SAC東京4期コースⅡ第8回月例会 参加者の声
1月24日、SAC東京コースⅡ第8回月例会 参加者の声
1月24日、SAC東京4期 第8回月例会開催されました。講師は、東北メディカルメガバンク機構機構長 東北大学医学系研究科 教授(医化学分野)の山本雅之教授。講義テーマは「東北メディカル・メガバンク計画とゲノム医療」でした。
最近、ゲノム医療という言葉を新聞等で見かけない日がありません。
ゲノムとはDNAに含まれる遺伝情報全体を指します。ゲノム情報は体をつくるための設計図のようなものです。それらを網羅的に調べた結果をもとにして、より効率的・効果的に病気の診断と治療などを行うのがゲノム医療です。
山本先生は、わが国におけるゲノム医療のフロントランナーです。山本先生が率いる東北メディカル・メガバンク機構では、東北の被災地の医療支援に取り組みながら、日本人独自のゲノムコホートを構築し、それを基盤とした新しい個別化予防・医療の創出を目指しています。
未来型医療とはどのようなものになるのか。健康寿命延伸に直結する興味深い講義内容でした。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- ゲノムと疾病翰林関連性をわかりやすくご講義いただいただけではなく、貴学のプロジェクトそのものの意義や優位性も理解でき、非常に有益なご講義を拝聴することができました。
- 発足から関心を持っていた3世代にわたるゲノム解析の必要性がよく理解できた
- メディカル・メガバンク構想はとても面白い。また確実に進展しているため、今後の進展がとても楽しみ。
- 東北メディカルメガバンクの立ち上げの想いや、管理運営の信頼性が良く理解できました。
- 現状進めている未病改善プロジェクトも同様の想いを持っておりますので、具体的な連携について相談させていただきたいと思います。別途山本先生にご相談させていただきたいと思いますので、宜しくお願い致します。
- 個別化予防にビッグデータをいかに活用していくか、そのためのデータサイエンティスト育成では、ゲノムなどオミックス知識から基礎医学の知識を有するものでスパコンを扱えるようにしていくことが重要課題であり、東北メディカルメガバンクではそのような環境が整備されている。医療業界だけでなく、新産業創出を目指した異業種からも注目されているということが良く理解できました。
- ゲノムや健診のビッグデータには予防や個別化医療での新しい価値の宝庫で、新産業創出のためにも有望であると思われ、今後の弊社の研究活動にも有用な情報を得ることができました。
- 働き盛りから下り坂となる50代以降の管理職は世の中の変化のスピードについていけない現実を内々は感じつつ、体力や思考力の減速も感じています。ゲノムの話しは学術的というより現役世代は誰もが遺伝であるか生活習慣であるか現実の生活の中で見つめ直すキーワードと感じました。旅行という ビジネスとどう繋げられるかは未知数ですが大変興味深い講義でした。
- ゲノムコホート調査分析の社会的意義の深さを理解出来ました。個別予防や個別治療でのエビデンスの蓄積と合わせて、今後は医療以外の分野でも効果を発揮すると思います。
- 個別にて医療・診断そして予防を進めるという部分が、大変勉強になりました。
- 最先端医療情報が聞けた。
- 個別化医療と個別化予防が、社会保障の削減につながる点に共感できたため。
- すでに遺伝子検査により、疾病の予防と治療ができる時代に突入している状況であることを認識させられた。認知症になるリスクスコアを判明させることで、認知症予防、MCIにおける対策を講じるることで、認知症への移行を抑止することができるのではないだろうか。 また、東北メディカル・メガバンクが保有するデータ、情報を活用し、ビジネスに繋げることができないだろうか。(社内共有)
- 東北メディカル・メガバンクの意義や海外のゲノムバンクとの相違、今後の情報利活用の可能性などを整理いただき大変有意義でした。
- ゲノム医療のことだけでなく東北大としての取り組み、山本先生の思いが非常に伝わる講義でした。
- 東北大のメディカル・メガバンク計画が個別化医療が現実化するレベルで進んでいることが理解できたことと、ゲノム解析に付随するデータの産業界との連携もかなり進んでいることを知ることができたのは大変参考になりました。また、このような倫理や重要な個人情報にかかわる研究を事業とつなげるにあたってクリアすべき課題を一つ一つ解決して着実に進めていることも、これまでにない事業を起こす上でとても参考になりました。
- ゲノムDBの取組みやその可能性を大いに感じることができました。
- 熱意にあふれたプレゼンと、分かりやすい説明をありがとうございました。
ゲノム解析の最新の研究の概要(なんとなくわかった気になりました)と、東北メディカル・メガバンクの優位性と、日本全体の医療・健康行政に寄与するポテンシャルを強く感じました。 - TMMの具体的な取り組みや、集約されたデータの利用方法を知ることができたため。
- 世界発のジャポニカアレイのデータベース化を実現された先生の行動力、熱意に感銘を受けました!行動変容が最大の薬、早期服用が最大の治療ということもよく分かりました。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 他業界の他社の関心分野も聞くことができ、かつ、講義内容についての認識の摺合せもすることができ、時間を有意義に活用することができました。
- 東北大学でのゲノムセンタ発足のエピソードがよく理解できた
- 講義内で要約は出来ていたので、確認になった。
- グループからの質問がしやすくなりました。
- ゲノム医療の発展は医療だけにとどまらず、幅広い産業界との連携や活用が期待されていることが理解できました。
- 他の方がどんな意見なのかが参考になりました。
- いつもながら、講義のポイントとなる点を話していただけるので、講義内容の理解が深まります。
- 分からない部分を補足いただいた。
- ポイントの再確認になる。
- 自分だけでは、理解しきれなかった点を村田先生がフォローしてくださったため。
- 特筆すべきことはなく、毎回毎回、要点をわかりやすく、解説等を行っていただけるため。
- 質疑応答の形を採りながら、ご発表のポイントを改めてわかりやすく整理いただきありがたかったです。
- あまりお時間がない中、簡潔にまとめていただき理解が深まりました。
- 山本先生の話をまとめてくださり、頭の中がパンパンになっていたところを整理していただけました。
- なぜこの活動が始まったのか、そのきっかけや目的が明確になったこと。
- 講義内容のポイントを的確に整理してくれ、自分の頭の整理にもなる。
- 内容が豊富で、講義だけでは理解できていなかった部分があったので、理解を深めるのに役立った。
- 遺伝子解析を医療に組み込むことで、効果が倍増されることがよく理解できました.荒井
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 質問するにあたってメンバーと意見交換して昇華させることができたのは良かったと思います。
- 自分とは違う着眼で質問が出るだけでなく、ゲノムデータベースに偏見を持つかただ少ないことに驚いた
- 知的レベルの高い集団は刺激になります
- 他部門も会社の方の考え方が勉強になったため。
- たまたま食品企業がそろっていたので、遺伝情報の食での活用に関して深い議論ができました。
- 個別化予防を発展させるために、具体的にどのようなアプローチがあり、何が不足しているのか、について議論しました。
- 議論がかみ合わないところもありましたが、異業種の方々がどのようなことに着目し、どのような可能性を考えているのかを知る機会が得られたことは有意義でした。
- いつもながら、他の考えを聞いたり自身の考えを聞いていただく事で、
講義の内容の理解が広がります。合わせて、自ら考える仕組みを作っていただける事で、自身の仕事への展開の可能性を探れます。 - 各業種業態にて、この分野についての展望や興味の度合いを話し合えた。
- 自分自身、及び自分のグループでは気付きのなかった点について、質問が出るため。
- あらゆる質問に明確に答えていただき、先生の研究者としてだけでない取り組みを理解いたしました。
- 各チームの切り口で質問が出て、先生もすべてに資料を織り交ぜながらたっぷり回答いただきましたので、質疑だけでも十分参考になる内容でした。
- 各会社の方の違った視点が共有できたこと、また、交流ができたこと。
- 自分にない視点での質疑を聞くことは大変有用だった。他のチームと被らない独自の質問/切り口を探せた。
- グループトークで議論することで、詳細な内容が確認できてより理解が深まった。
- 大変貴重な膨大なデータベースをどのように活用するかについて、企業側の戦略が必要であると痛感しました。
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