SAC東京6期コースⅡ第12回月例会 参加者の声

3月10日、SAC東京コースⅡ第12回月例会 参加者の声

3月10日、SAC東京6期 第12回月例会開催されました。講師は大学院文学研究科心理学研究室 坂井 信之(さかい のぶゆき)教授。講義テーマは「消費者はどのようにしておいしさを感じているのか?」でした。

「おいしい食品」というコンセプトで商品を開発しても、消費者はそのように受け取ってくれるとは限らないという経験はありませんか?

商品の設計意図と異なる受け取り方をされて予想以上に売れてしまった(しかし、原因がわからない)という経験もあるかもしれません。今回は、これらの見込み違いについて、心理学や脳科学の観点から解説していただきました。

結論は「人は美味しさを舌で味わっているわけではない」「食品自体においしさが含まれているのではない」ということになります。消費者は商品の何に注目して購入を決定するのか。また、どのようにしてその商品を使って評価するのか。さらに、その商品に対する印象をどのように形成し、次の商品購入の基礎情報とするのか、などについてもお話がありました。

これらの知識は、食品に限らず、日用品やサービスにも適用でき、宣伝広告やマーケティング戦略の計画立案にも適用できるでしょう。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 五感と欲求レベルとの関連が興味深く、各々の欲求に合わせたアプローチが、特にBtoCビジネスにおいて重要性だと感じました。
  • 脳が感じる味というものが様々な要因に依存しているということが理解できた。
  • 身近な”味”というものが、脳の働きなどに密接に結びついていることが非常によく理解できました。
  • 「美味しさ」という様々な因子により想起される感覚について、美味しいと感じる原理から、影響する因子まで、幅広く解説して頂き、参考になった。
  • おいしさは五感全体で感じているということを知れた。何に重き(ターゲット)を置くかで食品の作り方が変わってくるということが理解できた。コロナ禍においては五感だけでなく、周囲とのつながりも重要ということが理解できた。
  • 「おいしさ」は、味覚だけでは成り立っていない、という知見は非常に刺激的でした。なかでもスターバックスコーヒーの事例で紹介された「おしゃれ感」については、いかに「食べる」「味わう」という体験が、情報的な体験であるかを再認識しました。弊社が扱うツアーにおいても「食事」は、顧客満足度に大きく影響する要素です。芋煮会で食べたもののおいしさは、一週間後に変化する、という知見は「満足感はすり替えられる。いかに心地よい記憶へすり替えを起こせるか」という、非常に前向きな考え方を教えていただきました。弊社実務にも活かしていけそうです。ありがとうございました。
  • 思い込みによる既成概念を信じてはいけないことがよく分かりました。【おいしさ】に限らず、マーケティングに通じるものを学ぶことができました。ありがとうございました。
  • ヘルスケア分野での新規事業を考えるうえで、いかに減塩を達成するかは重要な問題であり、そのヒントが得られたから。またマーケティングの視点を深めることができたため。
  • 嗅覚の味覚への影響の大きさは想定外でした。また、舌地図が本当に根拠がないことがこのタイミングでわかったことはなかなか興味深かったです。
  • 嗅覚の試験や味覚と嗅覚の関連が聞けて良かったです。
  • 味覚に関して過去学んだことがなく、業務とのつながりが濃くなくとも大変参考になった。
  • 人間が味を認知するのは、舌の味覚だけでなく、嗅覚や視覚など多角的でかつ、脳が味を認識するのも知識・経験などに基づき複雑な機構で認知されていることに驚きを覚えたこと。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • セクション毎要点を確認頂き、講義に集中しやすかったです。
  • 間を置くことで自分も整理できる時間で助かります。
  • 講義の理解に役に立った
  • 自身でも講義中に気になった点を適宜質問していただき、講義理解を深めるのに非常に役立ちました。
  • 会話のテンポが変わるので、よいリフレッシュとなった。
  • 途中途中、自分の理解を確認することに有用でした
  • 自分自身も疑問に感じていた点を適切におさえて、坂井先生に聴いてくださり、受講がよりしやすくなりました。アイスブレークのおかげで、講義の内容をより適切に理解できていると感じています。
  • 説明をより深く理解することができた。
  • ワインとグラスの形など、理解が深まったため。
  • 他の講義もそうですが、村田先生が的確な質問をしてくださる為、より理解が深まりました。
  • おさらいのようで良かったです。
  • 毎度ながら、頭の整理に大きく役に立った。
  • 自分があまり認識していなかった事柄に質問していただいたことで新たな認識を持てたこと。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • 食品、飲料関連業務に従事している方々の実際の開発経験を踏まえた認識を知ることができ、視野が広がりました。
  • 全体質疑では自グループには出てこなかったような観点の質問が多く、参考になりました。
  • 質問したい事項は似たようなものが多かったものの、気になる点も多かったため数多くの質問機会でその確認ができたことは有用でした。
  • 講義した内容について質問を出そうとする事で自然と振り返りが出来、よかった。また、他の参加者からの質問を聞くことで自分と違う視点からの振り返りもできた。
  • 自身が気付かなかった点について、他の方が質問として挙げていただいたため
  • 落合さんの、複数の質問をまとめて1つの質問に仕上げるスキルがすばらしかったです。有意義なグループワークになりました。
  • 理解を深めることができた。
  • 自身では思いつかない質問とその回答が得られたため。
  • 業種が違う方々の質問は角度が違うので、そういうことを考えるのかと、いつも目から鱗です。普段のビジネスでもなかなか関わる事がない業種の方たちでもあるので、全てのお話が参考になります。
  • 他業界の方の経験・知識を知ることができて、視野が広げることができたこと。

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