SAC東京4期コースⅠ 第4回月例会 参加者の声

8月23日、SAC東京コースⅠ第4回月例会 参加者の声

8月23日、SAC東京4期 第4回月例会開催されました。

講師は、近著「生涯健康脳」「賢い子に育てる究極のコツ」が発売即10万部超の大ヒットとなり、気鋭の脳科学者として注目を浴びる加齢医学研究所の瀧靖之教授。講義テーマは「生涯健康脳の維持」でした。

今回の講義では、最新の脳科学の知見を元に、どのような生活習慣が脳の健やかな発達に貢献するか、どのような生活習慣が健康な脳や認知力の維持に影響を与え、認知症のリスクを抑えていくかを話されました。

更に、これらの知見に基づく、生涯健康脳に関する種々のサービス、商品事業化の展望についても話があり、認知症予防の可能性が高まってきている中で、スマート・エイジング学際重点研究センターの設立の意義と生涯健康脳サイクルの確立への協力を求めて講義を終了しました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 認知症予防に必要なことは基本的な生活習慣の向上が第一であることが理解できました。
  • 脳の加齢対策について、エビデンスがある視点よりお話頂いた点は、今後ビジネス検討において大変参考になりました。脳の画像診断での認知症の早期診断は大変興味深く感じました。
  • 脳の発達、脳の健康維持についてわかりやすく教えていただきました。ビジネスへの応用はもちろん、自分自身が今後の生活で取り組むべきこと、そして子育てのヒントに富む講義でした。
  • 脳の加齢を抑制する3要素、脳の萎縮を促進する3要素を理解することが出来たため。また、脳の可塑性に勇気づけられたため。
  • 脳の発達と老化には同じような機序が働いている。年齢にかかわらず、エビデンスレベルの高い働きかけを行うことによって、改善まではいかなくても、予防や進行遅延はできるという希望を新たに持つことができた。またそれをビジネスとして構築できるという可能性を見いだせた。
  • 脳の発達において、どの時期にどんな働きかけをするのが効果的か、エビデンスレベルを踏まえ、何が脳の加齢を抑えるか、を理解することができました。特に「運動の習慣化」が脳の加齢を抑えるということ、運動を楽しみながら継続することが重要ということを知ることができ、個人的に大きな収穫でした。
  • 客観的な視点での加齢による脳の成長と退化をレントゲン写真等で具体的な説明をいただき説得力がありました。
  • 1、自分でやれる「認知症予防」対策が分かった。
    ①1日30分の有酸素運動②趣味・好奇心で熱中体験③コミュニケーションさらに④食事⑤睡眠⑥脳のトレーニング
    2、脳科学から見た幼児教育→特に脳に脳を育てる考え方
    3、脳の可塑性→前頭前野には可塑性が高い。努力は報われる。
    4、「脳」にスポットを当てた幼児教育→孫が11月に生まれますので、娘に先生の書籍を読ませます。
  • ・瀧先生のご講義によって「英国では認知症患者が減少している」という事実を初めて知ることが出来ました。(ライフサイエンス領域で仕事をしているのにお恥ずかしい限りです..)
    ・生活習慣としては「運動」「減塩」「禁煙」。病態としては「糖尿病」「高血圧」「高血糖」「肥満」がキーワード。まさに生活習慣の集大成と理解でき、これまで遥か彼方だった「認知症予防」を現実感を持って描くことができました。・「ストレスホルモンレベルを下げて暮らすこと(Happy people live longer.)」は新しい切り口で刺激的でした。この周辺で新しい商品が出来ないか検討します。
  • 脳のMRI画像のエビデンスに裏付けられた生涯健康脳の実践のお話であり、わかりやすく大変興味深かったため。
  • 様々なサービスを開発していく上で、「エビデンス」の確かさが肝になると痛感しました。また、認知症予防の3大要因(運動・知的好奇心・コミュニケーション)のお話は、弊社のサービス開発の参考になった。
  • ・生涯健康脳を維持するために必要な要件について、脳科学の側面からエビデンスベースでデータをもとに明確に答えていただいた。→ 小児時期(脳の発達時期)において必要な要件:知的好奇心、睡眠時間、運動・楽器演奏、朝食、褒める
    → 加齢期における認知症予防に必要な要件:運動、趣味・好奇心、コミュニケーション、食事、睡眠、認知トレーニング ※小児期についたディスアドバンテージも加齢期の頑張りによって、挽回できることを伺って、安堵しました。頑張ります!
  • 脳の発達と加齢は表裏一体であり、発達の延長上に認知症があること。今までは、脳の老化にばかり目が向いていましたが、幼少期の発達の過程を知ることで、そこに認知症への対策(脳を衰えさせない)のヒントが隠されていると感じました。
  • 脳の発達段階において、学習のベストタイミングあるという点では、現代の子供たちの生活習慣、教育環境は必ずしも適しているとは言えないようである。知的好奇心についてバーチャルからリアルへ結びつけるという点は興味深く、また、親が楽しむ姿を見せることが大事という点では、親の意識が重要であると感じた。知的好奇心は恐らく幼少期の体験にも因ると思われるので、脳の加齢の抑止力となる知的好奇心を育てることは将来的な認知症抑制にも関連付けられると思う。
  • 「主観的幸福度」という言葉がわたしの人生に加わりました。感覚的に、「何事にも感謝して…」と親から教わってきたことについて、学術的な言葉がに耳から入り、それをを覚え、わたしの身体の中に入り込んだ気分です。「日々のささいなことに幸せを感じる」そうなって行きたいと思います。
  • いくつになっても脳の可塑性は消えないという切り口から、幼児教育と高齢者の認知症対策に共通点の話など、スマートエイジングの本質的な部分を理解できたように感じたため。
  • 業務(介護食など高齢者対象)でも,私生活(子育て)でも活かせる有用な情報を得ることができた。
  • 子どもから高齢者まで縦断で脳の構造と生活習慣を検証している研究スタイルは、エビデンスベースで大変興味深いです。逆にここまでわかっているのであれば、もっとサービス化や商品化を積極的にしていく必要があると感じます。ただわかっているけれど実行できない継続エンジンなどの研究も同時に必要と思いました。子供の脳の発達を促すのが知的好奇心であり、また認知症のリスクを下げるのが知的好奇心であり、子供の脳の発達と高齢者の脳の維持は、同じ要因であることは、とても興味深いです。運動も睡眠、栄養、コミュニケーション、認知トレーニング、すべての世代の人にとって大事なことだと言えると思います。
  • 私は看護師であり、今まで病院で働いていたこともあり、医療現場からの視点として、例えば症状やその病態生理、看護にどう生かせるかという面でしか、認知症を考えたことがなかった。今回の講義を通して、さまざまな違った視点から認知症について考えるきっかけがつかめた。
  • 健康脳の維持について、シニアという領域で区切らず、生涯にわたる活動という範囲で捉えることが、視野や考え方の広がりにつながった。結果、自身のビジネスにおいてもアウトプットのアプローチ方法に幅の広がりを感じ、有意義だったため。
  • ・認知症抑制に対するエビデンスの高い対策が学べたこと。・脳には可塑性があることが分かったこと
  • 普段、アクティブシニア向けの事業を展開しているので、どうしてもシニア対象に物事を見てしまいがち。そんな中でシニアだけではなく子供の脳の成長も学ぶことができ、とても興味をそそられながら受講出来ました。
  • シニア向けの新サービスを企画段階でしたので、脳とりわけ認知症に関わる分野のお話は非常に為になりました。
  • 生き生きとした生活を送るために身体の健康だけでなく、脳の健康も重要であることを理解することができた。また、脳の健康への影響が大きい要因「運動、好奇心、コミュニケーション」を知ることができた。この要因に働きかけられるビジネスの可能性を感じることができたことは非常に有意義であったと思います。
  • 脳機能維持に効果がある基本的な要素をご教授頂いた。要素ごとに食品で可能なことがいくつかイメージできた。子育から介護、また自己それぞれの現状で、脳の発達や維持に役立てることを具体的にイメージできたので、自身の生活の中でトライアルしていきたい。
  • 脳のあり方を幼少期から考えて行く。よく考えれば当然のことのようだが、今までその視点を持つに至らなかった。先生ご出演の「フットブレイン」もタイムリーに放送され、授業の復習にもなり理解が進んだ。「運動」「食事」「睡眠」はシニアライフでは皆重要だと言う。本授業では、さらに、「幸せだと感じる心」が長寿であることにつながることを学んだ。 授業後、自分の脳がどのように萎縮しているのか、灰白質している堆積はどうなのか、とても気になっている。授業後、生涯健康脳でいるためにも、脳ドックを受けるクリニックを探しているところだ。
  • 脳には可塑性があるとの話が非常に興味深かったです。子育て真っ最中なので、子供の熱中体験に繋がる働きかけが出来るよう、頑張らなければ!と思いました。貴重なご講義を、ありがとうございました。
  • 脳の発達には後部から前部へといった段階があり、その段階に応じた刺激(教育等)を与えることが有効であることや、脳の健康維持には①運動②知的好奇心③コミュニケーションが大切で、これらを複合的に行うことが大切であること、睡眠については本人の意識よりも実際の睡眠時間が大切であること(脳の老廃物排出に物理的に時間が必要だからだと推測できる)等を学び大変勉強になりました。また、脳内のアミロイドβの蓄積度合いを把握することにより認知症の発症を10年以上前から予見できることは特に興味深く、これがより簡単にできれば、私ども民間の保険会社が取り扱う保険料率への反映も可能だと感じました。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • 脳神経の可塑性により一定年齢に達しても脳の能力を向上できたり、認知症に回復の可能性があることを改めて整理いただけたこと。
  • 脳の発達と認知症の予防は表裏一体であることが理解できました。
  • 得られた情報が多かっただけに、それをきれいに整理して再提示していただけた
  • 自身が気づかなかったポイントを質問いただき、資料(分析/数値)の目的を理解することができた。
  • いつもながらに、切り口が鋭いです。なるほど、その点について切り込むのかと。質問を聞いていると、大変勉強になります。
  • 村田先生の鋭い切り口のご質問、いつも楽しみに学ばせていただいています。
    報酬系(褒めること)の大切さを改めて認識させていただきました。過程や努力を褒めることはなかなか難しいと感じている毎日なので。
  • 脳が完成する時期や、脳の成長後の大人への作用など、関心の高い内容について深堀いただけたため。
  • 自分とは異なる視点での質問、コメントがあるので、自分が持った疑問について改めて考え直す時間となるので有用だった。
  • まさにアイスブレイクであり、議論を整理してくださった。
  • 脳の発達の進み具合について教えていただきましたが、歳をとっても、時間はかかるものの、後天的努力により「逆転」は可能である。ということが分かりました。
  • 自分では気づかなかった視点から質疑応答があり、講義内容をさらに生かした話が聞けて良かった。
  • 思い込みで分かっていたことが勘違いであり、改めて正しい知識として認識できたから
  • 講義を聴いている中で、自分では気づけない視点での質問が、毎回学びとなっている。
  • 瀧先生の講義の中で、自分が分かった気になっていた部分を、もう一度村田先生が拾って深堀していただくことにより、理解を深めることができ非常に有効だったと思います。
  • 幸福度の尺度については客観的ではなく”主観”であることが重要とのことであった。村田先生の着眼点でのアイスブレイクは、授業を受けているだけでは気づかないポイントの気づきがあり、毎回とても有用である。
  • 一次予防への行動変容を喚起するための手法として、ポジティブメッセージ(褒めることや良い結果を暗示させる)が有効で、ユーザーエクスペリエンスに共通するとのお話が非常に興味深かったです。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • お互いの仕事の内容や、本日の講義内容がどのようにその仕事に関連づけられるのかといった意見交換ができたことが、自分の仕事に於ける講義内容の活用を考える上で参考になりました。
  • 業種や年代などによって視点が違うため、参考になった
  • 同じテーブルの皆さんから、自分の仕事に参考になる情報を得ることが出来たため。・高齢になった親達がペットボトルのキャップを開けるのが億劫になり、紙パック入りの飲料を選びがちになる・スプーンで分量を量るよりも、1杯分がパウチに入っている粉末飲料を選びがちになる 等
  • 自分にない観点の意見や、各社の専門性からくる質問を伺えた
  • 各業種の方がどのような観点で講義を聴いていらっしゃったかわかり、興味深かったため。
  • 当初5名だったメンバーが、1名途中退席され4名でのグループトークとなってしまい、幅広い意見交換ができなかった。ただし反面、人数が少ないので深い議論はできたと思う。
  • 何れも時間が短すぎて、もっと深掘りしたい内容や、質問の本質・真意、またその質問に対する回答について咀嚼する時間が足りないと感じます。(短時間で考えをまとめたり、発言を簡潔にするトレーニングも有効だと思ってはおりますが。)
  • 他者の疑問点を知るということが、自らの疑問に気づきを与えてくれるという稀な体験をさせていただいた。
  • 自分では気が付かなかった非常に重要な質問が多く出されたと思う。学習のベストタイミングはあるが、脳の可塑性に因って遅すぎることはない、脳の可塑性によって挽回も可能であるという話は興味深く、後で現在の脳卒中のリハビリにも応用されていることを知り納得がいくものであった。
  • 加齢による運動能力の低下、独居化、などを如何にしてカバーするかが課題かと感じた。そういう意味では、テーマ別分科会として成立した社会的孤立防止アプリもその一つのアプローチかと思う。
  • 多業種多人数が集まることで、多くの視点から質問があり、多くの気づきを得ることがでできるため。
  • 各企業の視点からの話し合いは、とても刺激になった。同じ講義内容を聞いていても、自分には無い視点での考えが豊富で、話し合いを進めることでさらに講義内容について興味関心が湧いた。
  • 今回は伺いたい質問が各グループで似ていたように感じ、個人的に伺いたかった内容も各グループからの質疑応答により理解を得られたため。
  • 今回は特にコープ東北の北村さんが様々な意見を発信してくれたり、アイスブレイクをとってくれたりと、活発なやり取りの先頭に立ってくれました。自分もより積極的に頑張ります。
  • 学術的な観点だけでなく、ビジネス面で活用することを考えてご質問をされているケースもありましたので有用でした。
  • さまざまな業界の方の、さまざまな観点からの疑問や意見は自分になかった観点の気づきにつながり、まだまだ視野が狭いことを再認識するいい機会となった。また、それぞれの業界の方が自分のビジネスにどう生かすのかを模索されていることも、ビジネス観点において良い刺激となった。
  • 毎回同じ回答となるが、異業種の皆さんとの質疑は同じ講義を受けても感じる角度が違うため、とても勉強になる、睡眠の質や脳画像の基準、動脈硬化のコントロールなど、瀧先生の授業の理解が進んだ。
  • メンバーに介護付き老人ホームの方と、歩行アシスト機器設計の方がいらっしゃり、認知症の方のリハビリに関するリアルなお話が伺えました。

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