大豆ペプチド摂取による脳機能保護効果の作用機序を解明
6月24日 不二製油株式会社 トピックス
SAC東京参加企業である不二製油株式会社は、日本食品化学学会 第21回総会・学術大会において、信州大学 片山茂准教授らとの共同研究「大豆ペプチドの神経保護効果とその作用機序解明」を発表し、若手優秀発表賞(口頭発表部門 発表者:片山准教授)を受賞しました。
不二製油株式会社トピックスより抜粋
このたび受賞を受けた研究発表は、老化に伴う認知機能の低下抑制において大豆ペプチドの効果が確認された研究(日本農芸化学学会2014年大会 トピックス賞受賞)に続き、その作用機序の一端を明らかにしたという内容です。大豆ペプチドによりBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が脳の中でさかんに分泌されることで、脳の神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成を促し認知機能の低下を抑制するものと考えられました。なお、このBDNFは、うつ病やアルツハイマー病患者の脳で減少していることが確認されています。
国内の認知症患者数は、厚生労働省の発表によると462万人(65歳以上の7人に1人)にのぼり、今後も増加が見込まれ、2030年には830万人になると推計されています 。健康上問題がなく日常生活を送ることができる状態を示す健康寿命の延伸に、大豆ペプチドの貢献が期待されます。
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