SAC東京2期コースⅠ第3回月例会 参加者の声
6月21日開催 SAC東京コースⅠ第3回月例会 参加者の声
6月21日、SAC東京2期 第3回月例会が開催されました。講師は東北大学経済学研究科 吉田浩教授 。テーマは「2045年~人口高齢化と人工知能社会を考える-日本の直面する2つの「ジンコウ」問題-」
30年後の2045年頃、日本は歴史上、高齢者の人口数が過去最大になり、またムーアの法則により人工知能が人間の能力を追い越すといわれています。
そのとき、日本の社会と経済に何が起こるのかを従来の理工学・計算機技術の見地よりも人文社会経済学の観点から考え、超高齢社会で人工知能を活用する条件について講義が行われました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 2045年問題は最近話題であるものの、実際実感ないままに、漠然とした理解だけがあったが、今回吉田先生の講演で、いままで、漠然としていた点、とくに極高齢社会との兼ね合い、未来社会におけるAIの必要性について認識を新たにできました。
- 人工知能について、技術的なことだけではなく、多角的な視点で議論が今後も必要であることを認知できました。
- 介護業界全体の流れでもありますが、ロボットの導入は避けては通れません。今回吉田先生の講義の中から、より我々『人間』が、どのように『使う』かがカギであり、目的と手段を見間違えないようにしていかなければならない、と更に、襟を正し、背筋がピンと伸びる講義でした。
- 人工知能社会を考えるうえでのベースとなる知識と考え方を知ることができました。
- 倫理的な部分、宗教的な部分も踏まえ、より深くナレッジを得たいと今後について感じました。
- 人口動態から見て避けようのない日本の将来についての警鐘を、そしてその打開策を解り易く、講義頂いた。
- AIに関する課題は多く、異なる視点からの見方や考察も必要であると感じた。
- AIを不要に恐れる必要は無いなと思ったことと経済学的人口減の対応が急務であることが理解できたから。
- 事務屋にもわかりやすい説明で人工知能社会の課題が理解できた。
- 人口と人工という二つの問題をリンクさせて考える点が興味深かったです。
- 人工知能に対する恐怖心や未知のものに対する興味をなぜそう感じるかという点が明らかになり、問題を客観的に見ることができるようになりました。
- これからの人工知能と社会の関わりについて考えるきっかけとして、参考になったと思います。
- AIといった自分には知見のない分野でのお話で、とても新鮮で勉強になった。
- 少子化対策として、保育園の整備や男性社員の育休制度推進等の話は聞いており、それでは高齢化率の改善は見込めないと感じていたが、AIを使うという発想はそこまでイメージできていなかった。
- 普段はシニア層をどうしても「消費者」としてのみ捉えることが多いが、講義およびグループワークで、AIの方向付けに影響力を持つ「社会資本」としてのシニア層に意識が拡がったので。
- 特にAIをどう活かすかの方向付けを考える際に、吉田先生が「倫理」と「経済」の2軸を提示された点が興味深く、その世論形成や判断・決断に対してシニア層(日本の/他の先進国の/発展途上国の・・・)がいかに貢献できるか、またそのための環境づくりが必要だろうと思った次第です。
- AIの発展とベーシックインカムに触れられていたのも、大変旬な内容だと感じました。
- 2045年での高齢化とAI社会について包括的に知ることができました。
- これまで個別に高齢化問題やAI社会についての散在する情報は見知っていましたが、2045年にフォーカスして高齢化とAIを結び付けると課題がよく見えてくることが分かりました。
- 学術的な情報も数多く紹介いただき参考になりました。
- 極・高齢社会の鍵となる人工知能と人間の労働について理解が深まった。
- いま話題のAI(人工知能)をシニアビジネスの観点からさまざまな事例を入れての講義でたいへん参考になりました。
- 人文学の視点でのAIの課題・問題点が整理された。
- 今までほとんど考えていなかった人口の高齢化に対処するAIの能力・期待に関し、考える端緒になりました。(帰りにAIに関する図書に目を通してきました。)
個別質疑が有用だった理由は?
- 皆さん、個々の考えの中で、講義を聴講しているため、小さな疑問も解決しながら進めていけるのは、個人としても有り難いです。
- 老化・人口減少→AIロボットによる単純作業の効率化→高度技能職の比率アップ→ストレス社会の進展 という構図が理解できた。
- AIが学習する過程において、シニアが持つ無形の経験をどう伝達させるかという課題がある、というお話は非常に示唆に富んだものであると感じました。
- 今回の講義の範囲が広い中、ポイントをついて質問いただいた点
- 自分とは異なる視点の質問から気づきが得られた。
- 個別質疑で、まず、個人の全体に関する質問と先生の解答から、インスピレーションを得て、その後のグループトークへの移行がしやすくなるから有意義だと思いました。
- 一定の知見がある方、分野の異なる方の着眼点を知るための有用な機会であると思います。
- AIにより、コンピューター自体が感情を持つことが可能か?という論議だったが、人間によりプログラムがされた範囲内での人間をモニターしていかにも感情を持っているように学習させることができるとのこと。コンピュータープログラミングのミス等で暴走するのではと危惧していたので
- AIの進化について先生と受講者とで数回応答があり、AIの進化に様々な可能性があることを感じました。AIが感情を持つか否か、講義を参考にして調べていきたいと思います。
- 人工知能と人間の役割分担、これだけは人間が担うべき、残すべきかを再考できた。
- 所属する企業や立場により、異なる考え方や捉え方があることをあらためて実感することができました。物事を多面的に見て・考えていきたいと思いました。
- さまざまな考えをお持ちの方がいるな、と。自分は思いつかなかったような視点が参考になった。
グループトーク、グループ別質疑が有用だった理由は?
- 個々にとらえている角度が違うところ、また同じところなど、自分自身の考えと比較する時間がとれることは、更に理解を深める機会となりますので、有意義と感じます。
- 人工知能と介護との関係についてのグループトークと質疑を行うことにより、自分が今後考えるきっかけとなったことは有用でした。
- 「AIの行き着く先はプログラム(=人間)次第である」というお話や、日常生活においてAIの活用が進みそうな分野として「他者とのコミュニケーションを取りまとめる」「生活活動のセンサリング」が考えられる、というお話が興味深く印象に残りました。
- AIはあくまでも人間の活動をアシストするツールである、という大原則に立ってそのアプリケーションを考える必要があると感じさせられました。
- 人工知能についての他企業の考え方が伺えましたが、かなり人工知能を好意的に受け取られていることが多いことが分かった。ただ、まだまだ新規領域であることから、必要性はありそうだとのレベル感であり、具体的なビジネスへの展開などは先という感じで、深い議論にはいかない感じを受けました。逆にその部分にはビジネスチャンスがあると思いました。
- 介護に代表される領域に、AI・ロボットが支援の力を発揮でき、共存は出来るとの見通しについての議論は有意義だった。
- AIによる知能やロボットによる労働が、個々の人間の代替となる脅威がある一方で、高齢期に衰える知能や体力をサポートする方向に利用すると、人口減少の衝撃をある程度和らげられるのではないかとの意見が出た。
- 自己の疑問点を解決できたのみならず、グループメンバーの疑問を共有することで新たな視点から物事を考えることができた。
- グループトークは各企業様々な視点からの切り口が大変興味深く、また、以外に共通した考えも出てきて、やはり、AI対人間という視点については、普遍的な気持ちがあるのだなと思いました。
- グループトークの中での気づきとしては、介護ロボットの有用性の話から、介護関係の企業の方の現場のお話は大変有益で、どのようなAIの開発が期待されているのか、それに対する現場の反応などを聞くことができました。老人が意外にもロボットに興味津々で、面白がっている状況ということ、また、夜の見守りに、AIの活用の期待度の高いこと、車いすへの応用など、大変示唆に富むものでした。
- 短い時間ではあるが、同じ講義を受けて、他の方がどのような疑問や理解をされているのかを知る機会であり、自分では気づかない発見がある。
- SACは異業種の方の視点と意見を聞くことができるよい機会と聞いていた通り、グループトークは皆様の興味深いご意見を理解するまで受け答えしながら知ることができました。
- 産業分野における人工知能の進化だけでなく、日常生活の身近な場面での将来イメージを再考できた。
- AIが発達するとよい面、悪い面がある。とくにAIに置き換わられることで、鬱が増える時代というのは非常に考えさせられるテーマだと感じた。
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