SAC東京3期コースⅡ第11回月例会 参加者の声

2月22日開催 SAC東京コースⅡ第11回月例会 参加者の声

2月22日、SAC東京3期 第11回月例会が開催されました。講師は、社会脳科学研究のパイオニアで「自己」脳研究の第一人者である加齢医学研究所 杉浦元亮教授。講義テーマは、「脳機能イメージングによる人間理解:その新発想を製品・サービスの開発に活かす」でした。

脳機能イメージングは、巧妙に設計した認知課題中の脳活動を計測することにより、様々な人間の認知や行動を司る脳内情報処理過程を明らかにする手法です。この手法を使って、例えば「自己とは何か」といった人間の本質に迫ることができます。今回は脳機能イメージングからの知見を、製品・サービス開発に活かす手法について学びました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 業務として高齢者施設に携わる中で、加齢人間科学の箇所が非常に興味を惹かれました。人間にとっての自分の死について脳の反応具合など、初めて知ることが出来ました。また、教授からの質問の返答のなかで、人間(高齢者)は何かに執着、没頭している事があれば、死への認識もまた違うことなどの説明をうけ、高齢者への生活支援の方法も考えされる内容でした。ありがとうございました。
  • 脳のイメージングに関する内容を普段聞く機会がないので、とても勉強になった。特に加齢人間脳科学の「人間にとっての死」を考えた時に、脳の身体意識に関わる部分が低下するのが興味深かった。脳にとって、死というのは無意識に恐いものと感じているのだと思った。
  • 自己、自分、という感覚と脳の関係が理解できた。
  • 網羅的にかつ素人にも分かりやすい内容であった。
  • 脳機能イメージングでどのような研究が行われているのかのほんの一部分だと思いますが、実験例に触れることができたのがよかったです。fMRIのしくみや特徴もおおざっぱに理解できて助かりました。杉浦教授の人間理解につなげよう、社会の役に立てようと精力的に研究されている様子も伝わってきました。
  • 産学連携を示唆する内容だったので、活用法が具体的にイメージできた。
  • 脳から見た「自己」では、身体、対人、社会の各自己を意識した際に活性化する脳の部位は各々異なっていることを解説いただきました。計測技術の進展とも相まって人間の心と脳の関係を評価できる可能性を学び、その活用方法が幅広いことを学びました。
  • 教授の発想が豊かで、脳のイメージングや人間脳科学の社会応用のお話しなどは、興味深かった。アイディアの発想法等も面白かったです。
  • 高齢者を含む人間の意識や行動分析するためのツールになると感じた。高齢期の住まい方について、また今後の郊外居住についてなど、新たな仮説を提示するためのヒントとなる軸をいただき、アンケート分析で、エビデンスをとれるようなスキームを考えたい。
  • 脳機能イメージングについて、わかりやすく説明していただいた。この研究分野は、いろいろなことに応用できそうな気がした。
  • 普段勉強することのない、脳について、導入部分ではあったかと思うが色々と勉強できたため。脳の部分の反応によって今後ビジネスでもいろいろ応用できるのではないかと思って聞いていました。
  • 人間脳科学の社会応用として、人間らしい生き方、老い方、社会のあり方など、介護領域における価値の多様性に向けた新しいサービス創出の可能性を強く感じた。
  • 脳を理解することによって、新しい価値軸の開拓につながる気がしたため。

村田特任教授によるアイスブレイクが有用だった理由は?

  • 全体の内容で気になっていた部分を教授に聞いてくださり、より教授の内容を把握することが出来ました。
  • 専門と異なる内容だと理解するのに時間がかかることもあるが、アイスブレイクによって復習できる。
  • 自分と違う角度の質問があると、新しい気づきがある。
  • 杉浦教授の研究概要について端的に解説いただき、その後の杉浦教授のお話がわかりやすかったです。
  • 参加者の方に介護系の職の方が多かったのでその視点での質問をされていたのがよかった。
  • 講義内容をビジネスに活用する視点で補足説明をいただき参考になりました。心を脳科学で評価できる場合の価値や、逆に脳科学で心を促進できる場合の価値などの気づきをいただきました。
  • 理解を深めることに有益です。
  • 脳活動イメージングの測定方法が確認でき、8つの「災害を生きる力」の因子は「災害」に特異的なものではないことが明らかになったため。
  • 共通の疑問点を最初に解消していただくことで、グループトークでより深い議論ができた。
  • ある程度村田先生の話を挟むことで、講義内容について自分の中で整理ができたため。
  • 人間にとって自分の死を考察する際、死の瞬間あるいは経時的な変化によって所見が違ってくるのではないかという論理を学べた。介護領域の看取りサービス創造について示唆いただいた。
  • 質問するにはちょっと難易度が高くてうまく言葉にできないことを村田教授が的確に聞いてくださったため。また、杉浦教授のバックグラウンドを第三者から聞かせていただくことで、業界でのレピュテーションが把握でき、全体像が見えてくるため。

グループトーク、グループ別質疑が有用だった理由は?

  • リーダーの方が、グループの方の意見質問を上手に聞き取って、まとめた上でシンプルに教授に質問してくださり、大変有効的なグループトークでした。
  • 異なる業界の人の疑問を知ることが出来る。講義内容に関連する知識を教えてもらうこともできる。
  • 参加されている人の、職業や立場で、同じ話に対する課題意識が大きく異なることが判り、幅広い見識になる。
  • グループ内での興味の方向性を知り、参考になった。
  • 同じグループの方がこれまでに取り組まれた事例やご存じのことなども教えていただだき、有益でした。
  • 職種はバラバラでしたがトークの対象が脳と自己を中心にまとまりのあるトークができました。各自の質問にメンバーの共感や意見が活発に出され親交ができました。
  • 色彩の心理学的な側面からの捉え方と、脳科学的な捉え方が異なるとのことは、興味深かった。
  • 「新しい価値軸」の開拓のところがマーケティングに応用できそうだ、という感覚を持った。
  • いつもと同じですが、他の方の意見を聞きながら自分の考えを整理できた。
  • 講師が的確に正面から質問に答えてくれたことが、わかりやすかった。
  • 自分が聞きたかった内容が聞けたため。
  • プラセボ効果によって脳活動が強く影響を受けるという検討を、他業界それぞれの立場において検討することが出来た。
  • 会社によって特に必要とされる分野が少しずつずれていて、気づきにつながったため。

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