SAC東京4期コースⅠ第10回月例会 参加者の声
3月20日SAC東京コースⅠ第10回月例会 参加者の声
3月20日、SAC東京4期 第10回月例会開催されました。講師は、心理学(感情・ストレス・化粧・災害)専門の阿部恒之教授。講義テーマは「美しさと加齢」でした。
講義では、「生と死に対する人の向き合い方」が歴史とともに変化してきたこと。しかしいつの時代においても誕生・成長・老い・死という過程を経ることは共通しており、その中で最も長いのが、老いの過程であるということ。しぼむ、衰える、美しさから遠ざかるという否定的な側面ばかりにとらわれる減点法のではなく、加点法の美意識もあり得るというお話の中から、老いの積極的な側面を紹介いただきました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 美しさを大まかに若さという軸でとらえいたが、それだけではなく健康的という軸もあり、世代や人によってその比重が変わることがわかりよかったです。
- いつもの学術的な内容とはやや異なり、とてもイメージしやすく受講できました。
- 時分の美とまことの美が、なぜ今日的に日本で浸透していないか、歴史的背景から回答くださり、大変勉強になりました。
- 加齢の実態について,いろいろな研究者のデータを用いて説明していただけたので,たいへん参考になった.今回初めて参加して,阿部先生自身のご研究についても,お聞きしたくなった.
- 弊社では60歳代、70歳代の方向けの商品企画も30歳代メンバーが中心となって企画・開発する体制です。ご多分にもれず、彼らの企画した商品コンセプトは対象者には理解・共感を得られにくい状況があります。企画担当者は「それなりに」消費者理解を試みてはいますが、今回の講義を受けて、【年齢なりの】美、健康、品格、価値観があるという基本を強く認識することができ、いままでのアプローチの甘さが改めて自覚できました。より深く・近く向き合うことを始めます。ありがとうございました
- これまで、美しさと言われると、若い人をイメージし、加齢と聞くと、マイナスなイメージを想像していましたが、年を重ねるたことによる賢さや美しさがあり、客観的な肌などの評価も年代ごとに変化し、割合はどの年代も変わらない、ことは新しい視点でした。話を聞くと思い当るところがあると感じました。
- 老いとは必ずしも消極的な側面ばかりではなく、すばらしいことであることを気づき、スマートエイジングの原点を改めて理解できたこと。
- 年齢による物事の捉え方の違いや高齢の方特有の感じ取り方など、BtoCの事業を行っている当社としては、顧客心理を探る上で非常に有意義な知見だったため。
- 事例等も交えていただき、わかりやすい講義であったため。
- 時分の美とまことの美が、なぜ今日的に日本で浸透していないか、歴史的背景から回答くださり、大変勉強になりました。
- お化粧を材料に、高齢者の心の動きを具体事例でもって説得力ある講義を展開頂き、大変勉強になりました。
- アンチエイジングとスマートエイジングに対して棲み分けられずにいたところがスッキリとしました。
- 老い=(見かけ、身体、脳)について、改めて考えることができ、最後の授業としてとてもよかったと思います。スマートエイジングについて、自分の中での「わかったつもり」が露呈しました。髪の毛を染めるのはアンチエイジングではなく、気持ちが前向きにポジティブに行動するために必要であれば、スマートエイジングである。要は考え方や捉え方が重要なのだと。老いに折り合いをつけることで幸福度がアップするなど、もっと議論したいことがたくさんありました。
- 美意識の視点を減点法から加点法にかえるだけで、年を取ることへの抵抗感や嫌悪感が薄れました。また「老いというギフト」という言葉はとても素敵な言葉だと感じました。
- 仕事や、社会の役に立つことで、公的自意識を深められることが理解出来たため。
- 美と加齢、美とは若さと認識している部分があったが、その認識を改める必要があると気づきがありました。アンチエイジングというどこか不自然に感じていた部分に対して、スマートエイジングという考え方が浸透することにより、美意識と加齢のギャップに悩める人たちの精神的な安定をもたらすことができそう。またそのようなサービスや製品の可能性を感じることができた。
- 世論の美に対する意識改革が必要だと感じたので
- 加齢と美がどのようにつながるのか、講義前はその解を期待して講義に臨んだ。その解とは「スマートエイジング」につきる。講義で触れらていた「育児語の快―不快実験」は高齢の父がよく言っている話であったため納得感があった。望まないことであっても、老賢人である高齢者は若い人の頑張りに対しストレートにものを言わず、遠慮がある。あきらめとは違うシニアの思慮深さを講義を通じてあらためて感じた。また、ここでいう「美」の定義とは何か。あらためて自分なりの「美」を追求してみたいと思う。本講義はスマートエイジングカレッジの締めくくりとして最適であった。
- 今回は欠席いたしましたが、1年間を通して、高齢者の特性、健康長寿の秘訣、高齢者をターゲットとした事業展開のポイントなどを学術的な観点から学ぶことができ、会社としても個人的にも大変参考になりました。
- 加齢による心身の衰えは万人が避けられないことですが、その受け入れ方のヒントが得られたと思います。これまでに聞いた講義の中で、最もスマートエイジングを考えさせられました。自分の業務の中には、見た目を含めた印象に関するものがありますので、それについてもインスピレーションが得られました。
- 加齢による筋力や感覚の低下があるのは分かっていましたが、具体的な数字で理解できた。アンチエイジングについての議論が、我が班では盛り上がっていました。修了後、阿部先生や村田先生への質問で腑に落ちましが、私も含めて誤解している方が非常に多かったです。アンチエイジングとは、「老化に逆行すること」という認識があり、「若作り」「整形手術」などはアンチエイジングの範疇に入ると思っていました。でもそれらが、自らを健やかにする努力であり、アンチではない、と分かりました。
また村田先生に「勉強不足だ!」としかられると思いますが(笑) - 加齢に対するイメージが、賢老人となるか老醜となるかの境目が気になりました。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 講義内容を整理する意味で有用でした。
- 理解が不十分であったところを質問いただき、理解が深まりました。
- 毎回同様、自身とは異なる視点を学ぶことが出来るため。
- コミュニケーションギャップの発生要因について、認知機能からみた補足があり、他の講義と関連性を持った理解ができました。
- 初めての人にとっても,質問の内容からこれまでどんな討議がされてきたかがわかるので参考になった.
- 「感覚的共感性のにぶり」というご指摘。マスマーケティングでアプローチする際に、重要な視点をいただけたと感じています。ありがとうございました
- 休憩中に同じ班の人と交流する時間が得られたため。
不十分な理解が深まった。ポイントがつかめた。 - 講師への脳科学的な観点での投げかけや総括を加えていただけたので、これまでの講義とつながる要素も感じ取ることができ、有用だった。
- 疑問点をわかりやすく解説いただけたため。
- コミュニケーションギャップの発生要因について、認知機能からみた補足があり、他の講義と関連性を持った理解ができました。
- 突っ込んだ理解には毎回大変有用で助かっています。
- 講義のポイントと確認事項が整理でき大変参考になりました。
- いつもどおり、村田先生のおまとめでよりわかりやすく、理解が深まりました。
- 理解が追いつかない点をフォローしていただき、毎回大変助かっています。
- シニアにおいてオノマトペ表現が不得意になる事例が、これまでにおそわった、認知機能の低下による言語能力の低下という話と繋がったため。
- 美というおぼろげに感じているものを、アイスブレイクにより段階を経て理解することができた。
- 村田先生からオノマトペに関する深堀り確認があり、文章だと理解はできていても擬音に対する感情評価が衰えることが再認識できた。シニアとの会話を擬音を意識してみたい。
- 難しい講義もありましたので、村田先生の的確なご質問や解説で、理解がすすんだ場面が多々ございました。
- 自分と視点の異なる質問のされ方が参考になりました。
村田先生のアイスブレークにより、質問しようとした内容について明確な答えを得られました。 - 行動と認知の違いが、適切な老化か否かを分けることがよく分かりました。ありがとうございました。
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 性別による美しさと加齢への意識、行動の違いについて、グループで色々な意見がでて大変有益でした。
- 他社の方と交流できたこと、自分が思いつかない論点を気づくことができたことなどがよかったです。
- 今回は最後の講義にも関わらず、2名が初めての方でした。村田先生のアイスブレイク同様、複数の視点を学ぶことが出来たので。
- 「美しさ×加齢」をビジネス化した事例等について、ディスカッションできた。
- 異業種の方の目の付け所が違うことがよくわかった。
- 所属する会社により、疑問に思う視点が違い、それがまた興味深かったため。
- 自分にない気づきが得られた。
- 参加メンバーの業界が異なり、自身の業界視点では得られない示唆や着眼点をシェアいただけたので、有用だった。
- 他業種の視点が勉強になったため。
- 「美しさ×加齢」をビジネス化した事例等について、ディスカッションできた。
- 質問を契機に、講師の新しい知見が披露されて、大変有用です。私的自意識と公的自意識の違いや、年代別のロールモデル、「死ぬまで美しくいたいとの気持ちを認めてあげる」ことの大切さなど。
- 考えていなかった方向からの意見をいただけた。ビジネス側からの考え方に基づいた質疑が参考になった。
- 講義内容の補完となりました。
- 様様な視点があり、いつも有意義でした。
- 他業種の方や、皆様のいろいろな角度からの視点がわかり参考になります。
- 年齢に応じた美しさを目指そうという点で意見の一致をみることが出来たので。
- 男性と女性の美に対する意識の違いが非常に興味深かったです。また、さまざまな業界の観点も交えた質問を聞くことで、視野が広がるのを感じました。
- 他人はどう感じるかを認識することができたので
- グループトークは3名で行った。外国では自分らしさを重んじ、日本人は他者からの期待や視線が「美」を意識する評価の一つとの話があり、納得のあるグループトークができた。
- 時間的制約から、内容はやや浅いものになった部分もありますが、自身や自身のグループにはなかった発想のご質問も多く、大変ためになりました。
- 自分は研究職であるせいか、どうしてもデータの解釈ばかりを考えてしまう傾向があり、質問も資料の中から探してしまいます。他の参加者の方は資料や講義内容に固執せず、社会問題やご自分のビジネスのための発想で質問を出されており、刺激を受けました。
- 他の班が、我々の班では気づかなかったけれど、不明確だった部分について質問してくれたので、理解が深まった。
- 老化をスマートエイジングへ転換する行動変容の動機に論点が集まりました。また、年齢相応の美しさとはなんなのか、とても奥深い話となりました。
タグ:アンチエイジング, スマート・エイジング, 美, 老い, 阿部恒之
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