SAC東京4期第2回特別セミナー 参加者の声

9月6日、SAC東京4期第2回特別セミナー 参加者の声

9月6日、SAC東京4期 第2回特別セミナーが開催されました。

講師は、ケア施設や高齢者住宅の経営コンサルタントの小川事務局長と、一般社団法人生活を支える看護師の会会長としてケア施設や在宅ケアで働く看護師をサポートし、主に看取りの指導的活動をしている、小林ファシリテーターでした。

本セミナーでは、SAC東京の生命科学の学びを通して、ケア業界を支える二人がケアビジネスへの応用をどのように捉えたのか、人生100年時代に向けて変化をし続けるケア現場の課題を紐解き、時代の新ニーズである看取りのあり方を、お話していただきました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義1が参考になった理由は?

  • ケアビジネスに関する全体像から現場視点の内容に至るまでお話を伺えたため。
  • 介護業界の成り立ちや、都道府県と市区町村の関係性がわかり参考になりました。
  • 人生の最期を支援できる事業か?安心して死ぬことができる「まち」か?という視点が強く印象に残りました。そこに携われる企業であり個人になりたいと考えました。
  • 介護施設における具体的な改善の取り組みをご提示いただき、新たなサービスを検討する際に、重要な観点や取組の進め方を知ることができました。
  • 高齢者の睡眠改善の重要性が、認知機能低下抑制と介護者負担減の異なる二つの視点で紹介されたことは興味深い点であった。睡眠改善関連の製品は、ストレス社会に生き、短い睡眠時間で活動している働き盛りの人々を主なユーザーとして、製品開発が進められていると思うが、高齢者向けの睡眠改善向け製品の開発は、対象者である高齢者のQOL改善だけでなく、労働環境が厳しいと言われる介護現場の環境改善にも繋がり、社会的貢献度も高いと思われる。香り(匂い)は認知症の初期段階の診断にも応用検討されるなど脳機能と関係が深いし、睡眠改善にも効果が期待されている。香りには癒し効果もあるとされるので、睡眠改善のみならずトータルでの活用の可能性を探ることも必要かと思われた。
  • 生命科学に基づいた介護、看取りについては分かりやすかったです。
  • 高齢者施設の運営に際し、行政サイドの歩み寄り、枠組みの変革を含め、大きなパラダイムシフトが必要と考えられる経緯や内容が、とてもよく理解できました。
  • 介護現場の課題が具体的によくわかった。健全で持続的なシステムとするために、収益がきちんと上がる仕掛けを作っていくことが求められると感じる。
  • 高齢者住宅の事業者として考えるべき住環境の範囲が変化していることを感じている中、住環境からサービスまで全てをコーディネートしていく難しさを実感しています。パーソナルなサービスを目指す中で、住まいとはどうあるべきかを再考したいと考えています。
  • これまで介護と医療に関する自身の認識の浅さを含め、大きな気づきがありました。住環境の重要性、睡眠がケアを変えること、認知症の診断誤診が多いことなど盛りだくさんな実際の現場や研究での知見をわかりやすく講義頂き、大変参考になりました。現状の正しい知識や情報発信というものは今後の日本の将来においてとても重要だと感じました。
  • すべて勉強になりました。特に・認知症ケアのこと:脳血管性、アルツハイマー、レビー小体型、ビック、レビーピック複合型、そして新しく発見された認知症…これからもっと勉強したいです。 ・アジア各国との人材・技術の交流について:現実を受け入れる必要性を感じました。狭くない考え方が求められているようにも感じました。『対話』をする相手、タイミング、また対話をするための知識が欲しいです。 以上2点を、当面の学びのテーマとしたいです。
  • 制度関連のお話は今まで注目して調査していなかったので,大変勉強になりました。
  • 小川さんが冒頭に仰られた、「本人の選択」「生活の継続」「残存機能の活用」を目指すケアをモットーとされているというお言葉が、非常に印象に残りました。多職種連携が多い介護現場において、それぞれの専門分野を発揮しつつ、スマート・エイジングという大原則を持つことで、ぶれないケアビジネスが行えると実感しました。実際の介護現場で困っていること、最新の事例も交えてご講演いただき、勉強になりました。ありがとうございました。
  • 20年近くになる介護保制度創設時からのご苦労話とその開拓実績の重みを感じました。介護イノベーションの大切さです。人の5感をフルに活用して、或いは残された機能を引き出して、寄り添う。睡眠、コミュニケーションの大切さが、医学的な裏付けもあって、現場での介護する側の負担をも軽減する。素晴らしい連携知見だと思います。一方、AI、Iot、ロボットなどの活用も議論され良い様に感じ、これらが統合されれば、ケアビジネスの日本初の基盤になりうると思います。ケアは総力戦ですね。
  • これからの介護ビジネスで注力していくポイントがわかりやすかったので、自社ビジネスに活かしていく上でも大変参考になりました。介護報酬制度の改定により、これからの介護ビジネスは顧客志向をより強く持つ必要があるため、もっと現場を知ることが大切だと思っています。こういったセミナーはたいへん有益なため、また機会がありましたら参加したいと思います。
  • もう少し時間があったらよかったと思いました。医療保険と介護報酬の関係や、この春の改定の内容、今後の進む方法など、もっと知りたいと思いました。介護の世界もエビデンスが重要である、ということを理解しました。
  • 今後、介護におけるビジネスチャンスがある理由としてどのようなことがあるのかを説明していただけたことが大きかったです。また良い施設、悪い施設の見極めであったり、過酷と言われる介護施設の仕事を少しでも楽にする施策のお話も大変興味深かったです。
  • 新ビジネス創出のためのキーワードとして「看取り」が挙げられることは意識していたが、現状特養等での看取り率が実質10%という数字が衝撃であると共に弊社で展開するサ高住等の高齢者住宅が持つ可能性と方向性が見えてきた。看取りを意識した暮らしのイノベーションをどう展開するか、システムとしての事業所運営だけでは限界があり、医療を含めたソフトの充実が必要であると実感した。生命科学の側面から日中活動を充実させることでICF「活動」「参加」を促すための方向が定めやすくなる。フォーカスするポイントが見えることで医療と介護がそれぞれ事業所内でどうあるべきかが見えてくる。看取りに関しては哲学の要素も多分に含まれてくると考えられる。そのため、スタッフの教育に関しても日頃から看取りを意識した介護を展開できる環境構築が必須になると考えられる。
  • 昨年度の月例会でお話いただいた内容を復習するとともに、介護現場で起こっていることを知ることができた。様々な先生からのお話を如何に自分の業界にあてはめ、自分ごと化できるか、課題だと思う。
  • 介護施設の運営やマネジメントの実績と体験からの、シニアビジネスへの可能性についてのお話は貴重でした。ただ、後半のビジネスの部分が時間の関係で速足だったのが残念でした。機会があればもっと詳しくお聞きしたいです。
  • 医療保険制度と介護保険制度に関する理解が深まったから。また、認知症に対する誤診が多いことも知ることができた。
  • 普段具体的に見聴きすることができない、施設に関する現場の声について、入居者・従業員(ケアする方)・経営者のそれぞれの観点から伺うことができ、勉強になりました。
  • 脳科学の成果として、コミュニケーションや新しいことへのチャレンジが脳の健康によいことなど、関心分野の情報が多く得られたので。
  • 認知症誤診が多いという衝撃的な情報をいただけただけででも十分でしたが介護保険のありようについていろいろ考える機会をいただき有意義でした。
  • 全体的な介護事業の流れが分かって各論の理解につながった
  • ①介護報酬の改定とビジネスチャンスの関係:医療はリハビリ、介護は機能訓練と違うがあること②睡眠時間と脳の関係:昼間活動し、夜は寝る。施設における14時のプログラムの重要性
  • 睡眠ケアの重要性(日中の問題行動や転倒事故との関係等)や認知症の原因の誤診の話が非常に興味深かったです。科学的なアプローチでケアが改善できることが理解できました。ありがとうございました。
  • 介護は病院や施設だけではなく、街(コミュニティ)全体で体制を取っていくことの重要性を気付かせていただいた。このコミュニティを作り上げるところに、ビジネスのチャンスがあると感じた。
  • 入居施設の14時と18時のケアプランの有り方が良く解った。メラビアンの法則を知れた。認知症の種類の確認が出来た。
  • 介護・医療連携に関しての内容と今後の方向性について確認できた。

講義2が参考になった理由は?

  • 知識でしかない「看取り」について、実感を持って学ぶことができました。これから迎える多死社会では、専門職以外のより多くの人が死や看取りについての知識を得るべきだと強く感じました。
  • 看取りの顧客は入居者だけと思い込んでいましたが、入居者の家族も重要な顧客であることを知ることができました。顧客の価値や価値指標が何かを知るきっかけとなり非常に参考になりました。
  • 我々の施設でも「看取り」をやっておりますが、小林さんのお話しの中での「看取り」とは、質の面で大きく違いがありました。我々の施設における、「看取り」について改めて考える機会となりました。
  • 自身の看取りに関する概念が大きく変わりました。身近な体験として、今年の冬に父を自宅で看取りました。父は癌でしたが、亡くなる数か月前までは元気で訪問介護(介護保険適用)は2か月足らずでした。父自身はそれなりの覚悟と準備をしており、家族は父の意思を尊重し、父の望むような最後(看取り)を迎えてあげられたと思っていますが、家族としての看取りの準備がもう少し早く出来ていたら、さらに良い看取りができたのではないかと思っています。今は元気な高齢の母もいずれ看取ることになりますが、今回の講義が、より良い看取りで送ってあげるには如何したらよいか考えるきっかけになったと思います。また自分の「看取り」についてもそろそろ考え始める時期かもと思いました。また親族に介護関係者がいますが、仕事が大変という思いが先に浮かび、その職で得られる充実感に思いが及ばなかった点も反省しました。「看取り」を当社のビジネスに結び付けられるかという点は、香りでQOL改善は可能だと思いますので、どのような切り口で取り組むか、睡眠も一つのアプローチの方法かと思いました。また誤嚥を防ぐのに香りが役立つという研究例もありますので、広く特養ホームでの香りの役割については今後のテーマの一つかもしれません。
  • 看取りについて自分ごととして如何に取組んでいくか熱い講義の中で色々考えさせられました。
  • 超高齢社会を住みよく変革してゆくのは、小林先生、だと、感じました。施設のスタッフのみなさまが、生きがいを感じながら、日々、お仕事をなさっているとのお言葉、心に浸みました。
  • 看取りという分野があることを初めて知った。施設に入ったあとのことまで考えたこともなかったが、生き切る、という大変重要なテーマであると感じた。グレーな部分もあるようですが、誰かがやらなければならない、やるべき課題に対して、とても先進的な取り組みをされており、それを明るく話されていて、感銘を受けました。
  • 実例を交えたお話は、大変興味深く聴講させていただきました。看取りの定義・考え方の整理から、受け入れられて実施されるまでの関係者の変化について、自社なら…と、もっと深い議論が必要だと、改めて感じました。
  • 非常に重く深いテーマでありましたが、看取りに対する考え方や認識が大きく変わりました。小林先生の情熱的で臨場感のあるプレゼンテーションには、看取りという問題に真剣に向き合い、家族に対して、責任と使命感をもって取り組んでいる覚悟を感じました。また、少なくとも一個人として身内や自分、子供の立場で看取りとどう向き合うかを考えることは重要であることを改めて感じました。
  • すべて勉強になりました。特に・人生、生まれて老いて病気になって死へ向かうための、すべては『準備』なんだなと思いました。その中で自分の望みを叶えるために、誰と、いつ、どうつながってゆくのか、ということに意識を定めてゆきたいと思いました。 ・小林さんの伝え方が好きです。WETという表現が村田教授からありましたが、私の目もかなりのウエット状態でした。
  • 看取り,という言葉のぼやけたイメージが動画や小林さんのお話を通じて鮮明になった気がします。本人も家族も最後まで幸せな時間を過ごすためには,どうしていけばよいか,私たちにどんなお手伝いができるのか,分科会でいろんな角度から考え,何かひとつでも答えを導き出せたらと思います。
  • 「生活を支える看護師の会」の活動が、医療のみならず介護をフィールドにされていることに驚きました。勝手な偏見ですが、病院関係の方々は、病気を治すのは“治療”であり、食事や生活ではないとお考えだと思っていました。しかし、小林さんのような看護師さんもいらっしゃり、その考えが主流になってきているということに、驚きをもって嬉しくなりました。
  • 実体験された現場の状況をありのままにお話し下さり、非常に勉強になりました。ありがとうございました。
  • 看取りの広い意味での理解が、私の中で進みました。加点のある1か月前頃からと感じていましたが、いわば入所した時からそれは始まっている。小林さんのように素晴らしい先駆的な事例が無ければ、3K(悪い方の)は現実解消しないし、人生の最終章に係るには、まだまだ倫理、看護医療との連携など、大きな課題がると思います。
  • 事例をかなり入れて看取りということを丁寧に教えていただきました。たいへんプレゼンがわかりやすかったので、直感的に理解することができました。ビジネスという面では色々課題がありそうなので、何か当社でも取り組めることがあれば考えてみたいと思っています。
  • 自らの意思で行動できなくなった時、どうあるべきか考えさせる講義でした。昔からの慣習を見直すべき時が来ていると思いました。
  • 個人的には、父や自分に活かしていきたいと思います。母を5年前になくし、最後は在宅で看取りをしたのですが、何も準備せず、あの看取りができたのは、本当にラッキーだったと思いました。もっと準備をしておかないといけないですね。また看取りのビジネスの可能性は大いに感じました。
  • ビジネスという観点よりも、自分の親を、また自分自身の生き方や死に方を考える上で参考になりました。なかなか親には面と向かって話しづらいことでもありますが、互いに幸せな最期を迎えるには、どのような準備を進めておく必要があるのか、向き合っていこうと思います。
  • 今後、介護事業所にて看取りを考える全ての人に聴講してもらいたい講義であった。医療と介護における役割のちがいを明確にすることで、看取りに関する新規ビジネスは創出される可能性がまだまだあると実感できた。スタッフ教育はもちろんだが、看取り経験/ノウハウのない事業所へのアプローチは広い幅で考えることができる。高齢者住宅としても看取りを受け入れる環境があること自体、地域によっては特養以上の終の住処として認知されると考えられる。医療との連携という言葉では簡単に表せないが、特に「介護事業所の看護師」をどう巣立てていくかがキーになると考えられる。弊社看護小規模多機能でまさに今課題として露呈している部分を明確に照らしていただいた講義であった。
  • あまりにも生々しい現場での“看取り”のお話、ありがとうございました。“看取りもどき”に惑わされないよう、学んで備える必要があると感じた。“看取り”とそれにまつわることでどうビジネスを展開できるか検討します。
  • 悦子さんの看取りのお話は、数回目ですが、何度聞いても心にジーンときます。看取りを身近に感じていない多くの方に、もっとこういった情報を届けてほしいです。
  • 看取りを積極的に取り組むことで職員のモチベーション(離職防止)に効果があることは勉強になりました。
  • 現実的に持続するビジネスへの関連性を見出すことはなかなか難易度が高そうだが、施設の現場のリアルな状況、かつ最先端の情報を得られたことは有意義でした。
  • 「看取り」は、死の直前のテーマだと、とんだ思い違いをしていることに気がつきました。
  • エンディングノートもシニア世代は半数近くが保有しているが、書いているのは数%と聞いたことがあります。50代くらいから、親の看取りの準備や話し合いをしていく重要性をより社会に発信したいと思いました。
  • みとり体制を整えて納得いく最期を支援する事例として印象深かった。どうもありがとうございました。
  • 看取りという重いテーマをわかりやすく、経験を踏まえて話していただいたことで、ところどころで重さを感じつつも、実態を含めて参考になりました。私自身も両親の介護に直面し、これからの対応に苦慮しておりましたが、少し光が見えました。介護保険制度の限界、保険外ビジネス(いろいろなご意見あり)について、理解出来たような気がします。
  • 誰にでも訪れることではあるけれど、具体的にイメージができない看取りについて、事例を踏まえながらわかりやすくお伝えくださった。自分の親もそうであるが、自社の顧客にも伝えていきたい内容であった。
  • 最後に特養で心地よく過ごすことについて事例を踏まえて必要性を理解できた。
  • 「介護は、生活を支える事」を再確認した。「出来ない事より、出来ることに着目」は納得した。看取りが、介護職の生きがいと成長につながり、良い施設の条件であることがわかった。
  • 前回の看取りの講義を受けておりましたので、その再確認という形になりました。かなり施設での濃いやりとりに感銘を受けました。

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