SAC東京3期コースⅡ第3回月例会 参加者の声

6月22日開催 SAC東京コースⅡ第3回月例会 参加者の声

6月22日、SAC東京3期 第3回月例会が開催されました。講師は、加齢医学研究所 脳科学部門 老年医学分野、東北大学病院老年科科長の荒井啓行教授。講義テーマは、「認知症克服に向けた先端研究の動向」でした。

講義では認知症研究の世界の最新動向から荒井先生が世界で最初に取り組んだ脳脊髄液バイオマーカー開発まで。さらにアミロイドやタウの蓄積をPETで画像化する分子イメージング研究などの最新動向と今後の方向についてお話がありました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 認知症の中核症状についての深い内容と最新の動向を学べ大いに参考となりました。最新のアルツハイマー研究の現状などは今後の介護事業を考えるに当たっても大いに参考になりました。
  • ADとAD型認知症の関わりについて、正しい理解をしていないことがよくわかりました。 AD型認知症発症には、Aβの蓄積と、リン酸化Tauタンパクの蓄積という2つのパスがあることを、知っていたものの理解をしていなかったため、非常に参考になりました。また、創薬に向けて、世界が大きく動いている事を知ることができ非常に有用でした。世界が動くと、お金も人も組織もこんなにも動くのかと素人的に驚きました。
  • 認知症の創薬に関する研究の現状や、原因となるたんぱく質の解説など、専門的な知識をお話いただけて非常に参考になった。
  • 認知症や、アルツハイマーなどについて、現状や、原因など詳しく説明いただき、とても勉強になりました。健全なアクティブシニアを前提に考えていたので、多くの方が認知症の影響を受けている事実がとても勉強になりました。
  • 認知症(アルツハイマー病)に対する現状について理解が深まった。認知症はどういったことかを知ることの大切さを改めて感じ、医療と介護の連携・相互理解が進めばよいと思った。リン酸化タウ蛋白、アミノベータは呪文のようです。
  • 認知症のメカニズムが理解できた。
  • 認知症完治に向けた治療薬の開発が2025年を目途に進んでいる様子がお聞きでき、興味深かったです。またMCIの早期発見も今後大切な取り組みになり、その根本原因や背景を知ることの重要性を確認しました。早期発見に向けた取り組みを、地域ベースでもやっていく必要性を感じました。
  • 認知症ケアに関わっているが、最新の情報について、医療雑誌などから入手することもしているが、実際に、30年もの間、治療や研究に関わっておられる荒井先生のお話が直接聴け、質問もできること、大変貴重で充実した時間となった。
  • アルツハイマー病のメカニズムの研究状況を知ることができた。アミロイドβとリン酸化タウの関係をピストルで例えて表現していただいたのはわかりやすかった。米国で発症前ADの研究が進んでいること、研究予算が日米で50倍の差があることなど、非常に興味深い内容でした。
  • 認知症(アルツハイマー病)に特化した研究のお話であったことから、その点に関して大変興味深く、有意義な講義であった。
  • アルツハイマー病に対する薬剤の研究を現在進行形で解説いただき、難航しているところ、進んでいるところ、目標期限などの知見をいただけました。
  • 臨床医のお立場で、認知症のことを説明していただき、理解は深まりました。アルツハイマーのたんぱく質の種類など含め、創薬についてのお話も興味深いでした。医療が発達し、長生きすることで良いこともありますが、昔であれば発症率が低かったものが、こうして大きな社会問題になることの難しさも考えました。社会の課題の部分にビジネス創出発見の糸口があるのかもしれません。
  • 認知症、特にアルツハイマー病について、研究の最前線情報をお聞きでき、非常に勉強になりました。病気の根治を目指すのか、うまく付き合う方向を模索するのか、というお話し、非常に重要な見極めだと感じました。私は特に介護の業界に関わるため、既往の人へのアプローチについて、回復の可能性はどうか?という事と、ADを持ちながらQOLをどう維持するか?という問いだと感じました。同時に、根本原因が解明されないまでも、危険因子を除外して未病に取り組む動きについても、勉強を深めたいと感じました。
  • 脳研究の最前線の内容を知ることができた。自分の知識の再確認と、間違った理解の定性ができた。
  • アミロイドβプロテインとタウプロテインのニューロンキラーに係る関係性について学ぶことができた。
  • 2025年に認知症を克服するための特効薬完成は難しいこと、また、認知症はこれまでの病と違って人類が克服できるのかも先行きが不透明であることががわかり、実態がよくわかっため。(サービス企業の会社員としては、生活習慣の改善が病気の進行や発症を抑えるのであれば、それを生かしたサービス提供ができると逆転的にも考えますが)
  • アルツハイマー病の発症メカニズムについて、現在どこまで分かっていて、どの点が未解決なのか…非常に分かりやすくご説明頂き、頭を整理することが出来ました。
  • AβとTauにより生じている脳神経障害ということをわかりやすく解説いただき、アルツハイマー病の捉え方がよくわかりました。同時に対処のむずかしさの現状もお聞きし、「克服か共生か」という先生の言葉が耳に残りました。処方された薬を飲んで、調子が悪くなった時に、誰に相談するか、処方した医師は、ダメって飲み続けろとしか言わない。そこで医師の通りにして重症になった人は私の周りにもたくさんいる。薬の限界をしっかりと認識する必要もあろう。このテーマでもっとディスカッションしたいと思った。

村田特任教授によるアイスブレイクが有用だった理由は?

  • タウタンパクとアミノイドβの関係を鋭く掘り下げて頂き大変参考になりました。
  • プレゼンの内容が、専門外であるため、理解が追いついていない部分を掘り下げて聞いてくださり、助かりました。個別質疑においては、理学所見と周辺症状は1対1の対応をしていないことを認識できました。
  • 専門性の高い学術的な内容だったので、講義だけでは理解が追い付かない部分があったが、アイスブレイクでいくつかの疑問点が解消された。
  • いつも、自分では疑問にすら感じなかったことを、質問いただけるので、より一層深く学ぶことができたように思います。
  • アイスブレイクにより、要点整理ができた。私にはない視点からの質問があったことで、知見に広がりが出たと思う。
  • 村田教授は我々の理解し難い部分をうまく引き出してくれるので助かります。
  • 以前の講義等との結びつきなどを考え、整理することも必要だと感じました。
  • 講義の中で、難しいと感じたこと(質問までどのようにしていいのも気づかないこと)を気づかせていただける質問をしてくださったため。
  • 講義では、アミロイドβとタウを中心にご説明いただいたが、それだけではなく、より広範な研究が必要だということを踏まえて、今回の講義の内容を理解する必要があるということがわかった。
  • 難解な研究内容をかみ砕きつつ、参加生徒の視点に立って重要事項を押さえてご解説頂けたことで、理解が容易になった。
  • 老人斑と神経原線維変化、βアミロイドとタウタンパク、のそれぞれの関係を明確にしていただき理解が進みました。
  • 聞き逃した点などを、再度確認するのに有意義なアイスブレイクでした。
  • 講義自体が素人には難解だったため。
  • 村田先生のアイスブレークは、講演内容を縦にまとめることと、横に広げること、そしてピンポイントで深く掘り下げる作業をしていただけます。非常に勉強になりますし、視野が広がります。
  • また、頭の整理につながります。個別質問は、仕事上の身近な感覚と講演内容をつなげてくれ、頭が柔らかくなりますので、非常に有用な時間でした。
  • 自分で質問した内容(MCIの状態からは可逆的か?)が明らかになったため。
  • アミロイドβプロテインとタウプロテインの関係性について整理していただき理解が深まった。
  • 知識としてぼんやりとしていた部分が、村田先生のブレイクでつながったように思いました。質問については、各みなさんの興味に集約されており、参考になった。

パネルトーク、個別質疑が有用だった理由は?

  • 研究内容が中心であった講義内容を現場での動向と結びつける意義のあるパネルトークであったと存じます。
  • 理学的な視点、臨床的な視点、介護の現場的な視点と様々な視点からの質問ならびに解答があり、理学所見と周辺症状について理解を深めることができました。
  • それぞれ立場や専門分野が違った方からの質問だったので、様々な角度から認知症について深掘りするのに参考になった。
  • 介護現場で起こっていることが聞けたこと。教育歴の話に加え、生涯アルコール摂取量、睡眠等に要因がありそうだという話がきけたこと。パネラーが異業種の方が混じることで、やはり内容に広がりが出たと思う。
  • パネルトークで、直に教授に質問できる機会を得ることができたたことは有意義でした。もっと全体的に議論が深まるような質問ができればよかったと反省しています。
  • 皆の気づきを共有できたこと。
  • アルツハイマーであっても、介護の力で生活を送れる環境が整いつつあるのだと思った。認知症ゼロ社会を目指すことは重要だが、現実的には当面は認知症が増えるであろうことを踏まえると、認知症患者を受け入れる社会をつくっていくことの重要性を認識できた。
  • パネラーにバックグラウンドの違う方々を選定頂いたので、多面的な質疑応答となり、視野が広がった。
  • パネラーの方が講師の方とディスカッションしてくださるので質疑に納得感が得られました。ヘルスケア事業の方が取り組んでおられる筋力トレーニングと今講義での薬剤対応との組み合わせの可能性など。
  • 実務レベルで現在抱えている問題や考え方がわかり良かった。
  • 業界関係者の感想や質問の内容は大変参考になった。
  • 実際に認知症患者に関わっている方々の意見が聞けたため。
  • 認知症克服、共存という観点から、今後も医学と介護の連携が不可欠であるということを再認識した。
  • 司会進行により単なるQ&Aより立体的になった。

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