SAC東京4期コースⅡ 第4回月例会 参加者の声

8月23日、SAC東京コースⅡ第4回月例会 参加者の声

8月23日、SAC東京4期 第4回月例会開催されました。

講師は、文学研究科心理学研究室坂井信之教授。テーマは「消費者はどのようにしておいしさを感じているのか?」でした。

商品の設計意図と異なる受け取り方をされて予想以上に売れてしまった(しかし、原因がわからない)という経験もあるかもしれません。講義では、これらの見込み違いについて、心理学脳科学の観点から解説されました。

「人は美味しさを舌で味わっているわけではない」「食品自体においしさが含まれているのではない」という話から、では、消費者は商品の何に注目して購入を決定しているのか。また、どのようにしてその商品を使って評価するのか。さらに、その商品に対する印象をどのように形成し、次の商品購入の基礎情報とするのか、などについての説明もありました。

これらの知識は、食品に限らず、日用品やサービスにも適用でき、宣伝広告やマーケティング戦略の計画立案にもつながるのではないでしょうか。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 味覚と嗅覚の関連性、視覚と聴覚の関連など、具体例を通して理解できた。
  • 以下の3点について、業界違いではあるが、お客様を考えるうえで、共通点があり、マーケティングとして興味深かった。・人は(味覚に関する)先入観がある。・人は経験に基づき判断する。・もの消費からこと消費
  • 今まで信じていた味覚に関する事実について色々と間違って理解をしていたのだと衝撃を受けるとともに今後の食事に関し味覚だけでなく、今までの経験や記憶なども影響してきているという観点からも色々と考えされるセッションで大変勉強になりました。
  • マーケティング調査会社を使うときに心理学的落とし穴がよく理解できた
  • 様々な事例やデータを通じて、消費者がどのようにおいしさを感じているかを再認識することができた。おいしいものづくりを原点としていくことは商品開発において大切だと思うが、味づくりだけではないことを認識し、今後に役立てたい。
  • 味覚や嗅覚の仕組みや香りの認知について学ぶことができ参考になった。
  • 今後の自身の仕事に非常に有用な内容であった。
  • 美味しさの感じ方を具体的に分かりやすくご講義頂いたので、理解が進んだ。コト消費において経験や記憶が大きなウエートを占めている、ワインの話、ビール会社の取組み、妊娠中の人参の話などは印象に残った。
  • ・弊社の通所介護施設では『食』についても拘りを持ってサービスを提供しております。メニュー構成や栄養価も大切以外でも美味しく召し上がっていいためには『味=臭い』という視点がある、ということはとても勉強になりました。・おいしさのの感じ方は味覚だけではなく、五感と記憶で感じている。この言葉は介護事業社として弊社ではまだまだ掘り下げていない部分であると思いました。改善、発展していく可能性を感じました。
  • 「おいしい」と感じるのは味覚だけでなく嗅覚や視覚、触覚まで関わってくること、加えて育った環境や経験も影響することなど、食品を扱うグループ企業がある弊社としては大変参考になりました。また、苦くないビールの開発のお話では、調査をする上でのミスリードになる背景も紹介され、マーケティングを担当する立場として、気を付けるべきことと肝に銘じるきっかけとなりました。
  • ・おいしい、おいしくないは、視覚、聴覚、嗅覚などによる影響が大きく、味覚のみではないということが、具体的な説明により理解できました。特に、「記憶」による影響はさらに大きいということがわかりました。介護職を考えるにおいて、十分に参考になりました。高齢者の「表情変化」「発言増」に寄与できるメニューを考えたい。・「おいしさは経験になる。」
  • 実験データも多く紹介いただき、大変わかりやすく説明していただきました。おいしい「もの」は存在せず、脳(視覚・嗅覚・聴覚・触覚、記憶)がダマされた結果としてのおいしさということに驚きました。資料の内容は1時間では収まらない盛りだくさんな内容で、全てお聞きできなかったのが残念でしたが、ポイントを抑えて説明いただき大変興味深い内容でした。
  • 自社のビジネスに直結するマーケティングに関わる事例があったので、非常に参考になった。
  • 実例を加えた講義で、わかりやすく、大変興味が湧きました。
  • 味覚よりも視覚や聴覚が重要ということが非常に参考になった。現在、シニア分譲マンションのレストラン喫食率を上げることが課題だがコストなどの関係で改善することが難しく、科学的に証明されてできるだけ事業の負担にならないものを少しずつ取り入れていくことも方法だと思った。
  • 人の味の感じ方に関して色々勉強できました。
  • 感覚に心理的な要因が影響することは経験的にもわかってはいたが、定量的な研究結果を示されると、その大きさが大変よくわかりました。食品の企画開発を業務としてやっていますので、色々と勉強させていただきます。
  • 消費者のニーズとメーカーの考えのギャップがあることを理解できました。人のおいしさは、記憶による思い込みの部分がほとんどで、世代、地域や環境の要因が大きく影響することが分かりました。思い込みには、視覚、聴覚が有効で味はあまり影響しないのかと感じました。おしいさは、消費者をバックグランドを理解した上の演出なのかと感じます。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • 聴覚と味覚の関係など具体例を使用してもらえたので理解度を高めてもらえた。
  • 講師の方のお話に対する関心、理解がより高まった。
  • 時間がない中ご説明頂いていたので割愛されていた部分もありましたが、村田教授からの追加のご質問などでクリアになりました。
  • 膨大な情報をかみ砕き、整理していただけるので、理解が深まる
  • 講師の先生の考えや伝えたいことが深掘りできた。
  • 講義内容を上手くフォローしながら、深堀できていた。こちらが気付かない内容についても、確認できた。
  • 村田先生の的確なご質問により、難しい講義で一杯一杯の頭をいつも整理させていただいています。特に、高齢者問題・介護事業にも踏み込んだ質問・整理をしていただけるので、業務におけるヒントにもなっています。
  • 講義の中で触れられなかった点や、補足が必要な点を村田先生が掘り下げていただき、新たな視点を得られました。
  • 講義で疑問に思った部分を質問していただけたので理解が深まった。
  • 時間の関係で省略された内容をフォローいただけたこと。
  • 各企業が抱えている問題がわかったり、情報交換の場にもなったため。
  • 脳科学の観点から、整理していただき、他の講義とのつながりも含めて理解が進みました。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • 同じ班のメンバーに禁煙体験をした人がおり具体例を通して講義内容を学ぶことができた。
  • 普段生保という業界だけでの観点から考えるのがメインであるため、他業界の方々と意見交換する中で、皆様の専門分野の観点からの基調なご意見などお伺いすることができとても参考になりました。
  • 業界、企業により観点が様々で、新たな切り口でとらえることができるから
  • 異業種の方々の考え方や捉え方を知る事が出来き、いつもながら有用だと思う。
  • グループ内での意見交換が上手くできた。同業の方の悩みが、同じ内容で共感できた。ブランディングについてのご意見も参考になった。
  • 他業種の方の視点での質疑は、その内容自体が新鮮でした。『やみつきになる味とは何か』という第一質問へ辿り着きましたが、弊社施設でもやみつきになる食事提供、ケアサービスの提供はできないかと考えるきっかけをいただく事が出来ました。
  • グループトーク、グループ質疑ともに他の参加者の方たちの視点で話を伺うことができるため、参考になります。
  • 異業種の方々とのグループトーク、質疑であるため、幅広な視野を身につけることができます。全く想定していない質問などがあり、非常に新鮮さを感じます。また、このような質問が自らの業務に繋げられれば良いと考えています。
  • 参加者の現業と照らし合わせた疑問点が刺激になりました。
  • 自分とはまったく違った視点の疑問や、エピソードを聞くことができて、視野を広げることができた。
  • リアルなシニアの声が聞けました。記憶もおいしさに大きくかかわっていることがわかりました。
  • 介護、マーケティングなど、異分野の方の疑問を伺うと、新たな気付きが得られました。
  • 内容の深読みに役立ちました。

過去のSAC東京月例会 事務局レポートはこちら
過去のSAC東京月例会 参加者の声はこちら

あわせて読みたい関連記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ