- 脳内の活動部位と行動との関係を差分解析やパラメトリック解析を通じて分析されている研究があることに驚いた。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 自分の中の論点整理や思い付きのヒントを与えていただき、さらに参加意欲を高めることができた。
- 講義の内容を端的かつ分かりやすく整理していただけたおかげで、講義内容の理解を深めることができました。
- 特に講義の最初のパートが普段馴染みのない学問的な内容でしたが、アイスブレイクでかみ砕いて質問をして頂いたことで理解が進みました。また、アイスブレイクの質疑応答から重要な点について振り返り復習する機会が得られるので、単に講義が進むより講義内容が定着したのではないかと思います。
- こちらがもう少し/もう一度説明をお聞きしたい、深い部分のご説明に対し、再度詳細説明をいただくなど受講者の反応を意識いただいた討議を実施いただけた点。
- 自分が興味がある質問と異なることが多かった。
- 社会的価値の部分で面白さを認知的、収入を感情的と定義づけたのは私も違和感があったので先生が質問してくださったことでクリアになりました。(今回の定義づけということでは理解したものの、とはいえ、収入を重視するほうがより認知的ではないかと思ったのですが)
- 要所要所での基本的事項の確認やより具体的な質問は講義の理解の助けになった。
- 質問頂く観点が理解促進に役立った(自身では思い浮かばない質問だが聞くことにより理解が補完された)
- 村田先生が気がつかないポイントについて、指摘されて、理解が深まること。
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 疑問に思わなかった箇所や理解が不足していた部分を再認識できた。
- 職種の異なる方が疑問に思った点については自分では気づくことができなかった視点も多く、大変勉強になりました。
- グループトーク・グループ別質疑ともに、他メンバーの方から自分に無い視点の質問を聞くことができるので参考になります。私は今回が初めての参加で、しかも初対面の人とオンラインでトークするということが初めてで慣れない部分がありましたが、回を重ねれば解消されるのではないかと思いました。もし機会があれば、皆さんがなぜこの講座に参加しているかを聞いてみたいと思いました。
- 同じような領域の質問ではあるが、自身では思いつかない領域での活用などを見据えた質問事項などがあげられ、考え方を広めるいい機会となった点。
- 脳内スキーマが先天的か、後天的かというところは全く思いつかない質問でした。後天的と知ったことで、この領域は色々ビジネスにも使えるだろうなと思いました。
- オンラインであるが故、ファシリテーターを中心に質問の背景深堀等は難易度が高かったと思うが、各自が適切に発言できるように配慮頂いた。
- グループリーダの方が、グループの質疑を的確にまとめてくださったため。
- 他業界の方の問題意識・課題を理解できたこと。
あわせて読みたい関連記事
- SAカレッジ22年度 コースⅡ 第6回月例会質疑セッション 参加者の声
- SAカレッジ21年度 コースⅡ第4回月例会 参加者の声
- SAC東京4期コースⅡ第7回月例会 参加者の声
- SAカレッジ22年度 コースⅡ 第1回月例会質疑セッション 参加者の声
- SAC東京3期コースⅡ第11回月例会 参加者の声