SAC東京4期コースⅡ第9回月例会 参加者の声
2月22日SAC東京コースⅡ第9回月例会 参加者の声
2月22日、SAC東京4期 第9回月例会開催されました。講師は、加齢医学研究所脳科学部門老年医学分野、東北大学病院老年科科長の荒井 啓行教授。講義テーマは「アルツハイマー病の理解と克服に向けて」でした。
荒井先生は東北大学病院や他の病院で週3回もの忘れ外来での臨床を担当し、実際の認知症患者さんと向き合いながら研究に取り組む実践派の研究者です。
講義では認知症研究、特にアルツハイマー病研究の最新動向をお話しいただきました。荒井先生が世界で最初に取り組んだ脳脊髄液バイオマーカー開発の話。さらにアミロイドやタウの蓄積をPETで画像化する分子イメージング研究など、興味深い話が多くありました。
認知症対策への関心がかつてないほど高まっている今、大変タイムリーな内容の講義でした。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- アルツハイマー病に関する根本治療薬についての最新の状況、課題、等について理解が得られた。
- 増えていく認知症がアルツハイマーに起因するものであること、進行が「アミロイドベータ→タウたんぱく→神経細胞の崩壊」の順であること、その中でもタウたんぱくの蓄積による影響が大きいことが、新たな発見となりました。
- 認知症についての科学的な背景や症状等について知ることができたこと
- 認知症治療の最前線である新薬の開発状況が客観的に評価できた
- 症状の始まりが病気の始まりでなく、MCIの20年前からアミロイドは蓄積されており、病気が進行していること、治る認知症を見逃さないことの重要性、アルツハイマーは女性が多いのは女性ホルモンの影響があるのでは?など、様々な情報を得ることができた
- 認知症のメカニズムや治療薬の開発など、現在の流れが認識できました
- 認知症の要因として、加齢、遺伝、加えて生活習慣ということが分かり、今後、弊社での取組みにおいては「生活習慣」とどのように絡ませるか、ということが見えてきたため。
- 「診断」「予防」「治療」の有効策を考えなければならないが、認知症においては、どのフェーズも非常に難しいということを改めて理解できた。それに伴い、保険事業・介護事業において、どのようなサービスを提供していくかが課題であることを再認識できた。アミロイドβ、タウの関係が理解できた。
- 認知症のメカニズムや研究状況などに関心があったため。
- 認知症ならびにアルツハイマー病を取り巻く現状と展望が非常によくわかりました。
- ・国の施策がわかった。・アルツハイマー病発症のメカニズムがわかった。・治療に対する現状が理解できた。
- アルツハイマーの科学的背景をよく理解できた
- 認知症専門医でもあり、研究者でもある新井先生から、ADに対する、医療、薬学の現状がお聞きできた点が参考になりました。現在の薬の処方では認知機能の低下がなだらかにならない事、ADのメカニズムの解明が難しい事。「本当にまだ良くわからない」と何度かおっしゃっていた事が印象に残りました。医療的、薬学的な側面が強く、理解が難しい面もありましたが、特効薬の開発にはまだ時間が必要とも感じました。そうすると業務への活かし方は「予防」になりますが、生活習慣病の予防とほぼ同等になると、現存の生活習慣病予防との差別化が難しいとも感じました。
- アルツハイマー原因研究に関する最新動向を理解できたため。
- アルツハイマーや認知症について、国の政策から最新の研究内容なども含めて話が聞くこができたため。
- アルツハイマーの根本治療に関する最前線の情報を知れた。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 講義内容で不確かな点が整理され、確実な理解がえられるから。
- 民間企業ができる取り組みとして、アルツハイマー危険因子の30%を占める生活習慣予防である点が、クリアなメッセージとして理解できました。
- 理解が曖昧であったこと、理解するべきポイント等についてまとめて質問されていて自分の理解が深まりました。
- 研究の進歩が実感できたので
- 難しい内容でもポイントを整理していただける
- 分からなかった部分が解決できました
- 理解が深まった。
- 認知症発症に関する話については、非常に難しかったが、村田先生のアイスブレイクを通して、理解できる範囲が広がったため。
- 村田先生のご質問で理解が深まったため。重要な部分について、改めて深堀して説明を聞くことができたので、よかった。
- 曖昧に理解していた部分を整理していただき、より理解が深まり、勉強になりました。
- 認知症の予防においても、「社会性」「認知刺激」「運動」「栄養」が重要であり、そこにビジネスチャンスがある。
- 専門用語を、いつも分かり易く伝えて頂いており、
本当に有用です。 - 用語の整理や、わかっているようでわかっていなかった内容が確認でき、理解が深まったため。
- 荒井先生のご講義内容が専門的で難しかったので、ポイントの解説は役に立った。
パネルトークが有用だった理由は?
- 特に予防段階での治療薬の可能性についての質問と回答は有益だった。
- アルツハイマーに対する薬ができたとしても、すぐには安く提供できない点で、市場化までの壁を感じることができました。
- 介護事業の方であったり血圧計を販売されている方であったり、それぞれの業種に応じた認知症のとらえ方や問題意識を知ることができました。
- 各社の方が聞かれた質問により、講義の内容が更に噛み砕かれた内容になったため。
- パネリストと同じような関心事があり、代わりにご質問をいただけたため。
- 参加企業の皆さんの疑問や悩みが共有でき、参考になりました。
- 各社の問題意識の背景等が聞け、共感する部分もある。
- 異なる業種の方が思っている事、感じたことを聞けたのが参考になりました。
- 他社の関心事がわかったため。
- 質疑を通して、理解が深まった。
あわせて読みたい関連記事
- SAカレッジ21年度 コースⅡ 第11回月例会 参加者の声
- SAカレッジ22年度 コースⅡ 第4回月例会質疑セッション 参加者の声
- SAC東京5期コースⅡ第9回月例会 事務局レポート
- SAC東京4期コースⅡ第9回月例会 事務局レポート
- 大豆ペプチド摂取による脳機能保護効果の作用機序を解明